レッドロケッツ応援記 ~2/27 対デンソー ホームの大声援を受け、0-2からの大逆転勝利~

info_category1.gif2010/03/01



 フルセットの呪縛――。
 0-2からの追い上げで、最終セットに持ち込みながら、勝てる試合を落としてきた。あと一歩まで迫るからこそ、敗れた後に募る、悔しさ。
「今までのセット以上に気合いを入れて、もう一回やり直そう」
 互いの目と目を見て、それぞれが抱く勝利への意思を共有した。あと15点。死に物狂いで戦おう。
 呪縛を解くのは、自分たちなのだから――。


 1、2セット目はサーブレシーブが返らず、思い通りの攻撃ができずにいた。点数を先行されるため、気持ちが受け身になり、サーブで攻めることができず、相手の思うまま、好き勝手に攻め込まれる。
 まず立て直しを図れるものは何か。山田監督は、傾いた流れを取り戻すべく、ライトに松浦、レフトに澁澤を投入した。
「みんなが一生懸命つないでくれるボールなのだから、1本1本気持ちを込めて打とう。それだけを考えてコートに入りました」
 サーブレシーブだけでなく、攻撃面でもデンソーの高いブロックをうまく利用し、澁澤が得点につなげる。攻撃を仕留めるブロックはいらない。ワンタッチを取れば必ず後ろでレシーブしてくれる。コート内の互いを信じて、懸命のプレーが続く。



 3レグ後半のフルセットでの敗戦を分析し、ウィークポイントの1つがラリーを取りきれないことだと気付いた。練習でできないことは、試合でできるはずがない。ラリーを想定し、ブロックフォローやつなぎのレシーブを意識した実戦練習を重ねて、臨んだホームゲーム。
 たとえ2セットを先行されようと、あきらめるわけにはいかなかった。
「応援しているよ、安心して頑張って、という雰囲気を感じました。ホームの声援がとても心強かったです」
 そう思っていたのは澁澤だけではない。まだ終わったわけではない。目の前の1勝をあきらめるわけにいかない。レッドロケッツの反撃が始まった。



「相手のセンターに好きなように打たれて、リズムを与えてしまっていた。3セット目からは、サーブで攻めて(相手の攻撃を)レフトに絞って、ブロックとレシーブでつないでいこうと確認し合ってプレーをしていました」
 3セット目を競り勝つと、第4セットも秋山、松浦のサービスエースや澁澤のブロックでデンソーを追いかける。21-23と追い込まれながらも、粘りのレシーブでつなぎ、澁澤のサーブから連続得点し、遂に24-23と逆転。1セット目同様ジュースにもつれ込んだが、内藤がブロックでワンタッチを取り、澁澤が懸命にレシーブ。そのボールを秋山がフォフィーニャに託し、レフトからのスパイクが鮮やかに、相手コートへ突き刺さる。27-26とし、最後は秋山のサーブポイント。
「3セット目以降は、練習でやってきたことが出せました」
 積み重ねた努力は嘘をつかない。第5セットも、レッドロケッツの勢いは止まることがなかった。




 立ち上がり早々に、秋山のサーブが効果を発し、サービスエースを含む3連続ポイント。デンソーもすぐさま応戦し、1点を巡る白熱した攻防が続く。
 ピンチのときこそ、送られる大きな声援と、赤いハリセンの音。
 負けたくない――。
 杉山がデンソー・細田のスパイクをブロックし、チャンスボールで速攻を仕掛け、8-7、大事な1点をもぎ取る。フォフィーニャのバックアタックでラリーを制し、続いてまたも杉山がデンソー・矢野のクイックを完全に読み、1枚でシャットアウト。10-8、勝利まであと5点と迫った。
 四強進出に向け、デンソーにとっても負けられない試合であるのは同じ。ましてや先に2-0とリードしていながら、負けるわけにはいかない。
 互いの意地と意地がぶつかり合う中、勝利への強い意志で上回ったのは、レッドロケッツだった。
 長いラリーをフォフィーニャのスパイクが制し、遂にマッチポイント。フォフィーニャが右手を高く突き上げ、ガッツポーズ。最高の雰囲気に包まれる中、最後を決めたのはフォフィーニャ。レフトからのプッシュボールがデンソーコートに落ち、レッドロケッツがホーム・とどろきで大逆転勝利を飾った。




 喜びに浸る選手たちの顔には、満面の笑みが浮かぶ。3レグを終え、残りは7戦。厳しい戦いが続くことに代わりはない。だが、選手たちの気持ちは1つ。秋山が言う。
「4レグは初めての経験で、どうなるかはわかりません。でも、気持ちが大事だと思うので、1戦1戦全員で、トーナメントのつもりで戦って、勝って行きます」
 ようやく呪縛は解けた。進む道に、迷いはない。0-2からの大逆転を超える、奇跡の実現へ向かって――。

(取材・文:田中 夕子)



シルバーロケッツ(NEC男子バレーボール部OB)によるバレーボール教室開催!


 1月30日(土)・2月27日(土)に川崎市とどろきアリーナで行われたNECホームゲームでは、試合終了後にメインアリーナにてシルバーロケッツ(NEC男子バレーボール部OB)によるバレーボール教室を開催いたしました。 地元川崎市のバレーボール発展を目的とした今回のバレーボール教室には、1月30日に小学生約50名、2月27日にママさん約40名が参加。 両日とも遅い時間に始まったにも関わらず、シルバーロケッツメンバーの軽妙なトークとテンポ良い指導に、皆さん和気藹々と楽しまれていました。

 NECシルバーロケッツは、現在、クラブカップ・天皇杯の優勝を目指して活動をしています。今後も相互に連携を図り、地域を支援する活動をして参ります。


1月30日講師
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鎌田 修さん・大森 陽祐さん・松田 敬さん・菊地 洋之さん・大村 悟さん

2月27日講師
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脇戸 新之助さん・菊地 洋之さん・大角 竜敏さん・畑田 雅行さん
中西 了将さん・大村 悟さん
(NECレッドロケッツOG)
筒渕 輝恵さん・泉 夏子さん・深川 和那さん


▽1月30日(土)の様子                        
          

JVL承認NECW-2009-T044 AfloSport/Jun Tsukida


▽2月27日(土)の様子                   
  

             

JVL承認NECW-2009-T052 AfloSport/Daiju Kitamura