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2019/11/11

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~11/9 対日立リヴァーレ戦 絶体絶命のセットを大逆転で奪い、充実の内容で5連勝!~

 前節のホームゲームで、王者・久光製薬スプリングスから約2年半ぶりに勝利を飾ったレッドロケッツ。さぞや大きな自信をつかみ、この日の日立リヴァーレ戦を迎えたのではないか。そう問うと、金子監督はさらりと否定した。
「いや、ただ1勝したに過ぎません。大事なのは、来年1月が終わったときにトップに立っているかどうかです」
 それでもコートに立つ選手たちには、自信がみなぎっているように見えた。いきなり激しいラリーとなった最初のポイントこそ相手に決められたが、すぐにトムシャが高い打点からのスパイクで取り返し、2-2からは山内のバックアタックや上野のブロックで4連続得点。ネット際のボールは澤田が冷静に押し込んだ。



 セッターの澤田が「2レグに入って、日立さんが自分たちの特徴を捉えて、ミドルをマークしてきたので、サイドから攻めることを意識した」と語ったように、古賀やトムシャの攻撃を軸に、ミドルブロッカー陣のワンレッグ攻撃も効果的に決まっていく。8-4、16-10と着実にリードを広げ、セット終盤には「サーブとブロックの関係が良かった」と語る山田が3本のブロックを決めた。小島のスーパーレシーブから古賀が豪快なバックアタックを打ち込むなど、一気に駆け抜け、25-18で幸先よく第1セットを先取した。



 試合後、複数の選手が「あれを取れたのが大きかった」と口をそろえたのが、第2セットの攻防だった。金子監督が序盤に2度のチャレンジを成功させたものの、「サーブで攻められ、バタバタしてハイセットになってしまい、自分たちの展開に持っていけなかった」(澤田)。4-10と走られ、完全に日立ペース。粘り強くラリーをものにして徐々に盛り返し、上野の渾身のブロックで中盤に2点差とするも、再び逃げられてしまう。13-16の場面で送り込まれた曽我と塚田で1点をもぎ取ったが、やはり追いつけそうで追いつけない。気づけば、20-24で相手のセットポイントになっていた。
 しかし、セットを取られてもおかしくない状況でも、選手たちはポジティブだった。コート外の選手やスタッフを含め、諦める者は誰一人としていない。その直前にトムシャと交替で入った柳田は、「やられて仕方ないというより、次に絶対にやり返すという雰囲気でした」と振り返る。「スコアに関係なく、相手に対してどうするかということしか考えていませんでした。点数はいい意味であまり気にしていませんでした」



 20-24からは柳田がスパイク、山内と古賀がバックアタックを決めた後、またしても柳田の強打が炸裂し、怒涛の4連続得点。デュースに入ってからは壮絶なラリー合戦となったが、それこそレッドロケッツが得意とする戦いだ。28-28から古賀がライトからのスパイクとサービスエースを決め、エースらしくきっちり締めくくった。
 驚異の粘りに、グリーンアリーナ神戸に訪れたレッドロケッツサポーターはこの日一番の盛り上がりを見せた。金子監督も「2セット目はローテーションを崩された中で、選手たちはしっかり対応してくれました。ビハインドの展開からセットを取れたことは、今後の自信にもなる」と選手の奮闘を称えた。



 第2セットを落としていたら、最終結果もまた違ったものになったかもしれない。そう考えると、あと1点が取れずにセットを落とした相手は、相当に大きなダメージを受けたはずだった。スコアの上だけでなく、心理面でも優位に立ったのは間違いない。ただ、だからと言って、選手たちは第3セットを勢いに任せてやみくもに突き進むということをしなかった。「最初から行こう!」「1本ずつ!」。そんな声掛けが自然と生まれていた。
 第3セットに入ると、相手も劣勢をなんとか挽回しようと果敢に攻めてきたため、序盤は互いに譲らず、互角の展開。6-7から山内の強打や古賀のサービスエースで一歩抜け出した。セット半ばに存在感を示したのは上野だった。自身は「決めるべきところで決められなかった」と反省しきりだったが、スピードのあるワンレッグやここ一番のブロックが光った。



 3点リードで迎えた2回目のテクニカルタイムアウト後、粘る相手に追いつかれたものの、逆転は許さなかった。20-18の場面では、サーバーの山田が好レシーブでつなぎ、山内が難しい二段トスを決め切った。山田はそのプレーについて、「その前にブロック脇から来たボールを落としてしまった。自分もブロックを跳んでいる立場として、拾ってほしいボールは拾ってほしいので、必死に食らいつきました」と笑顔で振り返る。そうして最後まで集中力を切らさなかったレッドロケッツは、このセットも25-20でものにし、3戦連続のストレート勝ち。連勝を「5」に伸ばした。
 「連勝はできているけれど、チームの中で気を抜いている人は一人もいない」と上野は言う。山内も「これにおごらず、また次に向けて頑張りたい」と力を込めた。試合中に感じた選手たちの自信は、おそらくそういう姿勢から来ていたものなのだろう。久光製薬に勝ったからではない。次の一戦に向けて、今できることを精一杯やり切る。その毎日の積み重ねがコート上で発揮されたとき、〝自信〟というかたちで輝いて見えるのだ。




■Hot Topic 柳田光綺
 今季はここまで6戦すべてで途中出場。しかし、要所で持ち味を発揮し、チームの5連勝に大きく貢献している。この日も第2セット終盤の勝負所で投入され、貴重なポイントを次々ともたらした。
「(外から見ていて)オフェンスが通らず、相手にやられている印象がありました。自分が入ったら、オフェンスで点を取りに行くことと、崩れたときに無理に攻めるのではなく、リバウンドをもらってもう一回切り返すなど、余裕を持ったプレーをしようと考えていました」
 トムシャと代わることで、相手も対応に追われる。その間隙を突いて、13本放ったアタックで8点をもぎ取った。アタック決定率は、実に61.5%という高水準だった。
 昨季まで2シーズンに渡ってキャプテンを担った。その間、リーグでは5位と6位に終わり、黒鷲旗や天皇杯・皇后杯でも頂点に届かなかった。「キャプテンとして結果を残せなかったという心残りはあります」と柳田は明かすが、だからこそ今季からキャプテンを務める山内を支えたいと強く思っている。キャプテンとしての仕事はなくなったが、「チームのために」という思いはキャプテンをやっていた頃と変わらない。重責を担った経験が生かされ、むしろ当時以上に〝フォア・ザ・チーム〟の精神を体現している。
 今季の目標は、改めて言うまでもなく「優勝」だ。そして、「前回優勝した後に成し遂げられなかった世界クラブ選手権。このチームで今度は世界に通用するようなチームを作りたいです」と意気込んでいる。3シーズンぶりのリーグ制覇と世界への再挑戦。その実現のために、柳田はチームを力強くけん引する。
 
(取材・文:小野哲史)

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レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

1

vs

20 - 25
18 - 25
25 - 18
21 - 25
-
3

岡山シーガルズ

2019/12/14 13:00

大田区総合体育館

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