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2019/03/11

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~3/9 対トヨタ車体クインシーズ戦 またしても屈辱的な逆転負けで、ポイント3獲得ならず~

 引き分けがないバレーボールでは、対戦するチームのいずれかは敗者にならなければならない。だからレッドロケッツもこれまで数えきれないほどの負けを経験し、悔しい敗戦も幾度となく積み重ねてきた。ただ、今回ほど屈辱的で悔やまれる敗戦というのも、そう多くはないだろう。前節に続き、2セット連取してからの逆転負け。しかも第3セットも24-20とリードし、ファイナルセットではデュースに入って6度もマッチポイントを握っていたのだ。
 金子監督が試合後、「あと1点がどうしても取り切れなかった」と力なく語った言葉に、無念の大きさが滲み出ていた。



 V・ファイナルステージ、ファイナル8の第2戦。相手はトヨタ車体クインシーズ。17年2月以降、リーグ戦では7戦連続で勝てていない。だが、ゲームの前半、レッドロケッツはそうした分の悪さを感じさせないプレーぶりで、相手を力強く押し込んだ。
「相手に簡単に的を絞らせないことと、ラーマットの高さが生きると思ったので、早い段階で印象づけて、そこにマークがついたときにライトからの攻撃をどんどん仕掛けていこうと意識していました」
 セッターの山口がそう振り返ったように、まずはラーマットが鮮やかな速攻を決め、レッドロケッツが幸先よく先制する。相手の意識がセンターに集まると、山内のライト攻撃や島村のブロードが冴えた。さらに中盤には、14試合ぶりに先発出場を果たした廣瀬や古賀がレフトから鋭いスパイクを放つ。良いリズムで試合を進め、17-17からのラーマットのブロックをチャレンジ成功でもぎ取ってから、4連続得点で一気に相手を突き放した。
 25-20で第1セットを奪うと、第2セットは序盤から完全に主導権を握る。金子監督は「1、2セット目は車体さんがいつもより硬い部分があった」と語ったが、それを差し引いても、レッドロケッツの気迫は並々ならぬものがあった。
「パスも安定してたし、ブロックとディフェンスの関係も良くて、そこはチームとしてもずっと練習で取り組んできたことでした」(廣瀬)



 ラーマットが長い腕を目いっぱい伸ばしてブロックすると、山内は強打を軸にしながらも意表を突くフェイントをまじえて相手を翻弄。古賀はキレのあるバックアタックで続いた。8-4、16-10とテクニカルタイムのたびにリードを広げ、最後は岩﨑がつないだボールを廣瀬がきっちり決めて、25-16という大差でこのセットもものにする。
 週明けの11日には東日本大震災からちょうど8年が経つ。この日の会場が岩手県花巻市だったことは偶然だったが、県内には依然、苦しい生活を余儀なくされている方も多い。小島の「自分は宮城出身なので、震災にあった人たちに元気を与えたいという気持ちは、より強く持っています」という言葉は、チーム全員の思いでもあり、レッドロケッツの選手たちにはいつも以上に気合いが漲っていた。



 第3セットも集中力を切らさなかったのは、「いつも2セット取った後にセットを落とす展開が多かったので、3セット目は絶対に取り切ろうと意識して入った」(島村)からだ。11-10から3連続失点の直後、島村の速攻、廣瀬のフェイント、山口のブロック、山内のサービスエースと、多彩な攻撃で一挙に4点を奪い返した。19-18からはラーマットがブロードに速攻、ブロックと奮闘し、4点リードでマッチポイントを迎えたのだった。
 しかし、ここで山内が相手選手と接触し、負傷退場。金子監督が「それまでの攻守に渡る活躍は存在感があった」と評した山内が離脱した影響は小さくなかった。ただ、まさかのアクシデントではあったが、どんな形であれ、あと1点をもぎ取っていれば試合は終わっていた。その1点が遠く、逆に息を吹き返したトヨタ車体に6連続得点を与え、24-26でセットを落とすことになる。



