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レッドロケッツ応援記  ~12/1 対JTマーヴェラス戦 ホームゲーム3連戦の最後はフルセットの末にあと一歩及ばず~

  info_category1.gif2018/12/03

 11月24日、25日と大田区総合体育館におけるホームゲーム2連戦を、レッドロケッツは落としてしまった。続く12月1日はホームゲーム3連戦の最後であり、会場は川崎市とどろきアリーナと、これまでも本拠地としてきた舞台。連敗ストップを懸け、何より思い入れのあるホームゲームでの勝利を目指し、チームはこの日を迎えた。



 『赤く染まれ。とどろき』
 そう銘打たれたホームゲームは、各所で趣向を凝らしたイベントや演出が施されていた。客席には大きく『カワサキ』の文字が形作られ、ファンには赤色のビブスが配布された。試合前には地元を代表するダンスグループによるショーが催され、選手入場時にはチームのイメージムービーがスクリーンに映し出された。
 そうして、暗転した場内からライトアップされたコートに向けて、選手たちが駆け込んでくる。円陣を組み、ホームゲームでの勝利を誓った。




 試合は大野がクイックを決め、レッドロケッツが先制。廣瀬のバックアタックや島村、大野のブロード攻撃など、多彩な攻撃を繰り出していく。また、この試合に向けて、「チームとしてブロックアウトを狙っていくことを、課題の一つとしていた」と古賀が明かしたように、その古賀が冷静に相手のブロックを攻略する。
中盤までは拮抗した展開。だが、JTの両アウトサイドヒッターが長いラリーから最後は前衛・後衛を問わずに仕掛けてくるアタックに押され気味に。15-15の場面から5連続失点など、一気にリードを広げられ、16-22。そこから古賀のブロックポイントを含む5連続得点で追い上げるも、第1セットは22-25で先取された。
 「自分たちのサーブミスで相手に先行される展開になった」と金子監督。第2セットは廣瀬のサービスエースで始まり、序盤は廣瀬がレフト方面から得点を重ねる。サイドアウトの応酬となる中、島村のブロード攻撃や古賀のバックアタックでブレイクし、徐々に点差を広げていく。
終盤に差し掛かり、20-16とリードする場面からは、古賀が強打と軟打を交えた巧みな攻撃で4連続得点。「チームは、余裕を持って戦えている時はほんとうに強い。得点できたのはチームに流れがあったからこそだと思います」と振り返った古賀は、これぞエースと呼ぶにふさわしい存在感を放っていた。



 第2セットを25-22で獲得し、セットカウントをタイとした第3セットは山内の強烈なスパイクや古賀、廣瀬が得点するも、自分たちのサーブミスに加え、JTの外国人アタッカーの猛打を止めることができない。中盤では4連続失点を許し、11-18に。ここで廣瀬に代えて柳田を投入すると、その柳田がさっそく得点をあげ、反撃に打って出た。だが、サーブレシーブに苦しみ、18-25でこのセットを落とす。
 もうあとがない状況で、第4セットはディフェンス面でチーム全体が奮起。この試合に向けた対策としてきたブロックとレシーバーの配置を適確にして、JTの攻撃に対応する。古賀のディグや、岩﨑が抜群の反応で拾い上げ、そこからラリーに持ち込んだ。また、このセットから先発した柳田がバックアタックや、終盤では一枚でブロックポイントをあげるなど、キャプテンのガッツあふれるプレーにチームのムードも上昇気流に乗る。25-22で試合をフルセットへと持ち込んだ。
 勝負の最終セットは開始から強打を繰り出す相手の外国人アタッカーに対し、古賀も冷静に得点し、一歩も譲らず。8-10とリードを許すも、柳田のスパイクや山内がブロックポイントをあげ、同点にする。両者、点の取り合いは最後、デュースとなり、島村のブロード攻撃でマッチポイントとなったが、ひっくり返される。15-16から柳田がスパイクを決め、一度は同点としたが、2点差を離され、勝利まであとわずかに届かなかった。



「流れが悪いときは、チームとしても弱い点なのが、正直なところ。そこをいかに修正できるかが大事だと思います」
 試合後、そう古賀は振り返った。獲得したセット、落としたセット、それぞれで持ち味も課題もハッキリと出た試合だった。
 もちろん、JTの外国人アタッカーが今年の世界バレーで優勝し、高さも強さも備えており、アンストッパブルな存在だったとしても。金子監督は「その相手のスパイクは対策どおりのコースにきて、クロス側はある程度、対応できていた。けれども、ストレート側に対して、ブロックのポジショニングが悪く、この数字(一人でアタック45得点)につながってしまった」と語った。
 ホームゲーム3連戦は悔しい結果に終わった。試合後、場内への挨拶のためにマイクを手にした柳田は力強く誓った。
 「大声援を有難うございました。皆さんに悔しい思いをさせてしまいました。(1月下旬に行われる)次のホームゲームに向けて、もっともっと強くなって帰ってきます」
まだまだ続くリーグ戦を乗り切っていく上で、修正すべき点はあるものの、それらをチームはしっかりと受け止めている。自分たちがどうすればいいのか、そこに迷いはない。
 次にホームタウンへと戻ってくる時は、いっそう成長した姿を見せてくれることだろう。







■Hot Topic 島村春世 ~「自分が得点しないことには、勝利はない」~

 出身は神奈川県、川崎市立橘高校を経て、川崎市を本拠地とするNECレッドロケッツに入団。そんな島村は、川崎市とどろきアリーナを、“自分にとってのホーム”と言ってやまない。
“我が家”はこの日、チームカラーである赤一色となっていた。試合前の場内は暗転し、スモークがたかれ、赤い照明で彩られている。そうして試合が始まると、アップテンポな曲がとめどなく鳴り響いた。
 「こういう雰囲気の方が大好きです」。
そう話す島村の表情は楽しげだ。
 そのホームゲームでは先発出場を果たした。とはいえ、彼女自身のスタンスは変わらない。スタメンでも途中出場でも、自分のやるべきことを務め上げるのみ。とりわけ攻撃面に意識を高く持ち、コートに立つ。
JT戦では第2セット、11-9の場面で、チャンスボールが返ってきた。ライト側へブロード攻撃に入る島村にトスが上がる。その行方を見守るかのように会場が一瞬静まり返る中、きっちりと得点した。「あれは気持ちよかった。いただきます、という感じでした」と、したり顔を浮かべる。
 また、最終セットはデュースの場面で長いラリーの末に、こちらもブロード攻撃で得点。マッチポイントへと到達した。
「決めなければいけない場面で、決めた。チームの中でも年上の存在なので、言うならば、当たり前、です」
 要所で得点し、ファンを沸かせ、チームにムードをもたらした。だが、勝利を呼び込むまでに至らず。試合後、島村は悔しさを吐き出した。
 「勝ちにつながっていないので。自分が得点しないことには、勝利はないのかなと思います。今日も決定率が25%ほどで、まったく点数が取れてないので。そこはもっともっと貪欲にやっていかないといけません」
 チームの勝利のために、自分がやるべきことはわかっている。胸の内に熱く、赤く燃えるような闘志を宿して、島村は次の戦いへと臨んでいく。

 

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