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2019/03/18

試合レポート

■ レッドロケッツ応援記  ~3/16 対デンソーエアリービーズ戦 まさかの4連敗でファイナル3進出が厳しい状況に~

 ファイナル8の開幕から3連敗を喫し、踏み入れてしまった泥沼から抜け出せずにいるレッドロケッツ。とくにセットカウント2-0から逆転された初戦と2戦目の連敗が、負のスパイラルに陥るすべての始まりだった。金子監督はその連敗を「精神的にダメージが残る負け方をした」と捉えるが、今週の練習に入る際、選手には「そのことは一度忘れて、また新たに戦っていこう」と話したという。ファイナル8で初スタメンとなった荒谷は、「チームは連敗中で、山内さんも怪我をしてしまった。チームとしても個人としても、その分、頑張ろうと思って臨みました」と、決死の覚悟でコートに立っていた。



 しかし、一度狂った歯車は、なかなか元には戻らない。気合いとは裏腹に、レッドロケッツは立ち上がりから苦しい展開を強いられ、立て直すことができないまま、V・レギュラーラウンド2戦2勝、昨年12月の皇后杯でも勝利していたデンソーエアリービーズにストレートで敗れた。
「意識していた入りの部分でバタバタしてしまい、相手が良い状態ではない中で決められ、リズムが取れないまま1セット目を終えてしまいました」
 柳田がそう振り返ったように、19-25で落とした第1セットは、序盤から相手にペースを握られた。ラーマットの速攻で3-4としてから4連続失点。中盤、古賀の1枚ブロックと荒谷のスパイクで追撃ムードが高まったかに思えたが、2点差に迫るのが精一杯で、16-18から一気に畳みかけられた。
 第2セットも流れは完全にデンソー側に傾いたままだった。ラーマットに代わってスタートから入った島村が見せ場を作るも、レッドロケッツが1点取る間に、デンソーは2点、3点と加えていく。流れを変えるべく投入された廣瀬は、「攻めのプレーを出せたら良かったのですが、終始、全員が守りに入ってしまい、リズムの乗りどころを逃してしまった印象です」と、うまく行かない展開にほぞを噛むような思いだったかもしれない。11-21と大きく引き離されてから、島村のブロード攻撃や古賀のサービスエースでようやく意地を見せたが、17-25でこのセットも落としてしまう。



 ファイナル8で不振の要因の1つに挙げられるのが、サーブである。この日もデンソーのサービスエース6本、効果率15.5に対し、レッドロケッツはサービスエース1本と効果率6.7。サーブで主導権を握り、ラリーを優位に運ぶという好調時の必勝パターンにまったく持ち込めなかった。金子監督は言う。
「サーブに関しては、スキルの部分でまだまだ安定したものがないという気はしています。本来、サーブ力がないチームではありません。ただ、ミスに対しての意識が高すぎて、思い切って打てない状況が続いているのかなと。サーブは打つまでの8秒間、誰に邪魔されることなく、フルで使える部分です。そこの時間をうまく使えれば、サーブをもっと打てると思っています」
 ただ、この日はサーブ以外のプレーでも精彩を欠き、レッドロケッツの真骨頂と言えるつなぎも、持ち味を発揮できなかった。金子監督が「つなぎ1本にしても、デンソーさんが次の人に託すところまで持っていけていたのに対し、うちは点になってしまい、つながっていなかった」と語ったように、多くの選択肢を持ちながら攻撃を仕掛けるというところに至らなかった。
 第3セットもいきなり3点を先制され、1-7と走られる。柳田と廣瀬のスパイクで中盤までに3点差に詰めたが、相手は隙を見せない。このセットから起用された上野が2得点を挙げ、リリーフサーバーで送り込まれた内定選手の古谷は「新人ですが、チームに勢いをつけたい」と意気込んで入ったものの、流れを引き戻すことはできなかった。19-25、完敗だった。



