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2019/02/12

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~2/9 対日立リヴァーレ戦 ホームとどろきでストレートの快勝!~

 久しぶりに胸がすくようなゲームだった。レッドロケッツは日立リヴァーレに対し、25-22、25-20、25-21。ストレートの快勝で2ヶ月ぶりに勝利ポイント「3」を獲得し、暫定ながらイーストカンファレンスの首位に再び躍り出た。
 川崎市とどろきアリーナで行われた今季最後のホームゲームには、悪天候にもかかわらず2480人の観客が詰めかけた。東日本を中心に寒波が襲い、会場付近も午前中から雪がちらついたが、選手たちは熱のこもった全力プレーを披露し、まるで外の寒さを吹き飛ばすかのような気迫があった。

 

 レッドロケッツは前節まで5戦連続でフルセットマッチ。レギュラーラウンドも大詰めを迎え、金子監督によれば、「選手たちは身体的に疲労がピークの状況だった」という。だからこそ、いつも以上にサポーターの後押しが欠かすことができず、実際、真っ赤に染まったスタンドからの拍手や声援は、選手たちが戦う上で大きな力をもたらした。
 第1セットは、岩﨑の好レシーブから古賀がうまく押しこみ、4連続得点で16-12としたあたりは流れをつかみかけたが、相手も集中力を切らさず、じわじわと追い上げられた。それでも、22-22から荒谷のライトからの連続攻撃で突き放し、セットを先取したことでチームは勢いに乗った。
 「相手の対策をしている中で、ブロックのつき方からして、バックアタックを見せて、そこから得点することがセットの終盤や苦しい場面につながってくると思っていた。練習でもみんながバックアタックに入ってくれる意識や、バックアタックに入れる余裕を1本目から作ってくれる意識があった。今日は自分たちの攻撃パターンとして、バックアタックを有効的に使える場面が多かったので、意識してやってきたことを出せました」



 山口がそう振り返るように、この日は要所でのバックアタックが効果的だった。チーム全体のアタック本数は、今季4番目に少ない124本だった中で、バックアタックの打数は荒谷、古賀、柳田を中心に今季最多タイとなる22本。古賀と柳田の直接的な得点はそれぞれ1点ずつだったものの、相手から見れば、レッドロケッツのサイドやミドルからの攻撃以外に、後方からの厚みのある攻撃にも警戒しなければならなかった。
 第2セットも序盤に荒谷がバックアタックを突き刺し、古賀の連続サービスエースで流れを引き寄せる。4点リードで2回目のテクニカルタイムアウトを終えた後も、島村のブロード攻撃が炸裂。山口がサーブで作ったチャンスは柳田がダイレクトで叩き込んだ。終盤、2連続失点で相手にリズムが出かけた場面で、島村がウォームアップエリアから「切り替えて!切り替えて!」と、すかさず仲間を引き締めたのは、さすがだった。頼れる背番号1は、この日もアタック決定率50%という抜群の安定感で存在感を示している。



 ディフェンス面でもほとんど綻びを見せなかった。ここ数試合、定番のようになりつつあるセット終盤の守備固めでは、小島がほとんど完璧と言っていいサーブレシーブを連発し、山口の多彩なトスワークにつなげた。再三のファインプレーで幾度もピンチを救った岩﨑も、「1本目のレシーブがしっかり上がれば、最後のフィニッシュで決めてくれるという、みんなへの信頼があった」という。
 「ブロックもしっかりコースを抑えて限定してくれていたので、抜けてきたボールは何が何でも上げてやろうという強い気持ちで戦えました」
 立ち上がりに1-4となった場面以外は、ほぼレッドロケッツペースで推移した2セットに比べると、第3セットは7-11まで日立が主導権を握っていた。しかし、そこで金子監督がタイムアウトを要求。ひと呼吸置いてから、レッドロケッツの反撃が始まった。荒谷のブロックや島村のブロード攻撃で追い上げ、逆転した後の18-17からは柳田のスパイクとサービスエース、古賀のブロックで21-17とし、一気に駆け抜けた。
 同じ川崎市とどろきアリーナで対戦した2週間前の日立戦はフルセットの末の辛勝だったが、この試合を教訓にできた点があったと山口は話す。
 「前回はもったいないミスや失点でフルセットになってしまったところがあった。今日も少しはそういうミスがあったけれど、引きずることはありませんでした。戦術的にはバックアタックを多用できたことと、荒谷のワンレッグのようにアプローチを工夫した攻撃がうまく機能したと思います」
 敗れたとき、その反省を次に生かすのはもちろんだが、勝ったときも甘んじたり驕ったりすることなく、「もっとやれることはあったはず」と考えて実行に移す。その姿勢を持ち続ける限り、レッドロケッツはこれからももっと強くなる。



