レッドロケッツキャプテンインタビュー ~今リーグを振り返って~

  info_category3.gif2010/04/26

 

―今リーグを振り返って、さまざまな状況がありましたが、11月からシーズン終了までは長かったですか?それとも早かったですか?
この1年は今まで経験してきたものとはまた違うリーグだったように感じます。淡々と戦うだけでなく、状況によって時間の流れが遅く感じることもあれば、早く感じるときもある。今までとは根本が違いました。とくに1レグ、2レグは長かったですね。チームを何とか良い方向に持って行かなければいけないと思い始めた2レグの後半ぐらいからは、一気に早く感じられるようになりました。


―前半なかなか波に乗れなかったという点では、開幕戦の敗戦が痛かったように思います。実際はいかがでしたか?
確かにそうですね。どこかで、「自分たちはできる」と思っている部分があったんです。でも初戦を落としてしまって「何で?」と思ったし、でもその反面「まだ初戦だから大丈夫だ」と思う気持ちもあったんです。だから初戦で負けたことに対して何か言ったほうがいいんじゃないかと思いながらも、これから試合は続くのに、そこでマイナスなことを言ってもいけないと思って具体的な打開策を打ち出すことができませんでした。翌日のデンソー戦は気持ちを切り替えて臨んだはずだったのですが、そこもうまく行かず連敗スタート。本当に苦しかったです。



―よくも悪くも、リーグを通して波がありました
若さもあったのかなと思います。スギさんやフォフィがコートの中で引き締めてくれていたのですが、若い選手も多かったし、(メンバーを)固定できず色々な選手が入れ替わりで試合に出ていたので、とくに前半はばたついてしまった試合が多かったのかもしれません。とはいえ、そんな状況の中でも若い選手たちが慣れないながらも本当に一生懸命頑張っていたと思います。チームとしても色々な勉強をさせられたリーグでした。何より、今年は天皇・皇后杯の経験は大きかったです。春高で東龍の特集が流れるたびに私たちが負けた映像が流れる。それが今でも悔しくて…。でも、あの悔しさがあったから、年末に選手同士で話す機会を設けて「チームがよくなるために、今思っていることを言い合おう」と、みんなでいろんな話をしました。「今が最低のラインで、ここからは上がって行くしかないんだから、下を向いている場合じゃない、あがって行くだけだよ」って。実際に年明けからはチームの状態がだいぶよくなったのは確かです。ただ、フルセットを取り切れなかった試合がいくつもあった。それも痛かったですね。


―確かに、とくに中盤でフルセットでの惜しい敗戦が続きました
何でこんなに取り切れないんだろう?と毎日考えました。フルセットで負けた試合を全部取り切れていれば、前半つまずいた分を巻き返して、四強入りすることも十分にできたと思います。とくにレギュラーラウンドの終盤でデンソーが連敗しましたから、自分たちがもっとしっかりと戦うことができていたら、(四強に)行けていただろうと思うんです。だからこそフルセットの試合も含めて、落としてはいけない試合を落としたことが痛かったし、そこを取り切ることがこれからの課題だと思います。



―長いリーグの中で、とくに印象に残っているのはどの試合ですか?
とどろきのホームゲームで0-2から逆転勝ちをしたデンソー戦は強く印象に残っています。しかもその翌週に、相手のホームで対戦して、3-1で競り勝つことができた。「劣勢の状態からでも、取り切れる力があるんだ」と教えられた試合でもあり、絶対にあきらめなければ勝ちにつなげることはできるんだと自信が持てた試合でした。ただ、個人的な部分も含めて、一番印象に残っている試合を挙げるならば、1レグ、秋田での東レ戦です。今リーグ初めて勝った試合だったんですが、もうとにかく必死で。最後は相手が打ったボールが明らかにアウトだったのに、もうガムシャラだからノリと2人で必死にラインジャッジに行ったんです(笑)。アウトになったのを見て他の4人が喜んでいた光景とか、今でもすごく覚えています。開幕連敗で苦しい思いをした分、「自分たちも勝てるんだ」と自信になりました。去年のシーズンも秋田での試合があったんですが、あまり良い思い出がなかったんです。そんな場所だったから、何としても勝ちたかったし、みんなで「絶対に勝とう」と言い合って臨んで、去年の分も含めて、勝てたことが本当に嬉しかった試合でした。


 
―苦しんだ分、チームとして成長できた点、得られたものは多かったのではないでしょうか?
今までは自分たちから行動を起こすことがなかったというか、あまり積極的ではなかった。だから今季は、積極的に知ろうとする姿勢を前面に打ち出すようにしてきました。たとえば、コーチから出されたデータを見るだけでなく、自分から積極的にデータを見て研究することや、自分の体を知って、トレーニングやケアに取り組むこと、みんなでビデオを見て相手を知るための研究をして、勝つために何が大事か、スタッフから提示されることだけでなく、自分たちでも考えて実践する。当たり前のことばかりかもしれませんが、いろんなことに取り組み始めたシーズンでした。最初はうまくいかなかったのですが、この経験は、チームにとって大きなプラスになったと思っています。


―キャプテンとしても1年目、大変なことが多かったのではないでしょうか?
大変でした。いろんな考え方をする人間が集まった集団ですから、こういう言い方をしたら相手はどう思うだろうとか、細かいことまで考えさせられました。スギさんやカナさんのようにキャプテンを経験した先輩がいろんなアドバイスをしてくれたので、参考にしながらやっていたんですけど、それができたのかというと、わからないですよね。私自身も学ぶことの多いシーズンでした。


 
―4月30日からは黒鷲旗が開催されます。チームの現状はいかがですか?
練習から集中力が高まっていて、とてもいい状態でチーム練習ができています。あとはそれをいかに試合で出せるか。それだけですね。リーグのラスト2、3試合を残した頃から「リーグは終わるけれど、これで区切らずに、これからの試合は黒鷲につながる試合だと考えて戦うことが大事だから」と話をしながら戦ってきました。天皇・皇后杯やリーグで悔しい思いをした分も、黒鷲は何としても勝って終わりたいです。


―応援してくれた人へのメッセージ
今回のリーグは音響がない中で戦う状況が多かったのですが、その分、いろいろな方々の「頑張れ」という声が聞こえたし、今まで以上に応援に対する感謝を持ちながら試合をしたシーズンでした。勝って一緒に喜んでもらえる姿を見たときに、勝つことは自分たちのためだけでなく、応援してくださる方々に笑ってもらうためでもあるんだと今まで以上に感じました。リーグを良い結果で終わることはできませんでしたが、本当に感謝しています。ありがとうございました。黒鷲旗も全力で戦いますので、リーグと同じく、たくさんのご声援をいただけると嬉しいです。

JVL承認NECW-2009-T060 

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