 試合時間は、わずか1時間20分。金子監督はその点を踏まえ、「試合時間がこれだけ短いということは、うちの特長であるブレイク(サーブ側のチームが得点すること)でラリーをする展開が少なく、逆に向こうのブレイク時間が長かったということ。デンソーさんの粘りと安定したプレーの前に、本来のリズムを作ることなく終えてしまった」と試合を総括した。
 廣瀬は「コートに入っている人も外にいる人も、全員がエネルギーを出し切れなかった」ことを敗因に挙げた。柳田は「もう一回、一人ひとりの役割を明確にして全うし、そこにプラスしてチームの強みである全員バレーで戦っていく」と、今やるべきことを改めて口にし、「今日があっての明日につなげていきたい」と悔しさの中にも、チームを何とかしたいという思いを吐露している。
 そうして迎えた翌17日の日立リヴァーレ戦で、レッドロケッツは待望のファイナル8初勝利を飾る。いきなり2セットを先取され、そのままズルズルと敗れてもおかしくなかったが、選手たちの「このままでは終われない」という執念が劇的な逆転劇を生んだ。サービスエースは今季最多となる9本。その攻撃的な姿勢がブロックでの12得点に結びついた。
 獲得ポイントは2にとどまり、ファイナル8の順位は暫定ながら5位と、ファイナル3進出が厳しい状況であることに変わりはない。しかし、この1勝がチームの重苦しかったムードを一掃してくれるはずだ。ライバルチームの結果次第という部分もあるが、ファイナル3進出の道が完全に断たれたわけではない。ファイナル8は残すところ、次週の2試合のみ。可能性がゼロでない限り、レッドロケッツは最後まで諦めない。








■Hot Topic 島村春世 ~「上がってきたボールは100%決める」~
 若い選手が多いチーム故か、レッドロケッツは良いときは一気呵成で相手を押し込み、試合中にビッグウエーブを起こせるパワーがある。しかし、悪いときは相手のペースに飲まれ、ゲームの中でなかなか立て直せない。ファイナル8のレッドロケッツは、まさに後者の典型的なパターンにはまっている。
 そんな中で、島村だけは好不調の波が少ない。大きく崩れることなく、きっちりと仕事をこなす。この日も第2セットからの出場だったにもかかわらず、マークした得点は古賀の10点に次ぐ9点。アタック決定率は、多くのアタッカーが20%台から30%台と軒並み低調な率に抑えられたが、島村だけが53.3%という突出した数字を残している。
「上がってきたボールは100%決めるという気持ちで打っています」
 誰もがそういう思いでプレーしているはずだが、必死にブロックやレシーブで阻んでくる相手に対し、そう思い通りにはいかないのが普通だ。もちろん、100%というのは非現実的だとしても、島村の安定感はVリーグ全体でもトップクラスと言っていい。入社9年目、オリンピックなど数々の大舞台を踏んできた経験によるものだろうか。
 しかし、自分が良くてもチームが勝てなければ、責任の一端は自分にある。島村はそんなふうに考える。
「今日はもうちょっと打数が欲しかったというのが正直なところです。でも、上がってこなかったのは、セッターが上げやすいような声かけや動きを自分ができていなかったから。良いところで決められなかったのも反省点です」
 若い選手が多いチームだからこそ、きっかけさえつかめれば、上昇気流に乗っていきやすい。「自分がそのきっかけになるんだ」と思ってくれる若手選手が1人でも多く出てくれることを期待する島村。もちろん、島村自身も「負けたからこそ、次のゲームで生かせることがある」と敗戦を自らの成長の糧にしようとしている。
 「明日は2本、ブロックを決めます!」と笑顔で宣言していたが、翌日の日立リヴァーレ戦では、その2倍の4本を炸裂させた。頼れる島村の存在がある限り、今季の戦いは終わらない。まだ終わらせない。
 

(取材・文:小野哲史)
 

 

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NECレッドロケッツ

0

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3

東レアローズ

2019/12/07 12:00

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