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2011/05/06

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レッドロケッツ応援記~第60回記念黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会 リポート~

 

 あと少しで手が届く位置にあった、10年ぶりの優勝。
 ここまで積み重ねてきたものをすべて出し尽くす。コートの中も、ベンチも、ベンチには入ることのできなかった選手たちも、スタッフも、全員がひとつになって戦った。
 それでも、そのあと少しが遠かった。
 10年ぶりの決勝は、ほろ苦い結末を迎えた。
 悔いがないと言えば嘘になるだろう。だが、ここまで堂々と、積み上げてきたものはいかんなく発揮してきた。全力をぶつけてきた。
だから、下を向くことなどしなくていい。
 

 5月4日、大会5日目。選手たちの疲労もピークに達している中で迎えた、東レアローズとの準決勝。リーグでは2勝2敗とイーブンの相手であり、苦手意識もない。とはいえ、東レも前人未到のリーグ四連覇という大きな目標を失い、この黒鷲旗に賭ける思いは強い。
 勝利に向けた気持ちが勝るのはどちらか。1セット目から、白熱した攻防が繰り広げられた。
 まず先行したのはレッドロケッツだった。セッターの松浦(麻)は、序盤、内藤、杉山のセンター線とライトの松浦(寛)を使い、レフトのガライへのマークを散らす。サーブでも攻撃の中心である木村を狙い、ブロックの的を絞る。徹底した東レ対策の成果は第1セットから発揮され、幸先よく立ち上がりの大事なセットを先取する。

 

 しかし、続く第2、3セットは東レが攻撃力の高さを発揮。セットカウント1-2と劣勢に転じる。レッドロケッツにとっては後がない第4セット。中盤から当たりが出てきたガライを松浦(麻)がうまく使い、さらに今大会では頼もしいエースとして活躍を見せる内田が、この試合でも大事な場面で次々にスパイク、サーブで得点を重ねる。
 21-21と両者ががっぷり四つに組んだところで、東レにエースの木村と、セッターの田代が同時に負傷退場というアクシデントが発生。会場にも独特の空気が漂う中、レッドロケッツはどう戦うか。キャプテンの内藤を中心に、選手たちは実に冷静だった。
「あえて『ここから行こう』とか『気にしないで行こう』とか、意識してしまうようなことは言わない。いつもと同じように、同じことをする。それだけ考えて、みんなで言い合ってプレーしていました」

 

 終盤を迎えても両チームが強気に攻めきれず、フェイントの応酬が続く中、レフトの内田にトスが託される。
「キョウ、勝負!」
 2枚ブロックに対して、思い切り腕を振り抜いた内田の渾身のスパイクが、クロスに突き刺さる。これで一気に波に乗ったレッドロケッツが、内田の連続得点で第4セットを奪取。そして、迎えた最終セットも激しい攻防が繰り広げられた。
 今できる全力のプレーを、互いの意地をぶつけ合う。二転、三転する攻防に決着をつけたのは新人ながらピンチサーバーとして堂々の働きを見せた金子と、ここでもまた、思い切り打ち切った内田だった。
 レフトからのトスを、相手ブロックを恐れずに勝負する。渾身の一打が東レコートに落ちた瞬間、10年ぶりの決勝進出が決まった。
 功労者となった内田を、山田監督はこう称えた。
「苦しいところで本当によく打ち抜いてくれた。今大会では見違えるほど逞しくなり、成長してくれました」
 


 喜び、称え合う輪の中で、人目をはばからず号泣したのが松浦(麻)だった。
「アキさん(秋山) に『よくやったね』と言われたら、涙が出ちゃって…。アキさんの分も自分が何とか頑張りたかったから、本当に嬉しくて、こみ上げてしまいました」
 リーグ中は共に支え合い、助け合ってきた存在だが、リーグが終了し秋山は肩の手術に踏み切り、今大会には出場できない。秋山は言う。
「リーグでも時間がない中でチームに入ってから一生懸命頑張ってくれて、この大会でもトスを上げ続けて。苦しい戦いを1人で(トスを)上げきって、頑張っている姿を見たら私も本当に嬉しかったし、申し訳なくて。だから、自然に『よくやったね』という言葉が出ました」
 たとえ同じコートには立っていなくても、いつだって支え合い、ともに戦う。だからこそ、10年ぶりの決勝という舞台にたどりつくことができた。
 
 


 だが、その舞台にはさらに厳しい戦いが待っていた。
 杉山が「攻撃の枚数が多く、1人1人の能力も高いのでブロックの的を絞らせない力のあるチーム」と言うように、JTはエースのキムヨンギョンを中心に、前衛、後衛、至るところから攻め立ててくる。さらに、ブロックについても「どんな状況でもマークを外さないので攻撃も簡単に通らない。他のチーム以上のしつこさ、強さがある」と松浦(麻)が振り返るように、攻守の両面においてリーグ同様に苦戦を強いられる。

 

 しかし、どんな相手でもひるまずに戦い続けてきた今シーズンの締めくくりでもある大事な試合であり、優勝を目指す気持ちに変わりはない。第1セットを取られてからもすぐに切り替え、好調のガライや杉山を軸に攻撃を展開、第2セットはレッドロケッツが奪取した。
 その勢いを持って前日の東レ戦のように逆転を狙ったが、JTの壁は厚い。第3、第4セットは攻撃が通らなくなった焦りからか、ミスも連発。JTに一気に押し切られ、1-3で敗れ、10年ぶりの美酒に酔うことはできなかった。


 
 準決勝で味わった歓喜と、決勝で思い知らされた悔しさ。
 山田監督は言った。
「JT戦で、自分たちに足りないものを教えてもらいました。これからの課題として、必死で取り組みます」
 来季こそ――。課題と経験という代えがたい財産を得て、これまで以上の強い決意を胸に抱き、レッドロケッツの今シーズンが閉幕した。


第60回記念 黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会
【女子準優勝】
NECレッドロケッツ

【敢闘賞】
内藤 香菜子[初]

【ベスト6】
内藤 香菜子[初]
杉山 祥子[10年ぶり 2回目]

【ベストリベロ賞】
井野 亜季子[2年連続 3回目]

  

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