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2019/12/30

試合レポート

■レッドロケッツ応援記 ~12/29 対久光製薬スプリングス戦 前回王者に完敗し、2019年を白星で締めくくれず~

 前節で確定させたファイナル8進出を第一関門突破とするなら、レギュラーラウンドの残り試合で1つでも上の順位を勝ち取ることが、レッドロケッツにとっての第二関門と言えた。しかもウインク体育館での兵庫大会2連戦は、2019年のラストマッチ。年が明けても厳しい戦いが続くことに変わりはないが、やはり1年の終わりは勝利で気分よく締めくくりたい。



 金子監督は、今節に向けて「ブロックの基準を修正することと、引き続きオフェンスのコンビの部分には時間を割いてやってきた」と話したが、その成果は28日のヴィクトリーナ姫路戦でいかんなく発揮された。ホームの大声援を背に戦う相手に第1セットこそ、22-25で落としたものの、第2セット以降、古賀や柳田を中心とした攻撃陣が爆発。25-22、25-20、25-13で一気に試合を決め、鮮やかな逆転勝利を収めていた。
 そうした良い流れのまま迎えたのが、翌29日の久光製薬スプリングス戦だった。久光製薬戦で思い出されるのが、11月3日に大田区総合体育館で行われたホームゲームだろう。今季初顔合わせとなった一戦で、レッドロケッツは前回王者に真っ向勝負を挑み、各セットがもつれ込む接戦をストレートで制した。対久光製薬という点では約2年半ぶりの勝利だった。
 ただ、島村が「前回の対戦は私たちのホームで応援の力が大きかったのと、久光さんが本来の動きではなかった」と振り返るように、選手たちはこの日も再びあっさりと勝利できるとは考えていなかった。レギュラーラウンドを1つでも上位で終えたいという思いは、今季ここまで苦戦が続いている相手も同じだからだ。久光製薬としては前回の雪辱を、という気持ちもあったに違いない。



 ゲームが始まると、最初のポイントから激しいラリーの応酬となった。柳田がきっちり決めてレッドロケッツが幸先よく先制する。だが、ここから流れは久光製薬に傾き、あっという間に3-10。この時点で金子監督は早くも2回のタイムアウトを使わなければならなかった。それでも4-11から古賀のスパイクの後、セッター澤田に代わって送り込まれた塚田が起死回生の2連続サービスエース。上野もブロックで続き、瞬く間に3点差に迫った。上野が強烈なジャンプサーブで崩したチャンスボールは、すかさず島村がダイレクトで叩き込む。柳田はレフトから、あるいはバックアタックで前日に続いて攻撃面で存在感を示した。
 しかし、中盤に2点差に詰め寄るのが精いっぱいだった。14-16からは再び久光製薬ペースに持ち込まれ、17-25で最初のセットを先取される。
 第2セットは立ち上がりこそ、曽我のライト攻撃や島村のブロード攻撃でまずまずの入りを見せたが、3-3からの3失点以降、常に追いかける展開を強いられる。澤田は自身のトスワークがうまくいかなかったと肩を落とした。「パス(サーブレシーブ)は安定して返ってきていましたが、点数を取るための自分のチョイスで、アタッカーを生かし切れませんでした。(一度、ベンチに退いて)スタッフの方たちにアドバイスをもらい、相手ブロックを見てプレーしていこうと切り替えたつもりでしたが…」



 澤田のプレーが極端に悪かったようには見えなかったが、「試合を重ねるごとに相手に分析され、特徴も読まれ、思い切ったプレーができない時間帯が今日は多かった」(金子監督)という面はあったかもしれない。そこは「相手に徹底的に自分たちの得意コースを研究され、データがそろった中で対策にはめられた印象」という島村の言葉とも合致する。
 なかなかペースをつかめないまま、第2セットも20-25で落としたレッドロケッツ。苦しい展開の中で希望の光となったのが、6-10の局面で柳田に代わって入ったルーキーの古谷だった。「自分の持ち味は、相手ブロックが何枚つこうが、それを吹き飛ばすぐらいガンガン行くオフェンス面。監督からも『チームに躍動感を与えてほしい』と言われていたので、どんな場面でも呼んでいこうと思っていました」と古谷。セットが終盤に入っていくにつれて攻撃に加わる回数が増えていった。



 第3セット、スタートから起用された古谷はパワフルなスパイクを次々と打ち込んだ。8-12からはまさに相手を弾き飛ばすバックアタックを2本立て続けに決め、逃げ切りを図る久光製薬を簡単には逃がさない。相手にシャットアウトされたり、スパイクミスになったりする攻撃もあり、古谷は「もっとコース幅を広げられるようにしたい」と反省を口にしたが、アタッカー陣のアクセントになっていたのは間違いなかった。
 それでも試合全体を通して言えば、この日の久光製薬に隙はほとんどなかった。第3セットも常に先行される形でスコアが推移した。17-20から古賀と島村の得点で1点差に詰め寄ったものの、そこから走られて21-25。ストレートでの完敗だった。
 金子監督は「自チームの失点が大きなポイントだった。苦しい状況が続く中、(各セットの)後半は何回かブレイクを取れるケースはありましたが、前半のリードが響いて盛り返すことができませんでした」と総括した。ただ、レッドロケッツにとっては幸いなことに、雪辱の機会はすぐにやってくる。開幕節の代替試合になる2020年1月4、5日。その最終戦で久光製薬との直接対決が残っている。オリンピックイヤーのスタートを良い形で切り、自信を持ってファイナルラウンドへとつなげてほしい。




■Hot Topic 上野香織
 この兵庫大会2連戦。コンディション不良でベンチ外となった山内に代わり、ゲームキャプテンを務めたのが、今季から副キャプテンを担う上野だった。入社7年目、レッドロケッツでのキャリアの長さは島村に次ぐ2番目。そう考えれば、チームをまとめる立場を担っても何らおかしくないのかもしれないが、選手入場の際、チームの先頭に立って歩く姿は、実に堂々としているように見えた。
 上野はキャプテンを任されたことについて、「とくに意識はしなかった」という。ただ、「何人か(故障などで)いなかったので、チームとして力を出したかった」と、いつも以上に強い意気込みでコートに立っていた。王者・久光製薬スプリングスを相手に、アタック本数こそやや少なかったが、ブロックを2本決め、サーブでも力強いジャンプサーブからエースが1本、もう1本は完全に相手守備を崩し、島村の得点をお膳立てしている。
 とはいえ、バレーボールはチームスポーツだ。チームが勝てなければ、満足感や充実感はなかなか得られない。ストレート負けに終わった後の上野の表情も冴えなかった。「結果はもちろん、内容に関しても誰も納得していないと思います。自分自身もここという場面で何もできなかったので、まだまだという感じです」
 大事な場面で決め切る、勝たなければいけない試合で勝つ。それが今の上野の、そしてレッドロケッツの課題と言っていいだろう。「でも」と上野は続ける。「来週もありますし、久光さんとはレギュラーラウンドの最後で直接対決になります。1週間という短い期間ですが、チームとして技術以外の部分でも戦っていけるように準備をしていきたいと思います」
 向上心がある限り、選手は必ず成長できる。上野もチームも、この悔しい敗戦を次なる戦いの糧にする決意だ。
 
(取材・文:小野哲史)

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RESULT

最新の試合結果

V.LEAGUE ファイナルラウンド

NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

2

vs

20 - 25
25 - 16
25 - 23
23 - 25
12 - 15
3

埼玉上尾メディックス

2020/01/19 15:00

船橋アリーナ

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