新加入選手対談インタビュー ~正里菜選手&廣瀬七海選手~

  info_category3.gif2016/07/19

 昨年、柳田とともに世界ジュニア(U-20)選手権に出場するなど、将来を嘱望される高卒ルーキーのサイドアタッカー・廣瀬七海(ウミ)と、JAぎふリオレーナから移籍を果たした神奈川県出身のセッター・正里菜(リナ)。2シーズンぶりのV・プレミアリーグ制覇を目指すレッドロケッツに新たに加わった2人が、〝自己紹介〟を兼ね、そして新天地でスタートを切った今季に懸ける思いを語り合った。





――バレーボールはいつ、どういうきっかけで始めたのですか?
正 通っていた小学校にバレーチームがあって、4年生の時に楽しそうだったのを見て、友達と始めました。
廣瀬  私も最初は小学校のバレーチームに入りました。3年生の時、先生に背が大きいからやってみたら?と誘われて、楽しそうだなと思って始めました。


――正選手はその後、文京学院大女子高、筑波大学、JAぎふを経て、先月、レッドロケッツへの入社が発表されました。どのような経緯で入社が決まったのですか?

正 JAぎふで3年間お世話になりましたが、より高いレベルのプレミアリーグでやりたいという思いが強かったので、3月末付でJAぎふを退社し、神奈川に戻ってきました。5月の黒鷲旗後のオフ明けからレッドロケッツでトライアウトのような形で一緒に練習に参加させていただき、6月7日頃、正式に入社することになりました。正直、JAぎふを退社した時点では今後のことは何も決まっていなくて、母校の文京学院で練習しながら、チャンスが来るのを待っていました。


――実際にレッドロケッツに加わっての感想は?
正 それまでは社業がメインで、練習は1日2~3時間という生活でしたから、今はバレーに集中できる素晴らしい環境があり、毎日が充実していて時間が経つのがとても速く感じます。




――廣瀬選手は1月にすでに内定していましたが、注目選手でしたからいろいろなチームから話があったのではありませんか?
廣瀬 はい、いくつかありました。でも、私は中学の頃からNECが好きで、高校の時にNECの北海道合宿に参加させてもらって、「もう絶対、このチームに入りたい」と思っていたので、声をかけていただいてから即、決めました。
 

――合宿で一緒に練習をして、印象に残っていることは?

廣瀬 アキさん(OGの秋山美幸さん)と少し話をした時、「NECは全員で戦うチーム。だからボールがつながるんだよ」と言っていたのが印象に残っています。それにアキさんのトスは1本1本、丁寧に上げてくれて打ちやすかったです。私はまだ高校生のバレーしか知らなかったので、色々と考えてトスを上げてくれるセッターがすごいなと思ったのと同時に、高校生と社会人の大きなレベルの差を感じました。


――チームの雰囲気はどう感じていますか?
正 チーム内は本当に仲が良くて、私が初めて練習に参加した時からフレンドリーにしてくれました。すぐに溶け込めたというか、勝手に溶け込めたと思っているんですけど。私、溶け込めてた?(笑)
廣瀬 はい、全然大丈夫です(笑)。



――若い選手が多いチームですから、年齢的にもチームを引っ張っていかないといけない部分もあるのでは?
 そうですね。ポジションもセッターなので、山田さんからも「みんなを引っ張っていってほしい」と言われています。そこは移籍してきたからとかあまり気にせず、どんどん自分を出していきたいと思っています。


――V・サマーリーグでは廣瀬選手が全試合スタメンを果たし、正選手は途中交代での出場が多かったですが、大会全体を通しての感想は?
廣瀬  自分としてはあまり納得していないというか、プレーが自分自身として物足りなかったなと。今回はスタメンで起用してもらいましたが、良い部分も悪い部分も練習でやってきたことがそのまま出るんだなと実感しました。この経験を生かしてこれからもがんばっていきます。
 私はNECに来て初めての公式戦だったので、結構緊張しました。今までは基本的にずっと試合に出ていたので、途中から入っていくことの難しさを改めて感じることができました。それとやはり、プレミアのチームの一員としてプレーするのは、今までとは重みが違いましたね。


――廣瀬選手は大会の「フレッシュスター賞」を受賞しました。どういう目標を持って大会に臨んでいたのでしょうか?
廣瀬  結果にこだわるということと、山田さんから「チームの底上げのために若手中心で戦っていく」と聞いていましたから、一番若い自分が突っ走ってチームを盛り上げたいなと思っていました。でも、結局は自分より先輩が引っ張ってくれて、まだまだだなと。それに結果も5戦全勝ながら7位に終わり、1セットの重みも感じました。


――自分たちのどんなプレーに注目してもらいたいですか?
 私はディグ、レシーブが得意ですのでそこに注目してもらいたいです。
廣瀬  私はレセプションからのアタックです。バックアタックやジャンプサーブは自分の感性で思い切りやっていくところなので、ずっと練習しているレセプションをしてからのアタックを一番見てほしいです。