 選手たちの多くは、第3セットを逆転されたこと以上に、セットを落とした後の第4セットで立て直せず、22-25で落としたことを悔やんだ。
「3セット目を取り切れなかったことで、4セット目も引きずっていた部分があったのかもしれません。私自身もパスを一発で返して、しっかりスパイカーに打たせ切れていれば、流れが変わったと思いますが、そこでパスが崩れてしまった」(小島)
「(第4セットあたりから)全体的に1本目でバタバタしてしまい、セッターを不安にさせてしまった印象です。もちろん、その場面その場面では一生懸命やっていますが、もっと受け手側の立場を考えて、ただ一方的に言うだけではなく、相手に響くような声かけが必要だったと終わってから思いました」(島村)
 山口が「相手のネリマン選手が復活してきて、向こうに勢いをつけさせてしまった」と言うように、ファイナルセットもトヨタ車体ペースで進んだ。レッドロケッツは終始、追いかける展開を強いられたが、古賀や廣瀬に代わって投入された柳田の得点で必死に食らいつく。相手のマッチポイントは古賀のスパイクでしのぎ、デュースに入ってからは熱を帯びたラリーが何度も繰り広げられた。



 しかし、壮絶な点の取り合いの末、23-25。勝利の女神はレッドロケッツに微笑んではくれなかった。つかみかけていたポイント3は、するりと手からこぼれ落ち、獲得ポイントは「1」にとどまった。試合直後、選手たちはがっくりと肩を落としていたが、島村の言葉には、重い雰囲気を救ってくれるポジティブさがあった。
「3セット目までは自分たちのバレーができていたし、5セット目の最後のラリーも、みんなはすごく頑張っていました。最終的に取られてしまいましたが、あそこまで粘れるのだからNECはまだまだできる。試合は続くので、切り替えてまた頑張るだけです」
 これまでも悔しい負けを糧にして強くなってきた。その姿勢を貫く以外、この敗戦を生かせる方法はないだろう。悔やんだところで過去は変えられない。変えられるのは、自分たちの未来だけだ。









■Hot Topic 廣瀬七海 ~14試合ぶりの先発でチーム最多の22得点~
 昨年11月の開幕戦で、圧倒的な存在感を放ったのが廣瀬だった。
 破壊力のあるスパイクや力強いジャンプサーブは、試合を通して相手を苦しめ、レッドロケッツに開幕戦勝利をもたらした。昨シーズンまでとは見違える姿を披露しただけに、多くのサポーターが今季の活躍に期待を膨らませたことだろう。
 だが、好調だったのは開幕から1ヶ月間ほどで、その後は身体のコンディションが整わず、2019年に入ってからは登録メンバーからも外れていた。
「早く試合に出たいなという気持ちはありました。でも、出ていないときはコートの外からでもできることを精一杯やろうと。コートの中にいても外にいても、チームのために、というのは忘れずにいました」
 そんな廣瀬がファイナル8が始まった前節、ようやく戦線に復帰。この日は12月1日以来のスタメン出場を果たし、十二分に〝らしさ〟を発揮した。放ったアタックはチーム総数の約3分の1となる64本。3本のブロックポイントとサービスエース1本を含め、マークした22得点は、エースの古賀やラーマットの19点を上回り、チーム最多だった。
 セッターの山口は、廣瀬のプレーぶりをこう評した。
「ハイセット(コート後方や外から上げられる軌道の高いトス)をしっかり打ち切れていたし、ただ打つだけではなく、いろいろ工夫もしています。廣瀬自身がリズムに乗って思い切ってできているときは、相手もなかなか止められない選手だと思います」
 廣瀬の成長を示すシーンの一つが、試合終盤の追い込まれた局面でのサーブだ。ミスを恐れて無難に入れに行くということをせず、会場がどよめくほどの強力なジャンプサーブで腕をしっかりと振り抜いた。
「ああいう場面では今まで結構ミスもしていたし、入れに行くことも多くありました。でも、絶対に攻めていかないといけない場面だったので、とにかく今まで自分がやってきたことを信じて攻めました」
 しかし、悔しい逆転負けという結果に、「決め切るべきところで決めれなかった。みんなに信頼して上げてもらっているので、もっとしっかり決め切れるようにならないといけないと感じました」と肩を落とした。
 それでも1試合のほとんどをコートに立っていられたことに、廣瀬が大きな手応えをつかんだであろうことは間違いない。
 
(取材・文:小野哲史)

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