レッドロケッツ応援記 ~3/4 対久光製薬戦 レギュラーラウンド最終戦は勝利で飾れず~

  info_category1.gif2012/03/05



 我慢と忍耐。
 言葉で表すのは簡単だ。
 なかなか勝ち星をつかむことのできない焦燥。これぞレッドロケッツバレー、というスタイルを構築できない歯がゆさ。試合毎に生まれる課題を克服できないまま、短い時間で修正を試みなければならない現状。
 副キャプテンの内田はこう言う。
「どうにかしなきゃいけない。そう思っているのに、どうしたらいいかわからない。1日1日、手探りの中でここまで戦ってきました」
 耐えて、耐えて、耐え抜いた全21試合。
そして、レギュラーラウンドを終えて、3勝18敗という現実。
 久光製薬との最終戦は、苦しみ抜いた今シーズンを象徴する試合となった。


 
 とどろきアリーナでのホームゲームや、前日のトヨタ車体戦のように、「勝ちパターン」へ持って行くために、まずカギとなるのはサーブだ。
 内田が言う。
「いい時はサーブで攻めて、相手を崩しているから自分たちのやりたいことができる。うまくいかない時はその逆で、相手のサーブに攻められ、リードを背負った苦しい状況になる。どれだけサーブで攻めることができるか。今シーズンは常にあった課題でした」
 リーグ中盤から後半にかけて出場機会を増やし、サーブ賞を受賞した張のように、崩せるサーブ、自チームの得点へとつなげる武器はある。しかし、それが継続せず、今ひとつ波に乗り切れない。思うような展開へ持ち込むことのできない悪循環は続き、いいサーブがあるのに、いいレシーブが上がっているのに、いいトスだったのに、いいスパイクだったのに。悪い面ばかりが目についてしまったこともあった。
 結果が伴わず、苦しい状況は続いたが、3レグに入ってからはようやく光明が差した。
 杉山は言う。
「試合前半に連続失点で3点、4点とズルズル取られてしまうケースが多かったけれど、今はそこから我慢できるようになってきた。たとえ離されても追い上げて、後半まで互角の勝負ができるようになったのはチームとしての成長だと思う」


 
 久光製薬との一戦でも、1セット目を取られた後の第2セットがそうだった。レッドロケッツは杉山の連続ブロックなどで先行しながら、中盤に連続失点を喫し11-9から11-12と逆転されてしまう。しかしここで再び踏ん張り、杉山のクイックや近江が相手ブロックを利用した攻撃で得点を重ね、逆転したレッドロケッツが、そのまま押し切りセットを奪取する。
 勝ち星を重ねている状況であれば、一気に逆転勝利のムードが高まる。しかし今季のレッドロケッツには、ここから相手を圧倒することができず、惜しい試合を何度も経験しながら、勝利を手にすることができずにいた。
 久光製薬との最終戦もまさに同じ。幾度かのチャンスをつかみながらも、第3、4セットを落とし、今季4勝目を挙げることはできなかった。


 
 ファイナルラウンドを目指して戦いながらも、結果は8位。
 3月31日、4月1日にはチャレンジリーグ上位チームとのチャレンジマッチに臨む。一戦必勝の、絶対に負けられない独特の緊張感が漂う試合。問われるのは内容ではない。すべては結果だと選手たちもわかっている。
「自分たちの弱さも、強さに変えられるように。負けられないのだから、全部出し切ってやるしかない」(杉山)
「結果が出ない中でも自分たちのプレーをやろう、と必死でやってきた。その経験はプレッシャーがかかる場面でも必ず生きる」(内田)
 残り2戦へ向け、山田監督はこう言った。
「ここを乗り切るために何が必要か。レギュラーラウンドで学んだ糧を生かし、これからのレッドロケッツにつながる壁、正念場を乗り越えたい。ここで踏ん張り、乗り越えれば得られるものが必ずあるはずです」
 苦境の中でもあきらめない。笑顔でシーズンを締めくくる、その日に向けて――。
 
 









――レギュラーラウンド最終戦を振り返って
1セット目に1点差で出させてもらったのですが、流れを持ってこれなかったことが悔しいです。(そのまま入った)2セット目は思い通りのNECらしいバレーができたので、1セット目から流れを引き寄せていれば、もっと自分ができていればと思い、歯がゆいです。1セット目を取れなかったのが大きかったと思います。
 
――ご自身の中で感じた課題、反省点は?
いい形の時は最後までサーブレシーブが安定していて組み立てやすいのですが、崩れてしまう時がどうしてもあるので、そこで巻き返しを図りたいというときに自分がミスをしてしまった。後で入る分ミスをしてはいけないと思うので、今後、チャレンジマッチや黒鷲に向けて自分自身が一番頑張らなければならない部分だと感じています。
 
――チームとしても、松浦選手ご自身としても苦しいシーズンでした
去年はずっとスタートから出させてもらっていたのですが、今年は後から入る状況が多く、後から出る重圧を知りました。苦しい時にリズムを引き寄せるのがどれだけ大変か、それがわかったシーズンでした。前チームでも大学でも途中から入る経験がなかったので、今季は自分のバレー人生において初めての経験、いい経験を積むことができました。
 
――次はチャレンジマッチがありますが、それまでに克服すべき課題は?
1年目に日立でチャレンジマッチを経験しました。独特の雰囲気、緊張感がある試合なので、飲まれないように。技術ではなく、チャレンジマッチはどちらが残りたいか、上がりたいかという気持ちの強いチームが勝つので、まずは絶対に負けない気持ちを持つこと。それから、今できているいいところをもっと伸ばすこと。できていないことをやろうと焦るのではなく、今いいところを伸ばして、足りないところは今よりもよくする。当たり前のことですが、チャレンジマッチは精神力の勝負なのでそれしかないと思います。


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