――正選手は中学時代、JOCジュニアオリンピックカップでベストリベロ賞を獲得していますが、もともとリベロだったのですか?
 中学1年まではアタッカーでしたが、2年生の時にリベロをやって、3年生でツーセッターでした。セッターを本格的に始めたのは高校からで、JOCのベストリベロ賞は中学2年の時です。


――セッターとして心掛けていることはありますか?
 ジャンプトスで、なるべく高いところで上げようと思ってやっています。私は身長が高くないので、少しでも高いところから上げた方がアタッカーは打ちやすいですし、相手のブロッカーも惑わせられると思うからです。サーブやブロックは、チャレンジリーグでやっていたようなプレーでは通用しないので、今の鍛錬期できちんと意識づけして、プレミアリーグで通用するプレーを自分の身体で覚えていきたいです。


――お二人がチームメ-トになってまだ間もありませんが、お互いの良さはわかってきましたか?

  ウミは高さがあるので、ブロックの上からどんどんスパイク打っていけます。しかも長いコースに打てる。相手からすると長いコースに打たれるのは嫌なんです。さらに今、かわすプレーも練習してできるようになっているので、ブロックの上から長いコースに打ったり、コートの隙間をみてそこへ落としたり、それらを使い分けられれば、相手にとってはとても嫌な選手になれると思います。
廣瀬  リナさんは、高いところでトスを上げてくれるから相手が見えるんです。そのコースに打ったら決まるよ、というポイントを教えてくれるトスなんです。
 うれしいな。
廣瀬  もちろん、クウ(山口)さんなども考えて、とても打ちやすいトスを上げてくれますが、リナさんのトスは私の感性に合うようなトスを上げてくれます。(笑)。なんて言うんだろう、とにかく導いてくれるんです(笑)


――サマーリーグの時にうまくできた手応えはありました?

 あったよね?
廣瀬  はい、日立リヴァーレ戦の2、3セット目とかはうまくできました。


――2年ぶりのリーグ制覇を目指すチームにあって、現段階では練習で特にどういう部分を取り組んでいますか?
 チームとしては速いバックアタックに取り組んでいるので、セッターとしてトスを上げるタイミングと、セットするポイントが一定でないと速いバックアタックは成り立たないので、私個人としては上げるポイントを少しでも高く、どこにでもトスを上げられるように意識してやっています。
廣瀬  速いバックアタックはチームでやっていて、私はそれを含めたオフェンス面で、ただ打つだけではなく、しっかりコースを打ち分けられて、たまに軟打も入れられるように意識しています。それにプラス、レセプションも頑張ろうと思って取り組んでいます。

 

――廣瀬選手は春から社会人になり、生活が一変したのでは?
廣瀬  はい、ガラリと変わりました。高校の時とは意識や環境面で全然違うので、最初はついていけないというか、バレーに集中したらいいのか、周りの仕事をメインにやった方が先輩たちの役に立てるのかなとか考えて、頭が混乱していました。でも、社会人としてバレーをするためにNECに入ったんだと考えると、頭も整理できました。バレーに賭ける思いは当然、高校の時よりはるかに強くなったと思います。


――プレッシャーを感じるようなことはないですか?
廣瀬  それはあまりないです。プレッシャーはあまり感じないタイプなので。いろいろと考えてしまうとうまくいかないから、そこは楽しんでやるのが一番かなと思っています。私は楽しんでバレーをできている時は調子が良いんです。


――同い歳のチームメートがいませんから、やらなければいけない仕事もあって大変では?
廣瀬  先輩に手伝ってもらっているので大丈夫です。そのあたりはプレーに影響させないように頑張ります(笑)。


――正選手は中学生のとき以来となる地元・神奈川県のチームでのプレーになります。生活のしやすさを感じますか?

 生活はしやすいです。今までずっと一人暮らしでしたが、今は食事の面も栄養を考えて作っていただけるので、身体が変わってきたように感じます。朝食と夕食は寮で、昼はお弁当ですが、お弁当もきちんと栄養管理がされているので、本当に素晴らしいです。


――オフの日はどう過ごしているのですか?
 うちらはよくスターバックス行くよね?
廣瀬  はい。駅の所にあるスタバに2人でよく行きます。
 バレー以外の話をしたり、買い物も行くよね。
廣瀬  はい、二子玉川とか。


――年齢は7つ離れていますが、〝同期入社〟ですからね。

 そんなに違うんだ(笑)。
廣瀬  えっ、90年生まれですか? 私、97年生まれです。
 えー、ショック。


――お互いはどういう存在ですか?
廣瀬  とても大きいです。私、1年目で1人だったので心細かったんですが、リナさんが来てくれて、NECでは同じ1年目なので本当、めっちゃ心強いです。
正  私もです。最初、練習に来たときからずっと話しかけてくれて、仲良くしてもらっています。


――最後に今季の抱負と、ファンの方へのメッセージを。

廣瀬  新人らしく元気に今年1年、リーグを突っ走っていきたいと思うので、これからもご声援よろしくお願いします!
正  NECの優勝に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います。いつも応援してくださる方々がいて私たちは大きな舞台で活躍できると思っているので、そういう方々への感謝の気持ちも忘れずにしっかり1年間、頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
(構成:小野哲史)


 

アーカイブ