レッドロケッツ応援記 2/19 対パイオニア戦 ~白熱のフルセットマッチも手痛い逆転負け~

  info_category1.gif2011/02/21



 リーグ戦も終盤に入ってゴールが見えてくれば、最後の力が自然と沸いてくる。だとすれば、リーグ戦全日程の4分の3にあたるこの時期は、選手やチーム関係者にとって、肉体的にも精神的にも疲労のピークを迎える頃ではないだろうか。とは言え、ライバルたちも同じ条件で戦っている以上、たとえそんな想いがあったとしても、口にする者など誰一人としていない。栄冠は、一つ一つの厳しい試練を乗り越えた先に待っているということを選手はみな、十分すぎるほどにわかっているのだ。
 前節を終えて12勝8敗で3位につけるレッドロケッツは第3レグ最終戦となるこの日、東京体育館でパイオニアレッドウィングスと対戦した。
 


 前回、前々回の対戦でいずれもストレート勝ちを収めた相性の良さもあってか、レッドロケッツは立ち上がりからパイオニアを圧倒した。「序盤は自分たちのプレーができて、今日も流れがいいなと感じていた」と語った松浦(麻)が緩急を織り交ぜたサーブで相手の守備を混乱させ、またたく間に6-1。その後もガライと松浦(寛)のブロックでリードをさらに広げた。杉山の速攻や移動攻撃、内田のクロススパイクやストレートも鮮やかに決まり、レッドロケッツは終始、5、6点のリードを保ちながら優位に試合を進めていく。20-13の場面で投入された澁澤もコートに入って最初のプレーで得点を挙げ、チームの勢いをより一層加速させた。
 25-17。文句なしの内容で最初のセットをものにしたレッドロケッツだったが、第2セットはパイオニアが立て直しを図ってきた。一方的な展開に持ち込まれることはなかったものの、18-18から一気に突き離され、19-25で第2セットを失ってしまう。



 レッドロケッツの赤と、パイオニアの赤。スタンドを二分した2種類の「レッド」も、白熱する試合展開と相まって、激しくぶつかり合った。第3セットに入ると、両チームが一歩も引かない。松浦(寛)とガライの連続ブロックや杉山、内藤の安定したプレーで得点を重ねたレッドロケッツに対し、パイオニアもスタエレンスや今野らの攻撃で必死に食い下がってくる。だが、最後まで高い集中力を維持したのはレッドロケッツだった。松浦(麻)のブロックなどで15-15から4連続得点。最後はガライの豪快なバックアタックで25-19とし、粘る相手を振り切った。



 レッドロケッツとしてはこのまま一気に勝負を決めたかったが、現在7位にいるパイオニアも必死だった。「NECのどこをつぶせばいいかを研究されていた」という松浦(麻)の言葉通り、過去2回の対戦ではやってこなかった戦法でレッドロケッツの良さを消しにかかってきた。その上、相手エース・スタエレンスの攻撃には手を焼いた。試合後、山田監督も「コースの打ち分けやフェイントの使い分けをされ、追いかける形で対応せざるを得ず、最後まできちんと対応することができなかった」とコメントしたが、思うようにいかないレッドロケッツの焦りを、パイオニアは徹底的に突いてきた。
 八幡のサービスエースや秋山のブロックなど、途中交替で入った選手たちの奮闘もあったが、第4セットは17-25。迎えたファイナルセットでも、井野のフェンスに激突する決死のレシーブも実らず、いきなり0-3とされてしまう。内藤の速攻とガライのスパイクで追いすがったレッドロケッツだったが、13-15とあと一歩のところで及ばず、4強入りに向けては手痛い敗戦となった。
 


 山田監督は「3レグ最終戦ということで大事な試合だったが、思うようなバレーをさせてもらえなかった。完敗です」と振り返り、内藤は「1つでも多く勝ちにこだわって、まずは確実に4強に入るということと、今日の反省を生かし、ゲームの中で課題をクリアしていきたい」と残りゲームへの抱負を口にした。この日の敗戦で順位を1つ落とし、4位に後退したレッドロケッツだったが、翌20日の東レアローズ戦も守備面で苦戦を強いられ、ストレートで完敗を喫した。
 今こそ我慢のときである。幸い、次節の戦いの舞台は川崎市とどろきアリーナ。今シーズン4戦4勝と勝率100%のホームゲームで、サポーターの力を借りながら、全員の力でこの苦境を切り開いてほしい。
 頑張れ、レッドロケッツ!自分たちを信じて、前に進もう。

(取材・文:小野哲史)







―フルセットに及ぶ激しい戦いでしたが、残念ながら敗れてしまいました。振り返っていかがですか?
私がコートに入ったときに、大事な1点を気持ちを持って獲りに行けなかったのが悔しかったことと、みんなが頑張ってつないでくれたボールを決められなかった場面もあったので課題が残りました。
 
―4セットまですべて途中交替でした。それぞれ状況は違っていましたが、どんな思いでコートに入りましたか?
自分が今までやってきたことを出すのが一番で、その中で自分がどうやっていくか。とにかく自分がコートに立ったら、今までやってきた通りにやればいいと監督からも言われていたので、思い切りやるつもりで入りました。
 
―ブロックを期待されて投入された場面が3度ほどありました。思うようなプレーができましたか?
チームの流れが悪いときは流れを変えるために入るので、私が入ったときにはどんな形でも盛り上げることを心掛けました。1点が獲れればメチャメチャ喜んで、ここから行くぞというムードを作れればいいし、もし点が獲れなくても声を出して盛り上げる。そういう気持ちだけでした。
 
―ベンチにいるときやタイムアウトのとき、積極的に声を出していますね。ご自身の中で意識していることですか?
みんながコートで頑張って、私はコートに入っていないという状況ではあっても、実際は中も外も関係ありません。勝ちたいのはみんな一緒ですし、声をかけてプレーしているみんなを少しでも勇気づけられればいいかなと。また、自分がコートに入ったときもすぐに戦える態勢に入っていけるように声をかけているつもりです。
 
―次節は川崎市とどろきアリーナでのホームゲームです。レッドロケッツファンのみなさんにメッセージをお願いします。
チームはみんな一本一本、1試合1試合を集中して勝つためにやっています。私自身ももちろん、チーム一丸となって頑張りますので、最後まで応援よろしくお願いします。
  

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