レッドロケッツ応援記 ~2/5 対トヨタ車体戦 起爆剤投入も今季初勝利ならず~

  info_category1.gif2012/02/06



 長いトンネルの出口は、一体どこにあるのか。
 13戦を終えて、13敗。下を向いているわけでは、決してない。だが、コートを引き上げる選手たちの足取りは、重い。
 今、チームが抱える思い。キャプテンの内藤が代弁した。
「自分たちの置かれている状況を考えたら、絶対に負けられない試合だとわかっていたんですけど…。勝つことができず、残念です」



 
 流れを変える起爆剤として、山田監督は内定選手の近江をスタメンに起用。先週末にチームへ合流し、僅かな練習時間しかなかったが、「ポジショニングやブロックの位置。積極的に周りの選手に聞きながら臨みました」と言う近江のサーブが走り、1セット目の序盤はレッドロケッツが優勢に立つ。昨年末のインカレで優勝を遂げた東海大学在学時から定評のあるサーブレシーブをこの試合でもそつなくこなし、これがスタメンデビューとは思えない堂々としたプレーでチームに勢いを与える。
 しかし、リードしていながら終盤までそのリードを保ちきれず、逆転を喫する。今回のリーグでどうしても払拭できない悪循環がこの試合でも露呈してしまい、第1セットを逆転で失うと、続く第2セットもトヨタ車体に奪われる。一度傾いた流れを変えられぬまま、セットカウント0-2で第3セットを迎えた。


 
 第3セットも0-3と連続失点から始まる嫌な展開となり、ここで山田監督はモルナールに代えて八幡を投入。
「ずっとスタメンで試合に出させてもらっていたのに、結果を残すことができなくて・・・。すごく悔しかったので、絶対に何とかしてやる。そう思ってコートに立ちました」
 1本のスパイクにすべての気迫を込め、届かないかもしれないボールも、諦めず、果敢に飛び込む。なかなか払拭できずにいた沈滞気味の雰囲気が、ようやく前向きに変わり始めるのを、誰よりも強く、コートの選手たちが感じていた。
 内藤は言う。
「今は、気持ちを前面に出して戦う事がチームにとって何より必要。途中で入った八幡、今日が初めてのスタートだった近江、若い2人が特に明るさを与えてくれました」



 12-16とリードされた場面から、レッドロケッツが怒涛の追い上げを開始。松浦(寛)のサーブから、内藤のブロック、近江がうまくブロックの間を抜くスパイク、懸命に飛びついた井野のレシーブポイントなどで一気に流れを引き寄せ、7連続得点を挙げたレッドロケッツが19-16と遂に逆転。それまではつながらずに落ちていたボールが、ようやく次へとつながり始めると、攻撃にも余裕と勢いが生まれる。アタッカー陣が次々得点を重ね、ライトからの内田のスパイクでセットポイントに到達すると、最後は杉山がブロックを決め、第3セットは逆転でレッドロケッツが手にした。
 
 さぁここから――。否が応でも期待は高まる。だが、結果に恵まれない今は、ここからどう戦うか。それが、これ以上ないほど大きな課題としてのしかかる。
 競り合いながらも、1点、また1点と点差が広がり、焦りが生じる終盤に連続失点で突き離される。何度も繰り返してきた負けパターンに陥り、13敗目を喫した。


 
 1週間前、ホームのとどろきでフルセット負けを喫した後、コートの隅でうずくまり、タオルで顔を覆って涙する八幡の姿があった。
「大事なところで自分が(相手ブロックに)つかまってしまった。どうしても勝ちたかったのに、あそこで自分が1点取れば、あの1本を拾えれば…。いろんなことが頭をよぎって、悔しくて、涙が止まりませんでした」
 次こそは――。そう誓って臨んだ金沢での連戦でも、1勝をもぎ取ることはできず、また悔しさは募った。
「苦しいけれど、勝ちたい気持ちをなくしたらダメ。サーブレシーブを何とか返して、絶対決める。もう、それしかないと思っています」
 残りは8試合。たとえやるべきことが限られているとしても、ただがむしゃらに。今を、乗り越えるしかない。








――今日の試合を振り返って
これまでの試合はセッターとして出場し始めてから時間が少ないこともあり、トスを上げることだけで精一杯でした。しかし、試合を通じて自分がセッターとして何かを収穫できるようにと、今までの試合とは少し気持ちを変えて臨みました。
 
――セッターとして手応えを感じた部分は?
いつもはサイド攻撃が多くなってしまったり、単発なコンビしかなかったので、今日は少し違う攻撃が組み立てられたので、そういう面では得られたものはあったと思います。自分がライトポジションで出場している時に「このローテはうまく回らない」と実感したことも今日の試合で活かすことができました。今後はマコさん(松浦麻)のトスワークも勉強して、切磋琢磨しながらチームに貢献できればと思っています。
 
――内定の近江選手が初スタメンでした。トスの面で工夫は?
コンビ自体を合わせる時間は少なかったですが、あまり心配はしませんでした。とにかく、あかりさんが思い切り打てるよう、打ちやすいトスを上げることに専念しました。
 
――3セット目に八幡選手が入ってムードが変わりました。同期の強い信頼関係が試合の中でも感じられました
スタメン発表の時点でミキが外れていましたが、個人的には一番コンビが合っているので、「準備はしておこう」とお互いに言い合っていました。ミキが入ってきた時は積極的に使えるし、大事な場面でも使いたくなる存在なので、コートに入ってくれて、安心感が生まれました。
 
――残り8試合に向けて
チームとしてよくなっている部分もあるので、いいところをもっと、安定感を出して試合に挑むこと。負け続けるとモチベーションも落ちてしまうので、ちゃんとモチベーションを上げて、みんなで戦いたいです。


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