世界ジュニアを振り返って ~金子選手×大野選手インタビュー~

  2011/09/16



 去る7月22日から31日まで、ペルー・リマ他で「世界女子ジュニア選手権大会」が開催された。
 代表選手として出場した金子早織選手、大野果奈選手の2人に世界ジュニアで痛感した課題、今後への収穫、抱負を語ってもらった。
 
―世界ジュニアは11位と苦しい結果で終わりました。この結果をそれぞれどんなふうに受け止めていますか?
金子 : 悔しいです。でも、大会最終日の11位決定戦は自分たちにとって一番いい形を出し、勝って終わることができたので、それはよかったと思います。
大野 : とにかくしんどかったですね…。あのまま負けていたら本当に「日本に帰れない」と思っていました。
金子 : 本当にそうだね…。負け続けて、勝てないことが苦しかったし、恥ずかしかった。
大野 : 大会前のブラジル遠征でイタリア、ブラジルと練習試合をして、ブラジルに対しても26-28とか僅差の勝負ができていたし、十分勝てる力があったのに勝ちきれない。その「何か足りない」というものが、試合結果に直接つながってしまったのかも知れないね。
 
―1次予選の3連敗、確かにこれが厳しかったかも知れません
大野 :本当にそう思います。初戦のドミニカもそうですが、2戦目の中国も…。勝てたよね?
金子 : 勝てたと思う。確かに背が高い選手が多いチームだったけど、相手が何か特別なプレーをしてきたというわけではなかった。それなのにどうして勝てなかったんだろうと考えると、すごく悔しいね。
大野 :試合に出ている選手も、出ていない選手もみんなそれぞれの思いがあったのに、言わないまま流してきたのが悪かったよね。でも3連敗したことで「もうこれが最後だから」と、やっとチームがひとつになり始めたのかも知れない。
金子 : 3連敗してから選手同士でミーティングをするようにしたんだよね。それからは毎日選手だけでミーティング。泣きながらいろんなことを話し合って。
大野 :負け続けることが本当に嫌だったから…。何とかしたいと思っているのに、私自身は風邪をひいてロシア戦は試合会場にすら行けなかったことも歯がゆくて、トレーナーさんと話しながら泣いちゃった。あれだけ負け続けたのも初めての経験だったし…。本当に苦しかったね。
 
―確かに苦しい経験ではありましたが、金子選手が言うように最後はチームにとっていい形で終わることができたことも含め、収穫も多くあったのでは?
大野 : 自分たちの中では、毎日が必死すぎて立て直したという意識は正直ないのですが(笑)、最後に勝てたのは大きかったですね。
金子 : 最終戦は一度対戦したキューバで、しかも一度負けた相手だったので「もう負けたくない」と思って、練習から気合を入れて臨んだら、相手のテンションがものすごく低くて。逆に「もっとやる気出してこいよ!」という感じだったよね(笑)。
大野 : でも、試合前はめちゃくちゃ緊張したよね?
金子 : 緊張した。負けたくなかったし、自分のコンディションに不安があったし、いろいろな感情もあったから、普段以上に緊張したかも知れない。
大野 : リオ(金子選手)は試合会場での練習から泣いていたよね(笑)。
金子 : 確かに。みんなに声をかけられたし、サワ(大野選手)には「何泣いてんの!」って言われたね(笑)。途中で自分が交代してベンチに下がってからも「勝てる!」と思ったら涙が止まらなかったもん。
大野 : 常に泣いていたよね。あれは泣きすぎでしょう(笑)。
 
―今回の経験をリーグで生かすために、それぞれが感じた課題はプラスになりますね?
大野 : 追い込まれた時に自分のモチベーションをどう持っていくか。そのまま下がってしまうのではなく、どんな状況でもモチベーションを上げられるようでなければならないと痛感しました。
金子 : 確かにそれもそうだけど、まずは最初から力を出し切れるように。今回の大会でも最初から力を出し切れていたらこんなに厳しい状態を招くことはなかっただろうし、もっといい試合ができていたと思うから、最初からいかに力を発揮するかということも課題になると思います。
 
―では最後に、改めて今シーズンに向けての決意を聞かせて下さい
金子 : サマーリーグなど出場機会を与えられる試合ではきっちり自分の役割を果たし、Vリーグでも与えられたことをしっかりできて貢献できるように頑張りたいし、そこに自分の欲をプラスできるように、自分がしたいことを表現できるだけの技術力を磨いて、さらにレベルアップしたいです。
大野 : 途中で入ったときでもリズムや流れを変えられる選手になりたいし、ただ入るだけではなくてスパイクやブロックでチームに貢献できるように頑張りたいです。ジュニアで学んだこと、できなかった悔しさをこれからの練習にどうつなげていくかが大事だと思うので、ただ練習をこなすだけではなくて1本1本をどう持っていけばいいか意識して、周りに意思の伝わるプレーができるようになりたいです。Vリーグで優勝できるように。
一緒に、頑張っていこう(笑)。
金子 : ジュニアの時からよく言い合っていたね。ヨシ、頑張っていこう(笑)。日本の選手に対してもきっちりブロックがついてくる中でどう決められるか。もっと練習して、勝負どころで決められるようになりたい。優勝しないと意味がないと思っているので、優勝を目指して頑張ることが目標ですが、個人的にはまだ1年目でプレー以外の面でもいろいろとやらなければならないことがあるので、いろいろな面で成長できるように。一緒に、頑張っていこう(笑)。
大野 : ヨシ、頑張っていこう(笑)。

◇大会結果
http://www.jva.or.jp/world/juniorwomens2011/game.html





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