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2019/11/05

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~11/3 対久光製薬スプリングス戦 ホームの声援を背に前回王者から約2年半ぶりとなる勝利!~

 セットカウント2-0で迎えた第3セット。4-3から古賀のブロックポイントの直後、柳田がサーブで相手守備を崩すと、再び古賀が丁寧に押し込んだ。上野はライトから鋭いスパイクを突き刺し、4点リードで最初のテクニカルタイムアウト。その後も山田と山内のブロック、柳田の強打などで着実に得点を重ね、20-10と点差を広げる。終盤にやや追い上げられたものの、大量リードにも助けられ、最後は山田の速攻で25-20。レッドロケッツがストレートで快勝した。



 選手たちは、並々ならぬ思いでこの日の久光製薬スプリングス戦を迎えていた。「久光さんには優勝した(2016/17)シーズン以来、勝ち星がないという状況でしたので、ホームゲームの力を借りて、なんとしても勝利を挙げたかった」。金子監督がそう振り返ったように、レッドロケッツはリーグ2連覇中の王者に対し、公式戦では2017年5月の世界クラブ選手権以来、Vリーグではその約2か月前のファイナル以来、実に2年半も勝てていなかった。
 ただ、リベロの小島は「私は(久光製薬に)とくに苦手意識のようなものはありません」ときっぱり。選手やスタッフが個々の役割を全うしながら準備しつつ、ゲームではチーム一丸で戦うというスタンスは、これまでと何ら変わりはない。



 今季ここまで継続しながら、今節に向けてもしっかり取り組んできたのが「ハードワーク」だった。「まず全員で脚を動かしてボールを落とさないことと、何度も何度も攻め続けていく」(山内)。その姿勢は2日のヴィクトリーナ姫路戦でも発揮され、2セットがデュースにもつれ込む接戦となったが、13得点をマークした古賀や12得点を挙げたトムシャらの活躍で、相手に1セットも与えず勝ち切っている。
 久光製薬戦も最初の2セットを25-21、25-23で連取した。
 第1セットは11-11から上野の一人時間差などで4連続得点。一度は抜け出したが、徐々に点差を詰められ、19-20と逆転されてしまう。ここで金子監督はトムシャから柳田にスイッチ。「オフェンスの面でチームに貢献する準備をしてきた」という柳田が入ったことで再び攻撃が活性化された。古賀のサービスエース、山内の強打とフェイントで一気に走り、セットポイントでは柳田が強打で締めた。



 第2セットも互いが譲らず、激しい点の取り合いが繰り広げられる。上野がブロックや速攻を決めれば、山田は1枚ブロックで相手エース・石井のバックアタックをシャットアウト。ミドルブロッカーの2人が持ち味を発揮すると、サイドアタッカー陣も負けじと奮闘した。山内が両サイドから強烈なスパイクを打ち込み、古賀は豪快なバックアタック、柳田はラリーから生まれたチャンスボールをダイレクトできっちり決めた。相手に的を絞らせなかった澤田のトスワークや、ラリーやブロックフォローを素早い反応で拾いまくった小島のプレーも冴えていた。
 百戦錬磨の久光製薬も引かずに攻めてきたため、ペースを握るまでは至らない。それでも22-21、23-22と、ここで決めなければ同点にされるというプレッシャーのかかる場面で存在感を示したのが古賀だった。
 「今季の個人的なテーマは、オフェンスで点を取ること。また、サーブレシーブでも中心になって返していかないといけないという思いがあるので、パスを乱さず崩れないことがチームのためにも大事になると思っています」
その言葉通り、まさに攻守の要として八面六臂の働きを見せ、「サーブでミスをできるだけ減らして攻めていく、というのも少しずつですが増えてきた」と、自身のプレーにたしかな手応えを感じていた。



 さらにこの日の勝因を考えると、大田区総合体育館のスタンドを真っ赤に染めたサポーターの役割を忘れてはならないだろう。2日の姫路戦でもそうだったが、セット間やタイムアウトの際には「We are ROCKETS!」とチームを鼓舞し、苦しい局面では「Go!Go!ROCKETS!」と力強く選手たちの背中を後押しした。山内も「ホーム感が強かった。私たちは観客のみなさんが入れば入るほど気分が上がる」と語っており、サポーターの存在はレッドロケッツの選手たちに勇気を、そして、久光製薬には少なくないプレッシャーを与えていたに違いない。



 久光製薬・酒井監督の試合後のコメントから、この日のレッドロケッツの充実ぶりが見て取れる。「うちのオフェンス力が決定力を欠いたという以上に、NECさんのディフェンスが素晴らしかった。こちらにチャンスのボールが返ってきても、ディグにものすごい集中力を感じました。数字的にはディグアタックで大きな差をつけられたことと、サービスエースをたくさん取られたことが敗因だったと思います」
 まだ今季は始まったばかりとは言え、選手たちはこの快勝を自信にしていい。間違いなく今後の弾みにもなるはずだ。ただ、金子監督は「久光さんは自力もあるし、王者としてのプライドもある。次の対戦が大きなポイントになる」と勝って兜の緒を締めた。実際、久光製薬の中には試合後、「悔しい」と涙を流す者もいた。次の直接対決は12月29日とV・レギュラーラウンドの終盤だが、レッドロケッツもそれまでに課題を克服し、強みに磨きをかけ、進化しながら目の前の一戦一戦を大切に戦っていきたい。





■Hot Topic 小島満菜美
 今季から正リベロとして、夏のサマーリーグとベトナムでのVTVカップ、そしてVリーグでも初戦からスタメン出場を続けてきた。この日の久光製薬戦も、気迫のこもったプレーで相手のスパイクを拾いまくり、ストレート勝ちに大きく貢献。最も活躍した選手に贈られるVOM(V.LEAGUER of The MATCH)を受賞した。
「みんながブロックやサーブでプレッシャーをかけてくれたので、私も拾いやすかった。チームで粘り強くやっていきたいと思っていたので、それができて良かったです」
 試合後のヒーローインタビューでは、まずチームメイトへの感謝を述べ、次にチームとして良いパフォーマンスができたことを喜んだ。自分の活躍には触れなかった。
 ただ、チームがサーブ&ブロックディフェンスを強化してきた鍛錬期に、小島もディグをみっちり鍛えてきたという自負はある。金子監督は「彼女は一生懸命努力していますし、今、その成果が安定して出てきた」と一定の評価を与えつつ、「正リベロとして1シーズン戦っていけるタフさが必要。まだまだ伸びしろがある選手なので、そこは期待していきたい」と、さらなる飛躍を求めている。
 常に明るさを失わず、チームのムードメーカー的な存在だ。2017年入社の3年目で、社歴という点ではまだ浅い。しかし、7日に25歳の誕生日を迎える小島は「年齢的には上の方。山内と一緒に引っ張っていかなければいけないポジションなので、自分のことだけでなく、チームがどうやればうまくいくかということを模索しながらやっています」と真剣な眼差しで話す。
「毎試合、毎試合成長できるようにしたい。みんなで1つのNECなので、コートに入っている人も外の人も関係なく、助け合いながら優勝を目指していきたいです」
多彩な攻撃陣も、堅実かつ安定した守備がなければ始まらない。その意味で〝守護神〟の小島にかかる期待は大きい。
 
(取材・文:小野哲史)

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日立市池の川さくらアリーナ

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NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

3

vs

25 - 18
30 - 28
25 - 20
-
-
0

日立リヴァーレ

2019/11/09 15:00

神戸市総合運動公園体育館(グリーンアリーナ神戸)