レッドロケッツ応援記 ~12/26 対シーガルズ戦 2010年最終戦は悔しいストレート負け~

  info_category1.gif2010/12/27



 秋から春にかけてリーグ戦を戦う選手たちにとって、新しい年を迎えるということにそれほど大きな意味はない。とはいえ、敗れてその1年を終えるのと、勝って終えるのとでは気分的に違いがあるだろう。ましてレッドロケッツは、天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権に準々決勝で敗退し、25日に再開されたリーグ戦も王者・東レアローズを追い詰めながら、あと一歩のところで勝利を手にできなかった。公式戦を連敗のまま、2010年を締めくくりたくない。それはチーム全員の共通する想いだった。
 第2レグの初戦でもある26日の岡山シーガルズ戦。この日の第1試合で、今季ここまで1勝しか挙げられていなかったパイオニアレッドウィングスが東レを下したことで、会場の浦安市運動公園総合体育館はどこか異様な雰囲気に包まれていた。



「よし!行こう!」
 いつもの掛け声とともに始まったゲームだったが、レッドロケッツにはいつもとは違う重苦しさがあった。杉山の速攻で先制したにもかかわらず、そこから波に乗れない。コンディション不良の内藤に代わって今季初先発で起用された島村も、序盤は堅さが見られ、2本のブロードを決めることができなかった。ガライの強打や松浦(寛)、内田のスパイクなど、随所で好プレーはあったものの、レッドロケッツが1点獲ると、岡山は2点、3点と連続で得点を重ねていく。点差は開いていく一方だった。
 しかし、セット半ばに入ると、杉山のサービスエースやガライのブロックが決まり、落ち着きを取り戻してきたレッドロケッツがじわじわと点差を詰め始めた。井野を中心に全員で粘ったラリーを杉山が決めて17-18。ついに1点差まで迫り、山田監督は渡邊や滝口を次々に投入して一気に逆転を目指した。だが、ここから追いつけそうで追いつけない展開が続き、23-25で第1セットを落としてしまう。



「攻める気持ちはあったと思うけれど、空回りしていた。どうにか修正しようとしたのに、力不足で…」
 試合後、内田がそう語ったのは、第2セット以降の戦い方についてである。気持ちとは裏腹に、思うように伸びないスコアボードの得点。島村がブロードや速攻でようやく持ち味を発揮し、杉山もベテランの風格でチームを鼓舞したが、相手に傾いた流れをこちら側に引き寄せるのは難しかった。
 16-25で第2セットも落としたレッドロケッツに対し、スタンドを赤く染めたサポーター席からは「諦めるなー」「まだまだここからだぞー!」といった檄が飛んでくる。もちろん選手たちに“ギブアップ”の想いなど毛頭なかった。第3セットは杉山の移動攻撃やスタートから起用された八幡のキレのあるスパイク、ガライも気迫のこもったバックアタックを幾度となく打ち込み、10-10までの攻防はほぼ互角。だが、ここから少しずつ抜け出したのは、またしても岡山だった。4連続失点を喫したレッドロケッツは、ピンチサーバーの滝口が相手レシーブの乱れを誘う場面も作ったが、その後、点差を詰めることができずに19-25。悔しさの残るストレート負けで、松浦(麻)も「昨日の東レ戦は、負けても次につながる負けだった。でも今日は何も得るものがなかった」とがっくりと肩を落とすしかなかった。




 山田監督はこの試合を次のように振り返る。
「すべてにおいて受け身だった。攻撃も精度を欠いていたし、守備も相手の強弱を織り交ぜた攻撃に対応できなかった。気持ちの面でも1人1人が点を獲りに行くんだという強さが欠けていた。反省しか見つからない」
 ただ、見方を変えれば、反省点がわかっているということ自体は収穫とも言える。そして、新年をまたぐにあたり、次の戦いまでに2週間の猶予ができた。通常、1週間で次節の準備をしなければならないサイクルの中では、気持ちを切り替えるには2週間という時間は非常に大きい。さほどの意味はなかったはずの「迎年」は、ここに来て重要な意味を持ってきたわけだ。
 その真価が問われるのは、2011年最初の試合となる1月8日、愛知県西尾市でのJTマーヴェラス戦になる。新たな気持ちで躍動するレッドロケッツに、新春の夢を託したい。


(取材・文:小野哲史)


 


 



―記念すべき初スタメンでしたね。振り返っていかがですか?
最初の連続失点を引きずってしまって第1セットは自分の力を出せなかったんですけれど、第2セットから徐々に自分のペースがつかめてきて、初スタメンとしては手応えがあったゲームだったと思います。
 
―スタメンで行くと言われたのはいつで、そのときの心境は?監督からは何と言われて、送り出されたのですか?
昨日の時点で準備をしておくように言われ、最終的に決まったのは今朝です。うれしかった半面、緊張や不安もありました。監督からは自分の力を出し切るように言われました。
 
―ご自身ではどういうプレーが持ち味だと考えていますか?それは発揮できましたか?
パワーを生かしたスパイクです。ある程度は出せたと思いますが、まだまだだなという想いもあります。
 
―試合中は必死に声を出しているように見えました。
やはり1年目で年齢が一番下というのもありますし、緊張をほぐすために声だけは出していこうと思っていました。
 
―2010年は島村さんにとってどんな1年でしたか?来年はどんな年にしたいですか?
学ぶことの多い1年でした。高校生から社会人になって、バレーボールの技術はもちろん、生活面でも学習することばかりでした。来年も学ぶことは続けていかなければいけませんが、それをどんどん生かせるようにしていきたいです。
 
―最後にレッドロケッツのファンのみなさんにメッセージをお願いします。
今年最後の試合で敗れてしまい、申し訳ありませんでした。でも次からまた頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
 

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