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レッドロケッツ応援記 ~12/4 トヨタ車体クインシーズ戦 連日のデュースを制し、粘ってつかんだ逆転勝利~

  info_category1.gif2016/12/04



 バレーボールは先に25点を取ったチームが勝利する。いたって簡単な、そんなルールを忘れてしまいそうになるほど、12月3日に行われた久光製薬スプリングス戦は、まさに激闘と呼ぶにふさわしい試合だった。
 3セット目までのスコアは30-32、27-25、27-29。2時間25分に及ぶフルセットの末に勝利を手にした後、古賀は「疲労困憊すぎて足がふらふらだった」と笑う。
 そして翌日のトヨタ車体クインシーズ戦。地元愛知でのホームゲームであり、前日の勝利で波に乗る相手でもある。多くの選手が「厳しい戦いになると思っていた」と口を揃えたように、第1セットから1点を巡る白熱した攻防が展開された。
 まずリードしたのはレッドロケッツ。山田監督が「高いブロックの相手に対して、スピードを生かしたかった」という柳田の攻撃や、巧さの光る近江のスパイクで得点し、16-14と2点をリードして中盤を迎え、さらに古賀の連続サービスエースや近江のスパイクで得点を重ね23-19とリードを広げる。
このまま最初のセットを取って一気に波に乗るかと思われたが、ここからトヨタ車体が怒涛の反撃を開始。レッドロケッツの攻撃をレシーブで拾い、高い攻撃力を持つエースにボールを集める。追いつかれ、デュースに突入した後も落ち着いた試合運びを見せたレッドロケッツだが、トヨタ車体を突き放すことができず、29-31で第1セットを先取されてしまった。



 リードしていたセットを逆転で失うダメージは決して小さなものではない。だが、ここで生かされたのが昨日の大熱戦となった久光製薬との一戦だった、と柳田は言う。
「相手に取られても、いい意味でチームが焦らなかった。集中力も切れることなく、我慢し我慢して、行けるところで一気に行く。気持ちで相手に勝っていました」
 その言葉が形になって表れたのが第3セットだ。
第2セットを奪取したレッドロケッツは、第3セットも連取を狙ったが相手のブロックポイントやミスが続き、4-10と6点のビハインドを背負う。ホームの大声援も味方につけ、一気に勢いづくトヨタ車体だったが、選手たちは冷静だった、と山田監督は言う。
「ブロッカーとレシーバーがうまく連携を取り、ディフェンスは鳥越を中心に拾う形ができていました。ラリーが続く中でも各々が責任を果たし、ミドルにマークがつく厳しい状況で、近江、古賀、柳田のウィングスパイカーの選手たちが本当によく頑張ってくれた。相手に打ち勝って、スパイクポイントをもぎ取る。1レグの課題を見事に克服してくれました」
 1レグでは相手のマークも厳しい中、「打ち急いでしまっていた」という古賀も、スタッフからのアドバイスを受け、多彩なコースに打ち分けるなど余裕が生まれ、トヨタ車体戦では長く続いたラリーを制するなど随所で光る活躍を見せた。
 古賀は言う。
「自分自身もいろんなコースに打つことを意識したら、前よりも楽に決まるようになったし、全員が考えてコンビを使う時はしっかり使って、攻撃ができていた。昨日も今日も高いブロックの相手でしたが、ブロックフォローにしっかり入ってくれていたので、安心して打つことができました」
 6点のビハインドをはね返し、粘り強いディフェンスからラリーを展開、それを古賀、近江、柳田が確実に決め、第3セットは28-26。劣勢からの大逆転で第3セットもレッドロケッツが連取した。
 一度波に乗ればもう怖くない。山田監督が「負けた試合も内容が悪いわけではなく、課題は修正できていたので、それが結果に結びついて来た」と振り返ったように、第4セットはサーブ、スパイク、ブロックで圧倒したレッドロケッツが25-21で制し、セットカウント3-1で鮮やかな逆転勝ち。前日の久光製薬、前節のJTマーヴェラス戦に続いて3連勝を飾った。



 2レグも中盤に差し掛かり、勝敗数やポイント数が拮抗した戦いが続く中、山田監督は「最後の最後は1ポイントが差を分ける、と覚悟している」と言う。まさに一戦必勝。より一層厳しい戦いが展開されることになるが、苦しい時に選手の背を押すのが応援の力だ。
 次節は、いよいよ今季初となるとどろきでのホームゲームが開催される。最高の環境で戦うことのできる、2016年最後のレギュラーラウンドの2試合に向け、古賀が言った。
「ホームの応援は本当に大きな力になるので、粘り強いバレーで、泥臭く1点1点取っていけるように頑張ります。応援、よろしくお願いします!」
 会場を赤く染め、レッドロケッツに力を――。ホームゲームで、連勝街道を突っ走る。







 試合直前のアップゾーンで組んだ円陣。中から、ルーキーの廣瀬の声が響いた。
「今日はナオさんの誕生日。勝って、みんなで最高のお祝いするぞ!」
 24歳ラストの日となった、前日の久光製薬戦はデュースを繰り返してのフルセット。すべての力を出し尽くし、総力戦でつかんだ勝利だった。2レグに入り、どのチームも戦力が整い、データに応じて細かな対策を立てて臨む。
「今日の車体戦も、昨日と同じぐらいタフな試合になるだろうと思っていました」
 予感は的中した。23-19と4点のリードを得て終盤を迎えた第1セット、驚異的なトヨタ車体の粘りに屈し、デュースの末、29-31で失う。第2セットも3-4とトヨタ車体が先行したところで、家高が呼ばれた。
 山田監督はこう言う。
「家高が入ると必ず流れを変えてくれる。期待して投入したら、想像以上にいい働きをしてくれました」
 セッター対角のオポジットに入る柳田のスピードと、自身の機動力を組み合わせれば相手を翻弄する攻撃ができる。他のミドルブロッカーとはまた違う攻撃展開で、チームに勢いを与えたいと思い、積極的にトスを呼んだ。
「コンビを生かせる攻撃という面では誰にも負けたくない。ミドルの軸は島村、大野だけれど、私たちはリザーブだ、と思うのではなくいつでもスタートに組み込めるように頑張りたいし、それがチームの底上げになると思ってやっています」
 勝利の後は、控室で全員が歌う「ハッピーバースデー」が響く。25回目の誕生日は、最高の記念日になった。


 

このレポートの試合

2016-12-04 トヨタ車体クインシーズ ○ 3-1 ●

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