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2019/01/15

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~1/12 対トヨタ車体戦 持ち味の粘りで追い上げるも2019年は黒星スタート~

 天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会は3年連続で準決勝敗退と、またしてもあと少しというところで頂点には届かなかった。それでも選手たちは再開されるVリーグに向けて気持ちを新たに、金子監督の「2019年、良いスタートを切れるように全員で戦っていこう」という言葉とともに新年初戦を迎えていた。



 約1ヶ月間の中断期間では、サーブと1本目の質を上げることに努めてきたと柳田は言う。
「前半戦はサーブミスが極端に多かったことからまずはサーブ。そして、キャッチからコンビで攻撃するときに、1本で決まらなくてもフォローしてラリーに持ち込み、最後に決め切るために、アタッカーだけにならずに、周りから空いているコースやウィークポイントを狙えるようなトスや1本目の質を意識して取り組んできました」
 2019年初戦の相手は、17年2月以降、リーグ戦で6連敗中と分が悪いトヨタ車体クインシーズ。今季も開幕2戦目に対戦し、自分たちの持ち味を出せないままにストレート負けを喫している。悪い流れを断ち切り、生まれつつある苦手意識を払拭するには、きっちり勝っておきたい一戦だった。



 今季からチームに加入し、Vリーグデビュー戦となるアルハッサンの先制直後、古賀も鋭いスパイクで続く。幸先よくスタートしたかに見えたが、柳田や荒谷が「自分たちのミスが多かった」と口を揃えたように、そこからタッチネットやダブルコンタクトなどが重なり、相手に一気に走られてしまう。ただ、選手たちは決して諦めなかった。4-12から古賀のサービスエースや上野の速攻で3連続得点。その後、13-21と再び8点差にされたものの、古賀のブロックや上野の移動攻撃で追い上げ、終盤には柳田の連続スパイクも決まって、ついにデュースへと持ち込んだ。しかし、同点としてから先行するには至らず、24-26で相手に振り切られてしまう。
 その後、第2セットと第3セットをいずれも23-25の僅差で落とし、レッドロケッツはストレートで敗れた。金子監督は試合後、「相手への対策や対応はそれなりにできていた。そこは自信にしていい」と語ったが、実際、トヨタ車体に一方的にやられたという印象はあまりない。むしろセット終盤の猛烈な追い上げは相手を十分に苦しめていた。
 問題は、各セットの序盤から中盤にかけての戦い方にあった。
「追い上げてから追いつくまでは良かったけれど、それまでの過程が良くなかった。簡単に流れを相手に渡してしまったように感じています」(荒谷)



 第2セットは序盤から追いかける展開となり、8-12。そこからアルハッサンの左手1本でのブロック、途中交代で入った小島の好守から荒谷が決めて迫りながらも、19-23と引き離されて点差をなかなか詰められない。タイムアウトを要求後、上野と古賀の得点で23-24と詰め寄ったが、最後の一歩が届かなった。
 セットカウント0-2とされ、後がなくなったレッドロケッツ。スタンドからは「気持ち、大事だぞー!」「脚、止めるなー!」といったサポーターの声が飛ぶ。リベロの岩﨑も「ここから、ここから!1本ずつー!」とチームメイトを鼓舞した。
 そうした思いが気迫のプレーを呼び込み、第3セット序盤は荒谷の思い切りのいいバックアタック、柳田のスパイクやブロックで8-8と互角に渡り合った。しかし、このセットも徐々にトヨタ車体にペースを握られ、12-18。山口のブロック、流れを変えるべく投入された山内の強烈なバックアタックやブロックで踏ん張り、19-23から驚異の粘りを発揮したものの、第1、第2セットと同様、あと一歩でセット奪取とはならなかった。
 柳田は悔しさをにじませながら試合を振り返った。
「3セットともに相手に流れが行ったまま、試合を展開させてしまった印象です。もっと自チームの失点を減らすこともそうですが、攻めに行くプレーも増やさないといけないですし、個人としてもオフェンス面で工夫してもっと相手に負荷をかけていかないといけないと思います」



