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レッドロケッツ応援記 ~1/15 対JTマーヴェラス フルセットでの惜敗。厳しい現状が示す課題と2レグ・3レグへの収穫~

  2012/01/16



 1レグの6戦を終えて6敗。未だ、勝ち星が遠い。
 ある選手は、こう言う。
「連敗をして、堪えない選手はいません」
 あと一歩で及ばなかった試合がいくつもあり、手応えも得られている。だからこそ、なかなか結果がついてこないことに、もどかしさを感じ、試合後に感じるダメージが何倍にも増す。
 それでも、リーグ戦は続く。3回戦総当たりの3分の1を消化し勝ち星がないままに終えたとはいえ、大切なのはこれからどう戦うか。つらくても、苦しくてもやるしかない。
 チームを束ねるキャプテンの内藤が言った。
「自分たちのできることを丁寧に。いい加減なプレーをせず、今は一生懸命やるだけです」
 浮上のきっかけをつかみ、自信を取り戻すために。1レグ最終戦、JTマーヴェラスとの一戦を迎えた。


 
 前日のトヨタ車体戦から、レッドロケッツはセッターに松浦(寛)、ライトに白垣という新たな布陣で臨んだ。
ルーキーイヤーはセッターとして出場機会を得てきた松浦(寛)だが、ここ数年はライトに専念。「セッターの練習を始めたのは今週から」という急造ぶりだったが、焦りはなかったと言う。
「負けが続いて何かを変えなければならない状況なので、やるしかない。自分にセッターを任された以上は、セッターとして何かを変えないといけないと思って臨みました」
 サーブレシーブが乱れるとコンビが組めない。たとえ崩れても、そこからどう立て直すか、発想を変えればいいことなのだが、リーグ戦が続く中で勝利を得るためには「サーブレシーブ」か「攻撃力」か、優先順位をつけなければならない。高さのある松浦(寛)がセッターに入ることによって、サーブレシーブを返す選手からすれば、多少高い位置に返っても何とかしてくれるという安心感が生まれる。あれこれと手をつけるのではなく、内藤が言う「今できること」をよりよい形で生かすための新たな布陣だった。
 しかし、第1セットは「短期間でつくったチームならではの甘さが出た」と松浦(寛)が振り返ったように、終始JTペースのまま11-25と大差をつけられて失う。そこで2セット目はセンターの張をライトへ、センターに杉山を入れて再スタート。開始早々にその杉山がブロックを決め、6-3とレッドロケッツがリードを得る。ブロックが機能し始めたことで相手の攻撃は思うままに通らなくなり、その結果、レシーバーも守る場所を絞りやすくなり、1セット目は拾うことができなかった相手スパイクも、井野が立て続けにレシーブし、さらにチャンスを広げる。1セット目の悪循環とは打って変わって、ようやく本来のリズムを取り戻したレッドロケッツが第2セットを奪取した。



 第3セットはJTに先行されながらも、狙い所を明確に絞ったサーブが効果を発し、中盤、終盤の連続得点で22-22の同点とする。最後の決め手に欠き、第3セットは23-25で失いはしたが、「サーブで攻めて、ディフェンスからチャンスをつくる」というレッドロケッツの形ができ始め、第4セットも3本のサービスエースと2本のブロックで得点し、25-22で取り返し、今季3試合目のフルセットへ突入する。


 
 15点先取の最終セットでは、戦術や集中力ももちろん大事だが、どちらが勢いを呼び込み、流れを引き寄せるかも勝利へ近づくカギになる。長いラリーを制して、先取点をもぎ取り、張のライトからのスパイクで連続得点。
「攻めて、攻めてと声を掛け合っていたし、いい雰囲気で勝てるという空気を感じながらプレーできていました」
 張がそう言うように、波に乗ったレッドロケッツは6-3とリードし、勝利をグッと引き寄せたかに見えた。
 しかし、ここからのあと一歩がどうしても届かない。杉山はこう言う。
「相手はこちらの攻撃に対してメンバーを代えて、ブロッカーをうまく配置した。そこで1本切らなければならないところで切れず、ココに上げたらブロッカーが待っているという相手の策にはまってしまった。先手を打たなければならない場面で、相手にその1つ上のことをされてしまった。勝敗を分ける大事なところでモノにできたか、できないか。勝つチームは勝負所を必ずモノにする。その差が、今日の最後でも出てしまいました」
 8-8から攻めなければならない場面で、逆にJTのサーブに攻められ、崩れたところをブロックされる。なかなか抜け出せない悪循環を、またも断ち切ることができず、今季初勝利まであと一歩まで迫りながら、フルセットの末、惜敗を喫した。



 苦しい状況は続き、試合を終えるごとに課題が残る。
 だが、悲観ばかりすることもない。松浦(寛)が言う。
「悪い負けだと思わず、この試合をどう次につなげるか。レギュラーも控えも関係なく、チーム全員で勝利のために向かって行けるように、1つ1つ詰めて頑張ります」
 手応えを感じられる今だからこそ――。負けた後どうするか。その姿勢にこそ、真価は問われるはずだ。

 






――フルセットでの惜しい敗戦でした
連敗しているので、どんな形でも勝って浮上のきっかけをつくりたいと思って臨みました。結果的に7敗してしまいましたが、どの試合も勝てない試合ではなかった。それでもあとちょっと、足りない。それが今の実力だと思います。
 
――最終セットはリードしながら逆転されました。敗因は精神面なのか技術面なのか。どちらだと感じていますか?
リードしているのに焦りが出て追い込まれてしまう。自分たちで変なプレッシャーをかけてしまっているように思います。今日の試合でも「攻めていこう」と声をかけ続けていたのですが、リードしたところから相手に点を返されると、気持ちに焦りが出てサーブが弱くなり、スパイクも思いきって打てない。状況はどうあれ、競っている時ほど攻めなければならないと感じました。
 
――張選手は今日の試合ではセンターでスタメン、2セット目からはライトでしたが、どちらもできる準備はしていたのでしょうか?
リーグが始まるまでは、ずっとセンターでした。試合の状況によって、セッターと2枚替えで入ることはありましたが、ライトはそこまで練習をつめていません。でも今日の1セット目のようなやられ方をしたら、(松浦)寛子とコンビを合わせていないとは言っても、攻めるしかない。そう思って、(慣れないライトでも)思い切りプレーしました。
 
――1レグを終えて7敗は厳しい結果ですが、今日は手応えもあったように感じます。2レグ以降に向けて修正点、課題は何でしょう
いい試合をしているとは言っても、結果が結果なので、まずは勝ちたいです。今日も最後に勝利を逃してしまったので、もっともっと詰めるべきところは詰めて、ギリギリの勝負を逃さない。ずっと練習はやってきたので、もう一度立て直して勝利をつかみたいです。



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