レッドロケッツ応援記 1/22 対デンソー戦~それぞれが役割を果たしてつかんだ8勝目~

  info_category1.gif2011/01/24



 長いリーグの中には、節目となる試合がある。
 2レグの折り返しを迎える前の、大事な一戦。見る者は、このデンソー戦はそんな試合であろうと想像し、事実、デンソー・達川監督は前節を終えた際、「(22日の)NEC戦がヤマ場」と明言していた。
 7勝5敗から抜け出すか。それとも7勝6敗となるかは今後の展開に大きく影響するかもしれない。
 互いにとって重要と目された一戦。だがそれは、どうやら外野の憶測だったようだ。キャプテン・内藤が明かす。
「相手がどこだから、何勝何敗同士だからという意識はありません。この試合だから、ではなく、今の自分たちの課題をクリアしよう。いつも通り、そう思って臨んだ一戦でした」
 


 前節までで得た収穫と課題を冷静に分析し、対デンソーに向けた対策を練る。先週のホームゲームでは内藤、杉山のセンター線が高い決定率を残した。当然相手は百戦錬磨の両センターをマークしてくる。裏をかく形で、セッターの松浦(麻)はサイド中心の攻めを展開した。
「クイックが使いたい場面もあえて我慢して、レシーブを返してくれる選手、スパイクに入ってくれる選手を信じて(トスを)上げました」
 そしてこの策が見事にはまった。センター線の攻撃に比重を置いていたデンソーのブロックが松浦(麻)のトスに翻弄される。「思い通りの展開に持ち込めた」と松浦(麻)が振り返ったように、ガライ、内田、松浦(寛)のサイドからの攻撃が面白いように決まる。焦りと動揺からか、サーブミスを連発するデンソーに対し、レッドロケッツは終始優勢を保ち、一度もリードを与えることなく第1セットを難なく先取する。
 


 第2セットも勢いは衰えず、井野を中心に安定したサーブレシーブから両サイドがきっちり得点し、リードしている余裕も手伝い、攻めのサーブで引き続き主導権を握る。
 僅かに乱れが生じたのは、16-14と2点のリードを得た場面。デンソーのピンチサーバー、真柴のサーブに崩され、ブロックがサイドに偏ったところでガライがデンソーのブロックに捕まり連続失点を喫する。なかなか勝ち星につなげられなかった試合ではこうした状況からズルズルと後退してきたが、今のレッドロケッツは違う。1人1人が「なぜ崩れたか」「何が悪いか」を理解しているため、その「なぜ」や「何」を改善すべく、それぞれができることをする。内藤はこう言った。
「できることをきっちりやろうと、約束事が徹底できていたので、あえて立て直しを図る必要もありませんでした」
 競り合いの場面ではガライにトスが集中したが、これも作戦通り。ガライの跳躍力を生かせるように、松浦(麻)は高さのあるトスを提供し、期待に応えてガライが決める。24-24と前節同様ジュースにもつれ込むも「先週も苦しい試合を勝った自信と勢いがあった」と井野が言うように、波に乗ったガライの破壊力は衰えるどころか凄さを増し、最後も豪快なバックアタックで28-26、第2セットもレッドロケッツが制した。

 

 こうなればもう勢いは止まらない。
 1レグの山形で敗戦を喫した試合とは全く別のチームのように、サーブ、ブロック、レシーブ、スパイク、すべてにおいてレッドロケッツがデンソーを圧倒。両チーム最多の46本のスパイクを放ったガライが、最後もバックアタックを決め、第3セットは25-21、セットカウント3-0でデンソーに1レグのリベンジを果たした。
 この試合に臨む前、山田監督は選手たちにこう言った。
「前に負けたときよりも、ウチのほうがずっと成長している、自信を持って戦おう!」
 そしてその言葉を、選手たちはこれ以上ない形で見せつけた。松浦(麻)が言う。
「1レグ、2レグと試合が進むにつれてチームがよくなっていると感じるし、これからもっともっと上がっていく手応えを感じています」
戦国リーグはいよいよ後半戦を迎える。今まで以上の収穫を得て、チーム全員が一戦必勝を誓う。たとえどれだけ苦しくとも。勝ち抜く準備は整った。

取材・文:田中夕子

 






―常にレッドロケッツペースの試合でしたが、一番の勝因は何でしたか?
前回(1レグで)デンソーと戦った時に負けて、それからいろいろなチームを相手に勝ったり負けたりを繰り返す中、ここ最近、チーム全体にいい集中力が出て来ました。山田監督からも「あれからウチのほうがチームとして成長している」と言ってもらったので、今までの流れをしっかり出せるように。そう心掛けてプレーしたのがよかったと思います。先週、東レとの接戦を勝てた自信もみんなにあったので(今日の試合で)2セット目の競った場面でも1人1人の役割をこなして、しっかり攻めきることができました。
 
―井野選手のサーブレシーブ、レシーブも安定していましたがご自身の評価は?
サーブレシーブはよかったのですが、スパイクレシーブはもうちょっと拾いたかったです。まだまだ足りないですね。チーム全体としては、最近スパイクレシーブの練習が新しいものになって、みんなの反応もよくなった。練習の効果を感じています。
 
―今季は混戦が続いていますが、勝敗差がない相手との対戦は意識するものですか?
どこのチームも、先週の試合を終えたところでは上位にいたとしても、今週ヘタな試合をすれば順位がガクっと下がることもあり得る状況です。厳しいのは確かですが、チームとしてはいい流れで来ているので、このまま1試合ずついい集中力で戦って行けば勝てると思います。
 
―後半戦に向けて抱負を聞かせて下さい
センター線の決定率が高いので、それをもっと確実にできるように。NECの速いバレーは相手からすれば嫌だと思うので、より精度を高めるためにもまずはサーブレシーブを安定させたいです。最近はラリー中もいろいろなコンビが増えてきているので、それをもっと引き出せるように頑張ります。
 
―応援してくれる方々へのメッセージをお願いします
チームがまとまっているのを自分たち自身も感じているので、このままいいムードで突っ走っていきたいです。応援があればあるほど私たちのパワーになるので、これからも応援よろしくお願いします。
  
 

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