 金子監督は、勝敗を分けたポイントとして、「サイドアウト」を挙げている。
「今日はサイドアウトのリズムがあまり良くなく、(各セットの)前半に相手に走られるケースが多かった。今季のリーグ前半戦の振り返りでも、ブレイクに関してはそれなりに良い数字が出ていたので、今後はサイドアウト力をどう上げていくかが大事。ラリーに持ち込む〝ずる賢い〟戦術等を見つけていかないと、上位に勝っていくのは厳しいと思います」
 その糸口と考えているのが、ファーストボールの質。「多少パスが割れてもいいので、セッターがセットアップできるようなパスの質を求めていきたい」と語っており、そこは年末年始に取り組んできたという柳田の言葉と重なる。精度の面でのさらなるレベルアップがV・レギュラーラウンド後半戦へ向けてのカギになりそうだ。
 いずれにしても、レッドロケッツはこれで6勝6敗(20ポイント)となったが、ライバルチームもポイントを伸ばせず、Division1・イースタンカンファレンスの首位をキープ。ただ、日立リヴァーレ、デンソーエアリービーズ、埼玉上尾メディックスの3チームがわずかポイント2差で迫っており、イースタンカンファレンスは混戦模様となりつつある。次戦の相手は、前回ストレートで敗れている4位の埼玉上尾。必ずや勝利をつかんで雪辱を果たし、その翌週に行われるホームゲーム2連戦に弾みをつけたい。






■Hot Topic ラーマット・アルハッサン ~若き大砲が満を持してVリーグデビュー~
 公式戦デビューは、天皇杯・皇后杯ですでに果たしていたアルハッサン。待望のVリーグデビューはこの日、ついにやってきた。しかも金子監督は、「彼女に一番期待しているのはブロック。高さを生かしたオフェンス力にも期待している」と、スターティングメンバーとして送り込んだ。
 アルハッサン自身、必要以上の気負いや力はなかったという。「どんな試合でも同じで、コートに入るときは勝つことしか考えていない」とコートに立ち、最初のポイントで山口からのトスを落ち着いて決めた。その後も、193cmという長身で相手にプレッシャーをかけ続け、アタックで7点、ブロックで3点をマーク。「個人的には頑張ったけれど、まだまだブロック漏れがあったし、もっと伸ばさないといけないところがたくさんある」と、はにかみながら試合を振り返った。金子監督の評価も〝及第点〟といったところだろうか。
「デビュー戦の割には思った以上にやってくれましたが、まだまだパフォーマンスを上げられると思います。そこが上がっていくことで、また一つ、ウチの強みができる。もっとキルブロックを出せる部分があったと思うので、そこをこれから伸ばしてほしいと期待しています」
 アメリカ・メリーランド州グレナーデン出身の22歳。ユースやジュニアの代表で活躍し、すでにシニアのナショナルチーム経験も持つ。昨年9月にレッドロケッツに加入したとき、日本の、そしてレッドロケッツのバレーを「ボールコントロールが巧みで、テンポが速い」印象を持ったという。
 ともに今季からチームに加わった峯村は「マット(アルハッサン選手)は、チームに早く溶け込もうと自分からもどんどんコミュニケーションを取っていて、試合形式に近い練習になるほどエネルギーを発揮する」と、競技に対する高い意識を感じている。アルハッサンの存在は、チームメイトにも良い影響を与えつつあるようだ。
「日本の生活や食べ物は問題ありません。オフの日はみんなと街に出かけたりして楽しんでいます。練習で疲れたときは、部屋でのんびり過ごしていますが(笑)」とアルハッサン。「私個人がどうしたいというより、チームのみんなで優勝したいです」と、まっすぐに前を見つめながら力強く語った。

(取材・文:小野哲史

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3

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25 - 17
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-
1

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