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レッドロケッツ応援記~12/11 対東レアローズ戦 ホームとどろきで会心の2連勝!リーグは5連勝で2016年を締めくくる~

  info_category1.gif2016/12/12

 

 選手たちの表情は、試合前のウォーミングアップの段階からいつも以上に充実しているように見えた。
 10日の岡山シーガルズ戦は、第1セットこそ落としたものの、リズムを取り戻した第2セット以降、自分たちのペースで試合を進め、セットカウント3-1で勝利。連勝を「4」に伸ばし、チームには勢いがあった。そして何より、今週は川崎市とどろきアリーナで開催されるホームゲーム。スタンドを真っ赤に染めたサポーターが後押ししてくれるという心強さが、「今日もやるぞ」という気合いと相まって、試合前の選手の表情を輝かせていたのかもしれない。
 
 最高の雰囲気で始まった11日の東レアローズ戦は、立ち上がりから激しいラリー合戦となった。山口が「東レさんは気持ちを出して戦ってくると思っていたので、自分たちもそれに負けない気持ちやチームワークを出して戦おうと話していました」と言うように、レッドロケッツは真っ向勝負でボールに食らいつく。島村、大野の得点の後、近江のナイスレシーブから柳田が強打を突き刺し、古賀のフェイントと近江のスパイクで13-10と一歩抜け出した。鳥越の好守から古賀が難しい2段トスをうまく振り抜き、山口のツーアタックも決まって、15-12から6連続得点。一気に流れをつかむと、終盤には島村のサービスエースと古賀のスパイクで25-13とし、難なくセットを先取する。
 セット半ば以降のほぼ完璧とも言える内容に、サポーターのボルテージもヒートアップし、それがまた選手の勢いを加速させた。古賀の先制点で始まった第2セットも、山口のサービスエースや大野の速攻、島村の連続得点で8-3と大きくリードし、最初のテクニカルタイムアウトを迎える。そこから詰め寄られても、島村や古賀の得点で再び突き放した。大野のサービスエースで16-10として以降も、「チャンスがあれば自分も攻撃に参加しようと思っていた」という山口のこの日2本目のツーアタックや、柳田の思い切りの良いスパイクで着実に得点を重ねていくレッドロケッツ。セット終盤に相手に追い上げられたものの、最後は古賀が締めくくり、25-22でしっかりと逃げ切った。



 「オフェンスは緩急を織り交ぜて相手を揺さぶるような形を取れましたし、ミドル、サイド、それぞれが影響し合ったオフェンスを組めたと思います」
 試合後、山田監督はそう語っている。実際、島村や大野のセンター陣と、古賀、柳田、近江らのサイドアタッカーが変幻自在に繰り出す攻撃に相手はなかなか対応し切れてないようだった。そうした攻撃を演出したのはセッターの山口だが、山口は逆に周りの選手たちへの感謝を口にする。
 「時間を作ってくれたり、クイックを使えるように意識して出してくれたりする1本目のパスで助けてもらっている部分はあるし、アタッカーも思い切って助走をしてくれて、トスを呼んでくれる。それで私も思い切ったトスを上げられて、コンビの精度が良くなっていると感じます」
 第3セットは21-25で落としたが、悲観するような内容ではなかった。白熱するラリーを鳥越や近江を中心とした固い守備で粘り強くものにしながら、21-22まではほぼ互角。終盤に決定力をやや欠いた面は否めないが、相手も必死にプレーしていることを考慮すれば、そこから仕切り直せた部分に目を向けるべきだろう。山田監督も、「チームが慌てず、苦しい場面をしのいで、また4セット目に自分たちの流れに引き戻せられたのは、メンバーそれぞれが成長した部分」と、高く評価した。
 第4セット序盤、大野のブロックが際どい判定となり、今季から採用されているチャレンジシステムを要求すると、レッドロケッツのポイントへと覆った。そこから柳田や古賀のバックアタックでリズムをつかみ、徐々にリードを広げていく。16-10の場面では、サーブレシーブが乱れ、相手にダイレクトスパイクを叩き込まれたが、鳥越が驚異的な反射神経でボールを上げ、柳田の得点へとつないだ。古賀が最近のチームの好調について、「どの試合も我慢の時間帯が絶対にあって、そこをみんなでカバーし合いながら我慢できている」と話していたが、まさにそうした〝助け合いの精神〟を体現した鳥越のプレーだった。また、この日はサーブも良く、サービスエースこそ4本とそう多くなかったものの、山田監督が「スタートで入ったメンバーもリザーブで入ってくるメンバーも、良いサーブを打ってくれたので、ブロックの的も絞りやすくなりました」と語ったように、選手の中に浸透していた攻めの意識が、自分たちのバレーを展開する一つの要因となった。25-15でこのセットを制したレッドロケッツが勝利し、連勝を「5」に伸ばした。


