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レッドロケッツ 2016/17V・プレミアリーグ V・ファイナルステージ ファイナルプレビュー ~2年ぶり6度目のVリーグ制覇へ~

  info_category3.gif2017/03/13

 昨年10月に開幕したV・プレミアリーグ2016/17シーズンもいよいよクライマックス。今月17、18日、東京体育館で行われる優勝決定戦、ファイナルの大一番にレッドロケッツが挑む。
 2014/15シーズンに10年ぶり5度目のリーグ制覇を果たしたレッドロケッツは、連覇を目指した昨季、3位とわずか1ポイント差でファイナル3進出を目前にして敗退した。そうした流れを受け、『Oneness ~再び頂点へ~』というスローガンを掲げて臨んだ今季だった。新キャプテンに就任した岩﨑は開幕前、力強く語っていた。
「昨季は悔しい思いをしましたが、NECには一発で決められるすごい選手がいるわけではないので、仲間のことを思いやって助け合っていくという点は今までと変わりません。選手はもちろん、スタッフも含めて、チームが1つになることを意識してやっていこうと、「調和」という意味の『Oneness』をスローガンとしました」



 しかし、そんな気合いとは裏腹に、10月30日の開幕戦で岡山シーガルズに敗れ、出鼻をくじかれてしまう。翌週の第2戦でPFUブルーキャッツに快勝し、今季初勝利を飾ったものの、そこから白星と黒星を繰り返し、8試合を終えた時点で4勝4敗の4位。数字だけを見れば、決して最悪ではなかったが、最高のスタートダッシュが決まったとも言えないリーグ序盤だった。
 ただ、それまでの4勝がすべてストレート勝ちという点は、勢いに乗れば相手を圧倒できる力があることの証だった。11月26日の日立リヴァーレ戦後も、山田監督は「内容的に悪かったとは思っていません。自分たちがやりたいバレーはある程度できていました」と、敗戦の中にたしかな手応えを感じていた。
 それは翌27日のJTマーヴェラス戦からの破竹の快進撃へと続いていく。
 12月10、11日の川崎市とどろきアリーナでのホームゲームまで5連勝。リーグ戦は一旦中断期間に入り、その間に行われた天皇杯・皇后杯全日本選手権では準決勝で久光製薬スプリングスに敗れたが、年が明けて再開されたリーグ戦で、1月中旬の大田区総合体育館でのホームゲームまで連勝街道を突っ走った。JT戦から重ねた連勝は実に「9」。一気にポイントを重ね、レッドロケッツは気づけば、15勝6敗(通算ポイント43)の堂々首位でレギュラーラウンドを終えた。
 2月12日から始まったV・ファイナルステージのファイナル6では、レギュラーラウンドで1勝2敗と負け越していた難敵・日立を初戦で撃破。ところが、第2戦では今季、1度も負けていなかったトヨタ車体クインシーズにストレートで完敗を喫してしまう。各チームが次のステージ進出に向けてプレーレベルを一段階上げており、ファイナル6は混戦模様を呈しつつあった。それでも古賀が「気持ちをしっかりと切り替えて次の試合に臨みたい」と言っていたように、レッドロケッツの選手たちは、トヨタ車体戦の敗戦を自分たちの糧とした。翌週からの試合では充実の内容で鮮やかな3連勝。ファイナル6を4勝1敗(通算ポイント17)で乗り切り、ファイナル3を飛び越えて早々にファイナル行きを決めたのだった。



 ファイナルで迎え撃つのは、3月11、12日のファイナル3で日立を破った前回王者の久光製薬である。最近5シーズンはすべてファイナルまで勝ち上がり、そのうち3度も栄冠を勝ち取った強豪だ。
 前々回のファイナルでレッドロケッツが久光製薬の3連覇を阻んだ一戦は記憶に新しいが、近年のV・プレミアリーグを牽引してきた最強チームであることは間違いない。近江がファイナル6の全日程が終わっていない時点で、「久光製薬さんは絶対にファイナルでも戦うことになる」と予言めいた発言をしていたように、王座に立つためにこれ以上の相手はいないだろう。
 レッドロケッツは今季、久光製薬と5度、対戦している。リーグ戦では第1レグで1-3と敗れた後、第2レグはフルセットの大接戦の末に勝利。その後、先述した天皇杯・皇后杯準決勝とリーグ戦の第3レグで、ともに1-3と連敗したものの、ファイナル6でストレート勝ちを収めた。
 レッドロケッツとしてはファイナルで、ファイナル6で勝った試合のような戦いに持ち込みたい。まずはサーブで攻め、相手に自由に攻撃をさせない。ディフェンスでは鳥越や近江を中心に粘り強くつなぐことが攻撃のリズムを生む。レシーバーはブロッカーとの良い関係を築くことも重要なポイントになるだろう。若きエースの古賀にはサーブレシーブや攻撃面で期待がかかる。サーブレシーブの成功率が高まれば、セッターの山口が巧みなトスワークでアタッカー陣を操り、多彩な攻撃で主導権を握ることができるはずだ。
 そして、何より重要になるのが、「絶対に勝つ」というメンタリティである。山口も「強い気持ちを持って、コートの中も外も関係なく、全員で戦いたい」と語っており、どんな厳しい局面でも一歩も引かない姿勢が勝敗を分けるに違いない。
 なお、今季からファイナルは2戦方式に変更され、1勝1敗となった場合は、セット率等に関係なく、2試合目終了後に1セット(25点制)のゴールデンセットで勝者が決められる。ただ、常に一戦必勝で戦ってきた選手たちにとっては、その考え方を変える必要はないだろう。
 泣いても笑っても、あと数日に迫ったファイナル。この舞台に立てることを誇りに思い、レッドロケッツらしくチーム一丸となった結束力で、悔いなく残り2試合を戦い終えられることを願うばかりである。



                                                                                            (文:小野哲史)

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