レッドロケッツ応援記 ~12/5 対JT戦 悔しさと課題を残した今季初黒星~

  info_category1.gif2010/12/06



 開幕2連勝と最高の形で2010/11シーズンのスタートを切ったレッドロケッツ。第2週の佐賀大会、4日の久光製薬スプリングス戦でもその勢いは持続していた。佐賀県総合体育館は久光製薬のホーム会場でもあり、完全アウェーの中での戦いとなったが、レッドロケッツはひるむことなく立ち向かい、鮮やかな逆転勝ちで開幕3連勝を飾ったのである。
 そうして迎えた5日のJTマーヴェラス戦だった。立ち上がりは悪くなかった。松浦(寛)がチーム最初の得点を挙げると、内田はバックアタックを積極的に打ち込んだ。杉山、内藤のセンター線も早い段階で得点し、セッター松浦(麻)が各選手をうまく使いながら、攻撃陣の良さを引き出していく。長いラリーを杉山が冷静なフェイントでものにし、ガライのサーブで相手の守備を崩したところを内藤がきっちりと落とす。
 ただ、JTも集中力を切らすことがなかったため、展開としては“がっぷり四つ”状態。18-18まで点差が3点以上開くことはなかった。しかし、松浦(麻)が試合後、「自分たちのミスが多く、相手はそこを突いてきた」と振り返ったように、勝負所でのサーブミスやスパイクミスが痛かった。レッドロケッツは20-25で最初のセットを失った。 



 悪い流れを断ち切りたい第2セットも、序盤からJTのペースで推移していく。レッドロケッツは0-3から内田が決め、杉山やガライも続いた。途中から投入された八幡は、自分がブロックしてつなげたボールを自らスパイクで得点する好プレーを披露。8-12とされ、タイムアウトを取った直後には起死回生のブロックでチームの危機を救う場面もあった。
 それでもこの日は、各選手がここ一番で決めきれない。第3戦まではなかった凡ミスも目立った。JTのリードは時間の経過とともに次第に大きくなり、松浦(寛)のライト攻撃も相手の勢いを食い止めるまでには至らなかった。
 


 17-25で第2セットを落としたレッドロケッツは、まさに背水の陣。「このまま終わってはいけない」とばかりの気合いで第3セットに入った。とは言え、悪くなったリズムを試合中に修正するのは、そう容易なことではない。徐々にリードを許し、ガライの力強いスパイクで局面の打開を図ったが、6-10の時点で早くも2回目のタイムアウトを使わなければならなかった。
「どんな状況であれ、自分たちを信じてやることが基本。気持ちの強さがもう少し必要だったように思います」
 そう話す山田監督は、ベンチで手を叩いて選手を鼓舞し続けた。内藤のブロック、ガライのバックアタック、杉山のサービスエースなど、レッドロケッツはリベロ井野の守備を中心に懸命にJTに食らいつくも、16-21とぎりぎりの状況に追い込まれてしまう。
 だが、選手たちは諦めなかった。杉山のブロックの後、このセットからコートに入っていた澁澤がスパイクを突き刺す。さらに、ガライのブロックとスパイクで一挙に23-23の同点に追いついたのだ。盛り上がるレッドロケッツ陣営。デュースで松浦(寛)が決めてセットカウントを手にする。本来であれば、ここで一気に決めなければないけなかった。しかし、ここでもレッドロケッツにミスが続き、25-27。悔しさの残る形での今シーズン初黒星となってしまった。

 

 松浦(麻)は言う。
「自分たちは挑戦者なのに、最初から受けて立っていた。第3セット終盤のような戦い方を第1セットからできていれば、もう少し違った結果になっていたと思います」
 山田監督は「相手どうこうと言うより自分たちの形が作れなかった。サーブが緩く、それが相手の良さを引き出した結果、こちらのブロックも的を絞りきれなった」と冷静に敗因を分析した。
 すべての試合に勝つことが理想だが、相手がいる以上、それは究極に近い理想である。しかも、この開幕4戦目で早くも全勝チームがなくなった状況を見ると、今季のV・プレミアリーグは例年以上に混戦になりそうな予感が漂う。1つの敗戦でうつむき、その場で足踏みなどしていたら、たちまちライバルチームに先行されてしまう。今やるべきことは、反省点を修正し、次なる戦いに向け、気持ちを切り替えることだろう。
 連勝記録は、またここから1つずつ伸ばしていけばいい。





 


―残念な結果でしたが、振り返ってみていかがですか?
自分たちのミスで終盤に多くの失点をしてしまいました。そこをもっと詰めていけたら、勝てた試合だったと思います。

―3連勝していた昨日までと今日とでは何が違っていましたか?
今日は自分たちのミスが多かったのと、相手もミスが少なかったと思います。サーブやブロックも対策はしていたのですが、すべて自分たちのミスからうまくいかない感じになっていました。

―今日の試合の収穫は?
第3セット終盤に、ここで点を獲らなければいけないという場面で獲れたので、それをもっと継続していきたいです。

―松浦さん自身は、昨シーズンと今シーズンで何か変化はありますか?
昨シーズンはセッターとアタッカーの両方をやっていて、ポジションが変わったときにすぐに対応しなければいけない難しさがありました。でも、今シーズンはアタッカーに専念しているので、やりやすいという面はあります。

―チームの顔ぶれがこれまでと変わりましたが、コミュニケーションは取れていますか?
それは問題ありません。昨年より良い形で仕上がっていて、すごく良い雰囲気でできています。

―次の試合に向けての意気込みを。
チーム内のミスを減らすことと、各自がもっと攻めて行けたらと思います。応援よろしくお願いします。



取材・文:小野哲史 


 

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