 
 これで年内のV・プレミアリーグは一旦、中断期間に入り、16日から開幕する「天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権ファイナルラウンド」に挑むことになる。レッドロケッツの初戦は翌17日、東京体育館での2回戦。順調に勝ち進めば、同会場での18日の準々決勝を経て、大田区総合体育館での24日の準決勝、25日の決勝戦へと続いていく。昨年は決勝で惜しくも敗れただけに、大野は「この勢いを止めずに、みんなでチーム一丸で頑張りたいです」とタイトル獲得に意欲を見せていた。
 2連勝というこの上ない結果で締めくくったホームゲームを終え、選手たちは、NECスポーツ後援会とNECロケッツクラブ会員限定のアフターファンクションで多くのサポーターと交流を深めた。こうした日頃から支えてくれる方たちのおかげで、自分たちはバレーボールをできている。そのことを実感し、「またこれからも頑張ろう」という新しいエネルギーを注入したようだった。






~頼れるゲームキャプテンが、ホームの力を借りて不調から完全復活!~

 アタックでの得点15点、決定率50%。この日の個人成績を伝えると、島村は「本当ですか!?久々です」と、嬉しそうに笑顔を見せた。
 第1レグ終盤から勢いが出てきたチームにあって、島村はやや元気がなかった。11月20日の東レアローズ戦は2得点、26日の日立リヴァーレ戦は3得点。27日のJTマーヴェラス戦はスタメンを上野に譲り、自身の出番はついに最後までなかった。島村がスタメンを外れたのは、2014年2月16日以来、試合に出なかったのは2013年1月19日以来のこと。ここ数年はコートにいるのが当たり前だっただけに、その姿が見えないことは衝撃的ですらあった。島村はその時期を「調子が悪かったですね。いろいろ要因はありますが、自分の気持ちの弱さが出たかなと。怪我をしたわけではありません」と振り返る。
 コートの立てないときも、ウォームアップエリアから声を出し続けた。「スタートから出るのも控えも関係ないのがNECの強み。リザーブだったらリザーブでのやるべきことをやるだけと考えていました」
 ただ、その一方で、調子が悪いからスタメンから外れてしまったことの悔しさは抱えていた。「それ(悔しさ)がなかったらやっていけない」と、練習中からトスを呼び込み、セッター陣とのコミュニケーションを積極的に図ったという。そうして心身ともにかみ合ってきた部分があるようだ。さらに今週はホームゲームでもあり、「恥ずかしいプレーは見せられない」と並々ならぬ決意で臨んでいた。10日と11日の2日間で、100人近くの友人や知人が会場に足を運んでくれた。「この2試合はホームの力が本当に大きかったです。選手とスタッフ、そして応援が一緒になって勝ちに行くというのが、NECのスタイルなので、今日はそれができて良かったです」 
 2016年はまだ天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権を残してはいるが、島村にとってはリオデジャネイロ五輪出場など、自身のキャリアの中でも非常に濃密な1年となった。「今年は本当にいろいろあって充実していました。でも、この経験を生かすも殺すも私の気持ち次第なので、しっかり結果につなげられるように頑張っていかないといけないなというのはあります」
 完全復活を遂げた島村が、これからも力強くレッドロケッツを牽引していく。
(取材・文:小野哲史)


 

このレポートの試合

2016-12-11 東レアローズ ○ 3-1 ●

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