レッドロケッツ応援記~11/25 対岡山シーガルズ ホームゲームで4連勝ならず~

  info_category1.gif2012/11/26


 
 今季初のホームゲームは、晴れのち雨、とでも言うべきか。
 開幕から連勝を飾り、ホームでの初戦となったパイオニアレッドウイングスとの一戦は、1-2と劣勢に追い込まれてから「チームが1つになった」と内田キャプテンが言うように、最後まで諦めない粘り強いバレーを展開したレッドロケッツが逆転の末、3-2でフルセットの激戦を制し、連勝を3に伸ばした。
 4連勝を懸けて、迎えた、岡山シーガルズ戦。
 真っ赤に染まったスタンドの声援をパワーに、スタートから突っ走りたいレッドロケッツだったが、その思惑が岡山の緩急をつけたサーブに崩されてしまう。
 今季初のスタメン出場となったベテラン、杉山が言う。
「相手が何か特別なことをしているわけじゃない。ただ、自分たちがやってきたことを出せず、悪い方、悪い方に流れが傾いてしまいました」
 試合開始直後からの連続失点で、5-16と一方的とも言える展開に持ち込まれてしまい、雰囲気も暗く沈む。悪い流れを断ち切ろうと、イエリズに代えて白垣、松浦に代えて秋山、内田に代えて八幡を投入するも、大量リードで波に乗る岡山のリズムを崩すことができず、第1セットは12-25で失う。


 
 第2セットに入っても劣勢が続く。
 1セット目と同様に岡山にリードされる展開が続く中、セッターの秋山は「サーブレシーブが乱れても、そこから何とか攻撃に持って行くのが自分の課題。いい状態でアタッカーに打たせたかった」と言うが、リードしている岡山がブロック、レシーブで上回り、レッドロケッツにまた新たな焦りが生まれる。
 秋山はこう言う。
「決まった、と思うボールを相手に拾われてしまい『どうしよう、決まらない』と焦る場面がありました。パイオニア戦はそれでも『自分たちが粘り負けないように頑張ろう』とまとまることができたけれど、岡山戦ではうまく立て直しができず、相手に粘り負けてしまいました」
 9-15とまたも大量リードを与え、第1セット同様に厳しい展開が続いたが、ここで悪循環を断ち切るべく、一石を投じたのが大野のサービスエースだった。「相手の弱いところを徹底して崩してやろう、と思い切り打った」というサーブがノータッチエースとなり、ようやくレッドロケッツが追い上げに転じる。
 1点、また1点と岡山を追うレッドロケッツの中で、奮闘したのが杉山だ。
「得点することで安心感を与えたかったし、若い選手を乗らせたかった」という33歳がコートを走り回り、センターからライトへ移動するブロード攻撃や、片足踏み切りのクイックなど杉山の真骨頂とも言うべき機動力を生かした攻撃を次々に決め、得点を重ねる。トスを上げる秋山も「スギさんが入ると安心感が違う。勝負所で強いので、セッターとしては本当に心強かった」と言うように、ラリー中も積極的に攻撃を仕掛け、徐々に流れを引き寄せる。
 21-24と岡山にセットポイントを握られてからも、杉山の攻撃をきっかけに相手のミスを誘い、23-24まで追い上げ、今度は岡山のエース・福田をブロックし24-24と遂に同点とする。ここから一気に逆転へ。コートも会場も、この試合で一番の盛り上がりを見せる中、粘りのプレーを見せたが、最後はイエリズのバックアタックが止められ、25-27。あと一本が決め切れず、競り合いながらも第2セットも岡山に連取されてしまった。
 勢いに乗れば一気に相手を押し切る爆発力がある反面、劣勢になると立て直しを図るのが難しい。第3セットはイエリズ、杉山の攻撃で連続得点するも、岡山の福田、栗原を止め切れず、なかなか反撃の糸口がつかめない。15-18と迫りながらも、終盤に連続失点を喫し、19-25、セットカウント0-3で敗れ、連勝は3でストップした。
 




 第1セットの出だしなど、課題が目立った試合ではあったが、裏を返せば、それだけ次につながる要素が見つかった試合でもある。若いチームゆえの課題。秋山はこう言う。
「試合の中で修正しなければいけない、とわかっていても難しかった。外国人頼りになるのではなく、日本人だけでも勝負所を決められるように。過程を大切に、戦いながら修正できる力をつけていきたいです」
 たくさんの声援による後押しを強く感じられるからこそ、ホームゲームでの敗戦は悔しい。だがその悔しさが、きっと次につながる糧になるはずだ。
 最後に、杉山が言った。
「悪い時は誰にでもあるのだから、なぜこういう展開になったのか、1人1人が今日の試合を振り返って材料にしなければいけないです。まだまだ長いですから、チーム全体の意志だけでなく、1人1人が反省して、しっかり立て直したいです」
 次戦へ向けて――。まだ戦いは始まったばかりだ。
 




――第1セットから相手に主導権を握られる苦しい展開でした
ああいうムードになってしまうと、なかなか立て直しが効かない。あれだけ点差が開いてしまうと、追い上げるというよりも、まずは1本1本に集中してムードを変えなきゃ、という気持ちでした。うまく立て直すことができず、残念でした。
 
――第2セットは終盤追い上げましたが、だからこそ、前半に第1セットの雰囲気を引きずってしまったのがもったいなかった
切り替えが難しいですね。試合の流れの中で、どう切り替えていくか。あれだけ大差をつけられてしまったので、「このセットはもう終わったから次のセットを切り替えて臨もう」と思えればよかったのですが、それができなかった。難しい試合でした。
 
――その中で積極的に攻撃を仕掛け、得点に絡んでいました
あの空気をどうにか変えなきゃいけない、という気持ちがすごく強かったです。劣勢になっても「声を出そう」とか「お互いの目を見てプレーしよう」と声を掛けあいますが、結局は何としてでも1本を決めることで「ヨシ、ここから行こう!」と安心感を持つことができるかどうか。どんな攻撃でもいいから、とにかく思い切って決めて私が盛り上げることで、若い選手たちが気持ちを切り替えてくれればいいな、と思ってプレーしていました。
 
――サーブ時、ブロック時の声も響いていました
いつも以上に声を出しました。結果にはつながりませんでしたが、空気の悪さを何とかしようと思ったし、自分が声を出してみんなを動かそうと必死でした。2セット目の最後にブロックが決まったのはよかったのですが、その次の1本を抜かれてしまった。1点を獲ったということよりも、獲れなかった1本のほうが、ものすごく印象強く残っています。
 
――次戦へ向けて課題と抱負をお願いします
あれだけたくさんの方々に応援に来ていただき、ワーッと後押ししてもらったのに勝つことができず申し訳ないです。悔しいですが、リーグは長丁場なので、今日の負けはしっかり反省して次に生かすしかない。敗戦を前向きに捉えて次の試合に臨みたいです。
 

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