レッドロケッツ応援記~11/17 対JTマーヴェラス 新生レッドロケッツで開幕勝利!~

  info_category1.gif2012/11/19

 


 いよいよ、V・プレミアリーグが開幕。独特の雰囲気や緊張感が伴う開幕戦は、たかが1試合という言葉では表せない、他の試合とはやや異なる重みがある。
 今季からキャプテンに就任した内田が、その「重み」の意味を説く。
「若い選手たちが頑張って来た成果を、勝つことで、何とか自信にしてあげたかった。スタートで出る選手の中には、経験の少ない選手もいるので、今後の試合につなげるためにも、まずは開幕戦で勝つこと。去年の悔しさを晴らすためにも、今後のためにも絶対にココは勝とう! とチーム全体で強い気持ちを持って臨みました」
 一戦必勝であることに変わりはない。だが、最初の1試合で勝利を得られれば、それが貴重な経験となり、各選手にとってだけでなく、チームにとって強固な武器になる。
 絶対に負けられない、負けたくない試合がJTマーヴェラスとの開幕戦だった。
 


 リベロを含め、コートに立つ7名のうち、開幕スタメンの経験があるのはキャプテンの内田とセッターの松浦のみ。今季からチームに加入した新外国人のイエリズ、昨年の終盤は内定選手ながら大活躍し今や攻守の要となったウイングスパイカーの近江、ミドルブロッカーの島村、大野、リベロの滝口、5選手にとって“開幕スタメン”は初めての経験だ。
中でも2年目の大野は「体育館に来るまで緊張していた」と言うが、試合が始まればそんな素振りは少しも見せず、試合開始早々に鮮やかなAクイックを相手コートに叩きこむ。
「サインはAクイックでしたが、Cに入ろうか、とも考えました。でも相手のブロッカーを見たらレフト側に寄っていたので、ここでA(クイック)に入ればノーマークで打てると自信を持って入ることができました」
 セッターの松浦も「肝が据わっている」と称えるほど、思い切りのいいプレーで2年目の新星がチームに勢いを呼び込み、その後も内田、近江が安定したプレーで守備から盛り立てる。セッター対角に入ったイエリズも高い打点を存分に生かした攻撃を次々に決めて見せ、第1セットはレッドロケッツが25-18で危なげなく先取した。




 
 昨シーズンはなかなか勝つことができず、チーム全員が悔しさと苦しさを味わった。その経験を糧に、今季を迎えるにあたり、特に重点的に強化してきたのが「オフェンス力を高めること」だと内田は言う。
「昨年はディグが上がっても打ちきれず、大事な1点が獲れなかった。今年は必ず最後まで攻撃につなげられるように。1人1人が役割を認識し、全員で1点を獲る意識が高まりました」
 第2セット、15-14とレッドロケッツが1点リードした場面が、その「意識」と「意志」の強さを物語っていた。
JT・石井のサーブからレッドロケッツが攻撃を仕掛けるも、相手に切り返される。さらにその攻撃を今度はレッドロケッツの大野、イエリズがブロックでワンタッチを取り、後衛の近江、リベロの滝口がレシーブでつなげる。
コートに落ちるギリギリのボールを懸命に拾い、攻撃陣に託す。レッドロケッツだけでなく、JTも「この1点」に懸ける思いを示すかのように、長い、長いラリーが展開されたが、JTのヤネヴァがレフトからフェイントで押し込もうとしたボールを、イエリズがブロックで押さえこみ、1分以上に及ぶラリーを制し、16点目をもぎ取った。
勝負所を制したレッドロケッツは、その後も試合を優勢に運び、第2、第3セットも一気に押し切り、待望の開幕勝利を3-0のストレート勝ちで飾った。


 
山田監督も「コートに立つ全員が、それぞれの仕事を理解して果たしてくれた」と言うように、1人が主役になるのではなく、それぞれが助け合い、考え合って、支え合う、まさに“チーム”一丸となったバレーを展開する。
「カバーしてくれた人や、つないでくれた人、周りに対して“ありがとう”を言うように心がけたら、チームが必然的にまとまり始めた。劣勢になっても大丈夫と思えるし、むしろそこを跳ね返してリードするだけのチーム力がついてきました」
 攻撃を束ねるセッター、松浦も笑みを浮かべた。
 トヨタ車体クインシーズにも苦しみながら3-2でフルセットの激戦を勝利し、開幕を連勝で飾ったレッドロケッツは、次節、今季初のホームゲームを迎える。
「勝ったことはいい材料としつつ、次に向けてもっと詰められるところは精度を上げる。このまま勢いに乗って、『今年のNECは強い』と思わせたいです」
 内田キャプテンの言葉にも、自然と力がみなぎる。自信と勢いを得たレッドロケッツの開幕ダッシュは、ここからさらに加速していく。
 
 


 
――2年目のシーズンで開幕スタメン、堂々としたプレーで勝利に貢献しました
監督からは2週間前に「スタートで行く」と言われ、体育館に来る前まではすごく緊張していました。体育館に着いて、サブコートで練習を始めた時は「やるしかない」という気持ちで、コートに入ったら緊張もなくなり、自分のプレーができたのでよかったです。
 
――ご自身の役割としてまずどんなところを意識していましたか?
サマーリーグと同様に、まずは攻撃面で貢献しようと。相手がブロックしてくる前に打ってやろうと、思い切り(攻撃に)入りました。ブロックではまずワンタッチを取ることを心がけて、後ろで守るレシーバーと連携を取りながらやってきました。今シーズンを迎えるに当たって、スピードはもちろんですが、ラリー中も積極的に攻撃参加することを心がけてきたので、開幕戦でも自分の良さとして、ここまで積み上げてきたものを発揮できたと思います。
 
――1セット目、大野選手にとって1本目のAクイックは鮮やかに決まりましたね
自分でもスッキリしました。最初の1本なので、「決まるかな」という不安な気持ちもありましたが、相手のセンターがレフトに寄っているのが見えたので、迷わずAクイックに入ったらノーマークで打てたのでよかったです。試合を重ねるごとに相手へデータも揃えられ、そこでどうなるか、不安はありますが、どの状況においても対応できる力を少しずつつけていきたいです。
 
――2年目のシーズンに開幕スタメン、自信になったのでは?
去年は1試合しか出ることができず、その時は試合中も頭が真っ白でした。自分のプレーが何もできないまま終わってしまい、悔しい気持ちが残りました。今年を迎えるうえでも、いろいろ考えてしまいましたが、最後は「思い切りやるしかない」と思ってコートに入り、試合中も先輩方に助けていただきました。
 
――改めて、今シーズンに向けての抱負をお願いします
初戦で勝ったのは大きいですが、次の試合やホームゲームに向けて今日のことは一度忘れて、まずは明日の試合に備えて、1つずつチーム全員で戦って行きたいです。

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