 この試合の最優秀選手にあたるVOM(V.Leaguer Of The MATCH)に選出されたのは、大野だった。「自分が呼ばれるとは思っていなかったのでビックリしています」と自身が笑うように、他のアタッカー陣ほど突出した数字を残したわけではない。しかし、前衛では必死にワンタッチを取り、レシーブやブロックフォローも献身的にこなすなど、目立たないながらもチームへの貢献度は大きかった。
 「厳しい状況の中でもみなさんの応援が聞こえてきて、今日の試合に勝つことができました。一人だけが決めるのではなく、チーム全員で勝ちに行くのがNEC。来週の2戦でレギュラーラウンドは最後になりますが、そこでしっかり勝ち切ってファイナル8に向かっていきたいです」
 2月に入って3連勝と波に乗ってきたレッドロケッツ。次週、岡山での2連戦もチーム一丸でうまく乗り切り、右肩上がりの状態でV・ファイナルラウンドに突入していきたい。








■Hot Topic 荒谷栞 ~成長著しい2年目のオールラウンダー~
 日立リヴァーレ戦でレッドロケッツがリズムをつかめた一つのプレーが、攻撃に厚みをもたらすバックアタックだった。荒谷はチームの総本数の約4割にあたる9本のバックアタックを放ち、実に5点をもぎ取った。
 「課題だったバックアタックで決定打を何本か出せたところは自分を褒めたいと思います」。試合後、荒谷はそう言って照れくさそうにはにかんだ。
 ルーキーイヤーの2017年度は、「自分のことで精一杯で、チームのために何をできるのか、考えることができなかった」という。しかし、入社2年目となる今季、「自分が今、何を求められ、チームにどう貢献できるか。それは毎回、毎試合違うと思うので、考えてやるようにしています」と意識もだいぶ変わった。
 2018年度は全日本候補にも選出され、U-23日本代表として臨んだ9月のアジアカップでは、キャプテンとしてチームの準優勝に貢献。成長過程にある今、1つひとつの出来事が、荒谷の経験値をどんどん引き上げている。
 とにかくプレーの幅が広い。基本的なオープンスパイクや今季に向けて取り組んできたバックアタックもそうだが、ミドルブロッカー経験もあることから外に流れてのワンレッグ攻撃は、本職のミドルブロッカーも顔負けの切れ味がある。だが、荒谷自身は「よく『何でもできる』と言っていただきますが、まだまだ中途半端なところがある。今後は『これは誰にも絶対に負けない』という強みを作っていきたい」と、貪欲にさらなる高みを見据える。
 金子監督の日立戦の内容を含め、荒谷をこう評している。
「彼女のオフェンス力、機動力を生かした攻撃力は高校時代から強みで、今日はそのへんで存在感を発揮してくれました。2年目になって山田二千華ら後輩ができたこともあり、発言の内容なども少しは成長しているのかなと。ただ、ディフェンスの部分ではまだ粗削りな選手なので、そこの精度を上げていくとよりチームの中心になっていけると思います」
 先月1月に成人の日を迎えたとき、「選手としても、人としても大人になれるように。プレーだけでなく、人間性も成長できるような年にしたいです」と語っていた。そんな荒谷からは、レッドロケッツの、そして、日本を代表するスケールの大きなポテンシャルが見え始めたような気がする。
 
(取材・文:小野哲史)

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レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

0

vs

16 - 25
17 - 25
16 - 25
-
-
3

デンソーエアリービーズ

2019/11/17 12:00

日立市池の川さくらアリーナ