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レッドロケッツ応援記  ~1/16 対上尾メディックス戦 大逆転勝利で連敗を脱出し、翌日も勝利してのファイナル6進出が確定~

  info_category1.gif2016/01/18



 上位チームとはポイント数で大きく引き離され、気がつけば、ファイナル6行きとV・チャレンジマッチ(入れ替え戦)行きのボーダーラインがすぐ近くまで迫っていた。前節でまさかの6連敗を喫した翌日、選手だけでミーティングを行い、徹底的な話し合いが持たれたという。
「自分たちが変わっていかなければ、チームも変われない。自分から変えていくんだという気持ちをもっともっと出していかないといけないといった意見が出ました。それによって水曜日の練習から良いムードが出ていたと思います」(島村)
 この日の相手の上尾メディックスには、前回の対戦でフルセットの末に惜敗。そこから泥沼の連敗が始まったことを考えれば、しっかりと雪辱を果たし、1ヶ月以上も続く長いトンネルから抜け出したい一戦だった。上尾のホームゲームではあったが、レッドロケッツサポーターも大挙、さいたま市記念総合体育館に詰めかけ、熱い声援で選手たちを力強くサポートした。


 
 しかし、第1セットを20-25、第2セットを22-25で落とし、レッドロケッツはいきなり窮地に立たされてしまう。白垣は試合後、「相手に押されっぱなしだった」と振り返ったが、立ち上がりからサーブで攻める姿勢を打ち出すなど、決して悪い面ばかりだったわけではない。柳田は「先輩たちが思い切りプレーできる環境を作ってくれた」と、豪快なバックアタックを炸裂させ、白垣の身体を張った執念のレシーブが相手のスパイクミスを誘う場面もあった。また、大黒柱の近江が5試合ぶりに復帰を果たしたのは、チームにとって何よりの光明だったと言えるだろう。
 ただ、鳥越が「セットの途中までは良くても、終盤を迎えるとガタガタと崩れてしまう、連敗中の悪い部分が出ました」と言うように、第1セットは1回目のテクニカルアウト以降、第2セットは2回目のテクニカル以降に逆転を許し、そのまま押し切られてしまった。
 
 それでも、選手たちは一歩も引かなかった。崖っぷちに立たされても、自分たちの勝利を信じ続けた。「2セットを取られて悔しかったけれど、負けるという気持ちは少しも持たなかった」と話すイエリズはベンチで出番に備え、「みんなで気持ちを切り替えて、一本一本粘り強くプレーしました」という白垣は、必ず巻き返すという強い決意でコートに入っていった。
 ローテーションをずらす形でスタートした第3セットは、古賀のサーブから柳田がスパイクとブロックを決めて、幸先良く3点を先取。大野は山口との息の合ったコンビから鋭い速攻を突き刺し、古賀は後衛に回っても鋭いバックアタックで高い攻撃力を示した。終始リードを保ちながら、25-19で第3セットを奪うと、選手たちはようやく明るい表情を取り戻したようだった。
 イエリズをスタートから起用した第4セットも、序盤は古賀が攻撃陣をけん引。8-7までは両チームが互いに譲らなかったが、島村が「3セット目からは攻める気持ちで相手を上回れたと思います」と語った通り、イエリズのスパイクと山口のブロックでレッドロケッツが14-10と抜け出し、島村がブロードで、大野もブロックで続いた。その後、19-18まで追い上げられたものの、イエリズが高さのあるスパイクを次々と決めて再びリードを広げ、最後は岩﨑らが必死につないだラリーを島村が鮮やかにシャットアウト。このセットも25-19で奪い、一気にセットタイに持ち込んだ。
 こうなると、追いついた側が精神的にも圧倒的に優位に立つ。今季のリーグでもレッドロケッツは2度、セットカウント2-0からの逆転負けを喫した苦い経験があるが、いずれもフルセットに持ち込まれた時点で、気持ちが引いてしまった所があった。
 俄然、勢いを増したレッドロケッツは、古賀のサーブから長いラリーをものにして先制。山口は絶好調のイエリズにトスを集め、「チームのためにとにかく必死だった」と語ったイエリズもまた、63.6%という高いアタック決定率をマークし、チームメイトの期待に応えていく。10-9からは島村が、ライトからのスパイク、ブロック、ブロード攻撃でまたたく間に突き放すと、マッチポイントでは島村がサーブで崩したチャンスボールを山口が豪快に振り抜き、15-10で勝負を決めた。


 
 11月29日以来となる7試合ぶりの勝利を手にした瞬間、選手もチームスタッフも、スタンドのサポーターも喜びを爆発させた。試合直後は涙で目を真っ赤にしていた鳥越は、「今日は自分自身、あまりチームに貢献できず、申し訳ないと思っていましたが、みんなでつないでやっとつかんだ勝利だったので(涙を)堪えられませんでした。最後のポイントはベンチで見ていて、その時からもうこみ上げるものがありました」と、安堵の表情を浮かべながら笑った。
 2時間を超える大熱戦を終え、山田監督が勝因に挙げたのは、「チームの総合力」だった。
「途中から入ったイエリズはオフェンス面で力を出してくれましたし、岩﨑や近江はしっかり守りを固めてくれました。とにかく練習の時から控えメンバーが本当によく頑張ってくれていました。自分たちが強くならないとチームも強くならないと、対戦相手の仮想チームとなって、先発組を支えてくれたことが今日の結果につながったと思います」
 チーム一丸で連敗を脱出し、完全に自信を取り戻したレッドロケッツは、翌17日にも完勝と言える内容でデンソーエアリービーズを退け、ファイナル6進出を確定させた。もがき、苦しみ、何度も諦めそうになる厳しい局面を乗り越えられたという意味で、この日の勝利には、とてつもなく大きな価値があった。






~5試合ぶりの復帰で、チームの連敗脱出に貢献~
 アクシデントに見舞われたのが、12月6日の上尾メディックス戦。その次の試合から控えメンバーに回ったが、近江は試合に出場することなく、チームもその間、リーグ戦での連敗を重ねて急速に勢いを失った。攻守の要で、副キャプテンとして精神的な支柱でもあった大黒柱の戦線離脱は、やはり大きかった。
 この日、第1セットの途中で声がかかると、レッドロケッツサポーターからは大きな拍手が沸き起こり、緊迫した場面でありながらも、近江は約40日ぶりという実戦復帰に喜びを感じたのか、うっすらと笑みを浮かべながらコートに入っていった。
 山田監督が「(近江の)前衛のプレーはまだ準備不足なので、これからです」と語ったように、すべてのセットで後衛に回った白垣と交代。第3セットには完璧なサーブレシーブをセッター山口に返し、大野の速攻をお膳立てした。それでも自身は「今日の出来はまだまだ。でも、声でチームに貢献したいと思っていました」と、限られた時間の中で後方からチームメイトを盛り上げた。近江の奮闘に呼応するかのように、チームも2セットを落とした絶体絶命の状況から大逆転劇を演じ、連敗を「6」でストップさせた。
「勝てたことが何よりです。みんなには迷惑をかけてしまいましたが、プレーも少しずつできるようになって今は上り調子です」
 近江の調子がここからさらに上がっていけば、レッドロケッツもV・ファイナルステージで、昨季のような快進撃を見せてくれるに違いない。
(取材・文:小野哲史)
 

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