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レッドロケッツ応援記 ~2/14 シーガルズ戦 勝利に一歩届かず、フルセットの末に惜敗~
2010/02/15

苦しんで、苦しんで、苦しんだ末につかみかけた勝利は、あとわずかのところで手の中からすり抜けていった。敗因はいつだって一つではない。いくつもの要素が複合的に絡み合い、最後に「勝利」か「敗北」かの結果が導き出される。残酷だが、それがバレーボールという競技なのだ。
ただこの日、岡山シーガルズと対戦したレッドロケッツの勝負の分かれ目を挙げるなら、内田が「あそこで取れないのが私たちの課題」と語った、セットカウント2-1で迎えた第4セットの終盤だったかもしれない。23-22からの1点が近そうで遠く、ここで決め切れなかったことが、結果的に相手に息を吹き返させてしまった。
21-25で落とした第1セットは、レッドロケッツの強みとウィークポイントが混在していた。試合開始からあっという間に5失点を喫した立ち上がりの悪さは、今後改善が必要な部分だろう。それでも山田監督が1回目のタイムを要求した後、フォフィーニャの連続サービスエースや安藤の連続得点ですぐに同点とした集中力は大いに評価できる。そこから再び岡山にリードを許し、最後までのその差を詰めることができなかったものの、レッドロケッツのエンジンがフル回転を始めたのは、第2セットに入ってからである。
山田監督は「スタメンでは昨日の試合で調子が良かった安藤を使った。第1セットは決して悪くなかったけれど、決定打というか個人のアタック能力が必要だった」と安藤に代えて有田を投入。その有田が期待に応える働きを見せた。
「リズムを変えたいと思ってコートに入っていった。みんなも集中してたので、切り替えることができました」(有田)
鋭いスパイクやサービスエース、豪快なバックアタックと序盤に一人で4得点。ライトからの攻撃力が増したことで相手のマークが分散し、他のアタッカーが生きるという相乗効果も生まれた。25-19でセットを奪い返すと、第3セットもレッドロケッツらしい粘りのバレーが披露される。セット半ばまではレッドロケッツが岡山を追いかけながら、有田の連続得点と杉山の速攻で13-13の同点に。
さらに15-15からは杉山が2本のブロードとブロックで一気に突き放す。
「岡山はつなぎの部分で力があるチーム。ラリーを続けるのは得策じゃないと考えていたので、早い段階で決定打を叩き込む状況を作りたかった」(山田監督)
25-20で第3セットを奪い、第4セットに入ってもレッドロケッツの勢いは止まらなかった。フォフィーニャの破壊力満点のスパイクで3-0。有田も強打とサービスエースでチームをさらに加速させる。攻撃陣を支えていたのは、リベロ井野の守備範囲の広さとセッター秋山の多彩なトスワーク、そして要所で起用されるキャプテン渡邊の気迫あるプレーや松浦のルーキーらしからぬ冷静さだった。
ところが、10-6とレッドロケッツがリードすると、反撃に出た岡山が逆転。そしてまたレッドロケッツが再逆転し、時間の経過とともに手に汗握るシーソーゲームの様相を呈したが、最後にセットを奪ったのは岡山だった。
20点以降の緊迫した場面では、一つの判定がメンタル面において微妙な変化をもたらし、そこからゲームの展開が変わってしまうこともある。そんな場面を想定して杉山に質問を投げかけると「その後、しっかり取れれば問題はありません。いかに早くチームとして平常心を取り戻すかが勝敗を左右しますが、今日は決めよう決めようと力が入りすぎた」と、悔しい思いをあくまでも自分たち自身に向けていた。
第4セットを落としたことは、レッドロケッツの選手たちに少なからず影響を与えたはずだ。ファイナルセットに入ると、競り合ったのは3-3まで。次第に岡山にリードを広げられ、流れを変えるべく投入された澁澤が何とかしようと試みるも、8-15で逃げ切られてしまった。試合後、内田は唇を噛みしめこう語った。
「本当に小さな、ちょっとしたことが勝敗を分けたと思う。たとえミスにつながっていないことでも、それが積み重なって結果として表れるということを痛感させられました」

13日のパイオニアレッドウィングス戦に続く、フルセットでの敗戦。しかもレッドロケッツより下位にいるチームに敗れたことは、とてつもなく痛い。ただ、山田監督が「もちろん結果は大事ですが、チームとして取り組んでいることは力になっている。ゲームに負けてしまったら何も残らないというのではなく、今やっていることがしっかりつながっていくようにしたい」と語った通り、常に歩みを止めないことが何よりも重要だ。
次節から続く上位4チームとの対戦で、この日の悔しさを爆発させてほしい。
(取材・文:小野哲史)
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