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2020/01/06

試合レポート

レッドロケッツ応援記 ~1/4 2020年初白星は飾れずも、ファイナル8へ向け高まるチーム力~

 2020年の幕開け――。
 ラグビーワールドカップに沸いた昨年に続き、今夏はいよいよ東京オリンピック、パラリンピックが開催される。さまざまな場所で盛り上がりを見せるスポーツ界の中、Vリーグもいよいよ終盤。すでにファイナル8を決めたレッドロケッツも、もちろんここがゴールではなく、目指す目標に向けさらに加速するためにも、互いにファイナル8進出を決めた岡山との一戦は、今後を占ううえでも大きな意味を持つ試合であるのは間違いない。



 絶対に勝つ。そんな気迫をプレーで見せるかのごとく、まず流れを引き寄せたのは曽我だ。負けられない試合だからこそ守る前に攻める。そんなセオリーを自ら示すように、開始早々にライトからのスパイクとサービスエースで得点。勢いを得たレッドロケッツは4-2と幸先いいスタートを切った。
 しかしシーガルズも堅守を武器にラリーを制する試合巧者ぶりを発揮し、中盤の連続得点で逆転。追う展開を強いられたレッドロケッツは、第1セット終盤、プレー中の接触で曽我が負傷退場。前節の久光製薬戦にも投入された古谷が曽我に代わって急遽、コートへ送り出された。
 だが、そんなピンチに見舞われたチームに喝を入れたのが柳田だ。古谷が投入された直後、柳田は気迫と勝利への執念を込め、渾身の力でサーブを放つ。そしてそのサーブはサービスエースとなり、沈みかけたチームの雰囲気を一気に盛り上げる。



「開幕から今までずっと頑張ってくれた啓菜が抜けて、みんな不安がある中、代わって入った古谷にとにかく思い切りプレーをさせたい、と思っていました。私が途中から出た時も、いつも周りの人たちがやりやすい空気をつくって、火をつけてくれたので、少しでもそんな力になるように、この1点は何としても取る、という思いで打った1本があのサーブでした」
柳田の気迫が力となり、古谷の高い打点からのスパイクも決まる。単に得点を取った、というだけでなく沈みかけた空気を払拭し、ようやく本来の明るさを取り戻す大きなポイント。第1セットは20-25で失ったが、誰かが抜けてもカバーする。そんなチーム力の強さは第2セットでも発揮された。



 柳田、古賀、古谷のスパイクが決まり序盤からリードするレッドロケッツに対し、岡山は第1セットと同様に守備から流れを引き寄せ、長いラリーを制し、追い上げに転ずる。まだ点差が開いていても、アタッカーからすれば「決まった」と思う会心の一打が拾われることほど嫌なことはない。見えないダメージが少しずつ点差を縮め、18-19と終盤に逆転を許す。
 しかしここで、チームの危機を救ったのがワンポイントで投入された峯村だ。自身の役割を「まずはレセプションを安定させること、と思ってコートに入った」と言うように、再び逆転するための突破口を見出すべく、パスをセッターに返し攻撃チャンスをつくる。まさに有言実行とも言うべき峯村のパスから、澤田はミドルの島村の速攻を選択。この攻撃が鮮やかに決まると、まるで自分が打って決まったかのように喜ぶ峯村の姿を、峯村自身は「これが今の自分にできること。とにかく仲間につなげる、途中で入る以上は少しでも空気を変えたいと思っていた」と当たり前と捉えるが、その姿が何より勇気になった、と言うのは同じく途中出場の古谷だ。
「沙紀さんがコートの中で出す雰囲気やオーラはみんなに伝わるし、力になります。得点を取れば自分のことのように沙紀さんが喜んで盛り上げてくれる。そのおかげで、自分はとにかく思い切ってスパイクを打とう、と攻め切ることができました」
 勢いを得たレッドロケッツは島村のスパイク、ブロックで連続得点を重ね第2セットは25-20で奪取した。



