2010/11 V・プレミアリーグ開幕直前!~開幕記者会見レポート&ミニインタビュー~

  info_category3.gif2010/11/17



 先の世界選手権では、全日本女子チームが32年ぶりとなる銅メダルを獲得。アメリカとの3位決定戦の激闘から一夜明けた11月15日、都内の岸記念体育会館にて2010/11V・プレミアリーグの開幕記者会見が行われた。はじめに日本バレーボールリーグ機構の木村憲治会長から、この日出席した全日本女子チームへの労いの言葉が贈られ、「ナショナルチームの活躍が日本バレーボール界の牽引役になることは当然だが、同時にV・プレミアリーグがその勢いを借りてさらに盛り上げていく。この車の両輪がバレーボール界を引っ張っていくものだと感じている」と挨拶した。
 その後、男女各8チームの監督や選手が、それぞれ新たなシーズンへの抱負を語ったが、我らがNECレッドロケッツからは山田監督と、世界選手権でも活躍した井野選手が出席した。山田監督は「今季のチームの特徴は、堅い守備からのスピードコンビバレーということで、“堅守速攻”を夏場からずっと強化を図ってきました。スローガンは成長を意味する『Grow up~今~』。そのチームコンセプトを実現するために日々、渾身の力で100%を出していく。また、そのような熱い試合をしてチームで成長していこうと取り組んできました。リーグ戦では一戦必勝で戦っていきたいと思います」と意気込みを語り、井野選手も「昨季はフルセットで負けることが多かったのですが、今シーズンはそういった試合も絶対に最後は気持ちで取りに行き、1つでも多く勝って上に行きたい」と力強いコメントを口にした。
 以下、公式会見後に2人に行ったミニインタビューをお届けします。





◆山田監督
―ここまでのチーム作りは順調に進んでいますか?
はい、いい形でここ(開幕前)まで来ています。昨季までのメンバーが離脱した部分はありますが、現時点では昨季よりも完成度が高いチーム状態でリーグに入っていけそうなので、決してマイナスにはなっていません。

―井野選手や松浦(寛)選手といった全日本を経験してきた選手への期待は大きいのでは?
もちろんです。全日本で経験したことをNECで生かしてもらいたいと期待しています。井野選手はリベロとして、松浦(寛)はライトのポジションで考えており、互いに全日本ではポジションの違いはありましたがプレーヤーとしての仕事は変わらないと考えています。また、松浦(寛)選手は、全日本においてセッターが主体の中、選手個人としても成長し新たな将来像も描けたのではないでしょうか。スパイカーとしての練習もこなしていたようですし。

―その他、新戦力も一気に増えました。チームにプラスアルファをもたらしてくれそうですか?
新人の白垣や島村は夏場の鍛錬期を乗り越え戦力として楽しみですし、移籍選手の松浦(麻)もクレバーでトス回しの引き出しの豊富なセッターです。張もライトとセンターの2ポジションをこなせるようになっておりスタンバイはOKです。ガライは世界選手権が終わり合流予定ですので、正直まだ何とも言えません。ですが、バレー大国ブラジルのリーグではポイントゲッターとして活躍していた選手なので、決定力といった面で期待しています。

―今までのレギュラー陣もうかうかしていられませんね。
以前はどうしてもレギュラーとリザーブの間に力の開きがありました。でも、今はチーム内でのライバル競争も高いレベルでできるようになってきたので、より拮抗した感じでポジション争いが繰り広げられています。
 

    

―NECが目指すバレーは今までと大きく変わらないのですか?

そうですね、ずっと積み上げてきましたから。ただ、昨季の反省で言うと、守備の不安定さがありましたので、とくにサーブレシーブを中心とした守備の強化を夏場から徹底し、その上にスピードコンビバレーを取り組んできました。

―最後に今季の具体的な目標と、レッドロケッツファンへのメッセージをお願いします。
まずは昨季逃した4強入りを確実に手にすること。そこからは優勝を狙いたいと思います。手応えはありますので、あとは積み重ねてきたものをいかに引き出すかが重要です。相手も死に物狂いで戦ってくるでしょうが、とにかく一戦一戦大事に、一戦必勝でやってきたいですね。このような何かと厳しい状況の中、また世界選手権後のバレーボール界が盛り上がっているタイミングでバレーボールができることを幸せに感じますし、感謝したいと思っています。だからそういう思いをプレーに表して、熱い試合で勝ちにこだわっていきたい。ファンのみなさんには昨季よりも完成度の高いバレーをお見せしますので、ぜひ期待してください。


◆井野選手
―世界選手権銅メダル獲得おめでとうございます。振り返っていただいていかがですか?
今年の全日本の集大成が、みんなでメダルを獲りたい気持ち一つだったので、色は別として、そのメダルに手が届いたことは大きな収穫だったと思います。自分のプレーに関しては、いいところ、悪いところあるのですが、全体的にはまだまだだなというのを痛感しました。

―世界選手権が終わって、NECのチームメイトとは会ったり話したりしましたか?
みんなからメールで「早く帰ってきて」と連絡をもらいました。私も早くみんなに会いたいので、これが終わったらすぐ会いに帰るつもりです。

―今回の経験をV・プレミアリーグでどのように生かしていきたいですか?
全日本では、途中からコートに入って最高のパフォーマンスを出さなきゃいけないというポジションで、NECではまた違う役割になると思います。違ったポジションを経験できたことによって、そのポジションの人の気持ちや声のかけ方などが前よりわかるようになりました。そういう眼に見えない部分も生かしていきたいし、全日本ではリベロ・佐野さんのキャッチとかレシーブをずっと見てきたので、それをうまく自分の中に取り入れて、自分なりにできたらなと思っています。


    

―井野さん自身は春以降、多くの時間を全日本で過ごしていましたが、NECでのコンビ面などに不安はありませんか?
それはないです。今は世界選手権が終わってほっとしている状態ですけれども、このような記者会見もあって、いよいよリーグが始まるなという空気も感じています。チームに戻ったら、みんなと一緒にリーグを戦っていこう、そしてリーグで上位にという気持ちになれると思うので、そのへんの心配はありません。

―今季の目標を聞かせてください。
昨季はチームでサーブとサーブレシーブが数字として結果に出なかったので、今季は私自身もキャッチの範囲を広げて仲間を助け、みんなが少しでも攻撃に集中できるようにやっていけたらNECらしいコンビバレーができるんじゃないかなと思います。昨季はリーグの優勝決定戦を個人的に観に行かせてもらって、悔しいという思いと、次はあそこに自分が立ちたいという気持ちがあったのを忘れていません。昨季は惜しい試合をして負けたことが多かったので、今季はその1点を気持ちで獲りに行って、絶対あのコートに立ちたいと思います。

―最後に、レッドロケッツファンへのメッセージをお願いします。
今季は何が何でも拾ってつないで、みんなで最後の1点を獲って粘り強く頑張りたいので、応援をよろしくお願いします!


 11月27日に開幕する2010/11V・プレミアリーグ。レッドロケッツは新潟県上越市での岡山シーガルズ戦で、4ヶ月にも及ぶ長丁場の戦いに入っていく。新戦力も加わった今季のレッドロケッツが一体どんなバレーを披露してくれるのかを夢想しながら、2週間後のその日を楽しみに待つことにしよう。


取材・文:小野哲史
JVL承認NECW-2010-T015

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