レッドロケッツ応援記 2/27 対トヨタ車体戦 ~1人1人が役割を果たし、ホームとどろきで快勝~

  info_category1.gif2011/02/28



 前節の東京大会でパイオニアレッドウィングスと東レアローズに連敗を喫し、4強入りの可能性を残すトヨタ車体クインシーズやデンソーエアリービーズが背後にぴったりと迫っている。絶対に負けられないはずのレッドロケッツではあったが、選手たちの間に追いつめられたムードやプレーに悪影響を与えるようなプレッシャーはまるでなかった。あったのは、程よい緊張感とホームとどろきで戦えることの絶対的な自信、そして、そんな状況でバレーボールができる幸福な気持ちだった。キャプテンの内藤は言う。
「応援してくれる人たちの存在が私たちの力になっています。特にホームゲームのときはそのことを強く実感します」
 たくさんのレッドロケッツサポーターがこの週末も川崎市とどろきアリーナに足を運び、選手たちを力強く後押しした。26日の岡山シーガルズ戦でファイナルセットにもつれ込む大接戦をものにできたのも、選手やチームスタッフの頑張りに加え、サポーターの力による部分が少なくなかった。
 迎えた27日のトヨタ車体戦、試合開始を前に、赤く染まったスタンドから応援団のいつもの声が響き渡る。
「NECの健闘を祈って、フレー、フレー、N・E・C!」



 立ち上がりに杉山の移動攻撃が決まった後、攻撃陣を牽引したのは内田だった。強打と絶妙のフェイント、スパイクもレフトから、ライトからと相手に的を絞らせない。内田にマークが集中してくると、セッターの松浦(麻)はすかさず松浦(寛)やガライにトスを振り分け、レッドロケッツらしい多彩なコンビバレーを演出した。「少ししかない出番の中でどれだけ自分の持ち味を出して、チームの役に立てるかを常に考えています」と話す滝口は、15-13の場面でピンチサーバーとして登場。「監督からは思い切りやるように言われました」と、躍動感あふれるジャンプサーブで相手守備を乱し、トヨタ車体との点差を5点に広げた。さらにピンチサーブで入った島村も懸命のプレーでボールを拾い、内田の得点につなげている。最後は内藤が速攻で締めて25-21。レッドロケッツは1人1人が自分の役割をしっかりと果たし、理想的な展開で第1セットを先取した。
 ところが、第2セットに入り、4-4から2本のサービスエースなどでまたたく間に7連続失点。山田監督が「なかなかサイドアウトを取れなかった」と振り返ったように、内田が一矢報いても直後に連続失点を食らう場面が何度かあった。悪い流れを変えるべく投入された八幡は元気いっぱいのプレーで見せ場を作ったものの、16-25でこのセットを落としてしまう。悪いときのレッドロケッツならば、ここからズルズルと行ってしまったかもしれない。しかし、応援席からの「ここから1本ずつ!」「集中して行こう!」といった声が選手たちを立ち直させる。
 第3セットはガライのブロックとフェイント、杉山の移動攻撃でリズムに乗り、内田のスパイクと内藤の速攻で徐々にリードを広げていく。この日のレッドロケッツを象徴していたのは、21-14で迎えたワンプレーだ。相手のスパイクを井野が懸命に拾い、ガライも身体を投げうってつなげる。長いラリーの末に決めたのは松浦(寛)だったが、コートにいる全員が高い守備意識を持ち、絶対に諦めない粘り強さはレッドロケッツの真骨頂と言えるものだった。
 25-16で第3セットをもぎ取ると、第4セットも松浦(麻)のツーアタックや内田のスパイクで得点を重ね、内藤をおとりに使った松浦(寛)の攻撃も鮮やかに決まった。セット半ばからはガライの連続ブロックや杉山の2本のブロックで一気に畳みかけ、マッチポイントでは相手のミスを誘って25-13。チーム一丸で手にした14勝目は、4強入りを手繰り寄せる、大きな大きな勝利だった。



 杉山がヒーローインタビューで「大事な試合だったので良い形で勝てて良かった。みんなの勝とうという気持ちが出ていました」と語れば、松浦(麻)も「今日は本当にいいゲームでした。久々にNECらしいゲームができたと思います」と満面の笑みで試合を振り返った。山田監督も「選手の集中力が高かったですし、途中交替で入った選手もいい仕事をしてくれました。第2セットの部分は課題が残りましたが、隙を見せることなく戦えました」と納得の表情を見せていた。今シーズンはこれでホームゲーム6戦全勝。ホームの力を改めて実感した一戦となった。
 会場を訪れていたガライのお母さんが誕生日ということで、試合後、選手たちから「ハッピーバースディ」の歌が贈られた。ちょっとしたサプライズではあったが、ここで生まれた温かい雰囲気がチームの結束力をより一層高めたように思える。レギュラーラウンドも残り4試合、レッドロケッツのラストスパートがいよいよ始まる。


(取材・文:小野哲史)








 ―今日は会心の勝利でした。まずは試合を振り返っていかがですか?
先週は2試合連続で負けてしまい、ここでもう一回引き締めなきゃいけないということを感じさせられました。そこで今週は、相手のことをしっかり知っておく必要もありますが、まずは自分たちがやるべきことを徹底しようと話して試合に臨みました。勝ててよかったです。
 
―渡邊さん自身は今日は出番がありませんでしたが、試合に出たい思いは強いのではないでしょうか?
もちろん試合には出たいですが、たとえ出れなくても私なりの役割があると思っています。声で盛り上げたり、途中から入る他の選手をバックアップしたり、どんな形でもチームに貢献したいと思っています。
 
―今日もピンチサーバーで起用されて活躍した滝口さんを笑顔で迎えていましたね。
後輩がコートに入り、何かをやって戻ってきてくれるのはすごくうれしいことなので、純粋に喜んであげることが一番かなと思ってやっています。
 
―レッドロケッツはホームゲームで今季6戦全勝です。ホームゲームに臨むにあたり、特別な想いがあったりするのですか?
全然違いますね。ホームに限らず、いつも応援していただいてはいますが、ホームになるとさらに感じるというか。会場に来てくれるたくさんの人たちのために、何としても勝とうという気持ちにもさせられるし、そういう意味では今シーズンのホームゲームはどれもいい試合ができました。
 
―レギュラーラウンドは残り4試合です。どのように戦っていきますか?
疲れがないと言うと嘘になりますが、それはどのチームも同じです。残り4試合でできるだけ勝ち星を挙げていきたいですね。昨日と今日よりも良い状態で来週の大阪大会に入って、早く4強入りを決めたいと思います。
 


◆2月26日 対シーガルズ戦イベント

  

  

  

  
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