 何としても勝つ。気迫で負けていたわけではない。堅守の岡山に対し、複数の枚数で攻撃を仕掛けたいレッドロケッツに対し、そうはさせまいと岡山もサーブで応戦。なかなか思い通りの展開に持ち込めず、第3セットは終始劣勢を強いられ、岡山に奪われる。
 後がない第4セット。第3セットと同様にサーブで攻め、攻撃を切り返してから得点を重ねる岡山に対し、レッドロケッツもひるまず立ち向かう。特に、堅守の相手だろうと、守りでも決して負けるものか、と必死でボールに食らいついたのがリベロの小島だ。立て続けに相手のスパイクを拾い、落ちた、と思うボールに対しても身を投げうって必死で食らいつく。



「リベロは勝たせることはできないけれど、負けさせないことはできる。ラリーを続けてチャンスをつなげれば、絶対に勝てるし、つなげてくれる。その気持ちを前面に出すことだけ心がけていました」
小島のレシーブが流れを呼び込み、第4セットもレッドロケッツが優勢に試合を運ぶ場面もあったが、攻守の安定感で上回った岡山はなかなか崩れる隙がない。島村のスパイクでレッドロケッツも追い上げたが、第4セットも岡山が連取し、セットカウント1-3で敗れ、2020年最初の試合を勝利で飾ることはできなかった。
 この試合で勝てば、最終戦を待たずにレギュラーラウンド3位が決定したこともあり、悔しさは残る。だが、悲観するばかりではない。この敗戦、経験をファイナルラウンドにどうつなげるか。それこそが糧になる、と金子監督は言う。



「前半から今まで頑張って来た選手と、今日の古谷や島村のように後半から調子を上げて来た選手の力が重なれば、大きな力になる。ここからの短期決戦を制するためには、いかに失点せず、逆に相手がこちらの守備や攻撃を嫌がって失点を誘うような粘りが見せられるか。淡泊なバレーではなく、粘り強く戦うことが1つのテーマだと思っています」
 翌日のレギュラーラウンド最終戦は久光製薬にストレートで勝利し、レギュラーラウンド3位通過。いよいよ、ここから。新たな年の幕開けは、決戦へ向けた序章に過ぎない。




■Hot Topic 古谷ちなみ
 突然の出番にも、焦ることはなかった。
「監督からはとにかく『行け!』と。自分の気持ちと、代わって入った(曽我)啓菜の気持ち。2人分を背負って、とにかく思い切り、中途半端にならずにやりきろうと思ってコートに入りました」
 2019年のラストマッチとなった久光製薬戦に続き、巡って来たチャンス。アクシデントに伴う途中出場ではあったが、1人の選手としてチャンスであることに代わりはない。レギュラーラウンドを戦う中、ベンチに入ることもできず、悔しさを噛みしめたことも、コートで戦う同期の仲間を「助けたい」という熱い思いも、すべて力に変えて戦う。そんな意気込みが、叩きつける1本1本のスパイクに込められていた。
 いよいよ終盤、ファイナル8はこれまで以上に1戦1戦、1球1球が大切で、負けられない、ではなく、負けたら終わりの短期決戦が続く。1年目の古谷にとって、その戦いがどれほどプレッシャーを感じるものなのか、未経験でわからないことばかりだが、だがそれも武器になると信じている。
「ここからどれだけ勢いづけられるかが大事だと思うし、それは1年目ならではの、当たって砕けろ、の精神でぶつかることもできる。考えることはもちろん大事ですが、考えすぎずに出し切る、ドーンとぶつかる、ぐらいの心持ちも大事だと思うので、何事も中途半端にせず、ミスを恐れず出し切りたいです」
 1つ1つの試合が、チームにとっても、自分自身にとっても強くなるためのチャンス。負けられない戦いだからこそ、思いきりぶつかる。その精神で戦い抜く。
 

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RESULT

最新の試合結果

V.LEAGUE ファイナルラウンド

NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

2

vs

20 - 25
25 - 16
25 - 23
23 - 25
12 - 15
3

埼玉上尾メディックス

2020/01/19 15:00

船橋アリーナ

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