レッドロケッツ応援記~11/30 対岡山シーガルズ 2013/14V・プレミアリーグ開幕~

  info_category1.gif2013/12/02

 リーグ開幕戦は、多くのバレーボールファンが期待に胸を躍らせている。自分の応援するチームがどういう戦いを見せてくれるのか、新たに加入した選手はどんなプレーでチームに貢献してくれるだろうか。前のシーズンよりもレベルアップしていることを願いつつ、ワクワクした気持ちで会場に足を運んだり、テレビのチャンネルを合わせるのが、この開幕戦というゲームなのだ。独特な雰囲気や緊張感は、数ある試合の中の1つにとどめられないものがある。


 
 11月30日、V・プレミアリーグ2013/14シーズンが幕を開けた。
 レッドロケッツの相手は、昨季の最終戦となった3位決定戦で敗れた難敵・岡山シーガルズ。しかも岡山のホームに乗り込んでの一戦である。勝ってチームを勢いづけるには、これ以上ない相手とシチュエーションが用意された。しかし、思ったような展開に持ち込めないのも、また開幕戦の難しさだ。内田は試合後、「お互いに出だしが硬く、なかなか自分たちのリズムを作れなかった」と語ったが、序盤、島村のサービスエースや、新加入のハナと都築のスパイクが決まるも、じわりじわりと相手にリードされ、11-17、6点のビハインドを背負ってしまう。
 それでもレッドロケッツは、大野の速攻や1人時間差で追い上げを開始し、交代で入ったばかりの白垣もバックアタックで加点。21-22から都築と大野の攻撃で逆転に成功すると、デュースからは大野のブロックが炸裂し、もつれた第1セットを先取した。島村も「あれだけ点差を離されていたのに、追いついてセットを取れた。チームに力がついている」と手応えを感じていた。


 
 大野の鋭いAクイックで先制した第2セットは、まずレッドロケッツが主導権を握る。近江のスパイクの後、島村のフェイントが決まったプレーは、新戦力のリベロ岩崎を中心に、全員でラリーをつないだ末にもぎ取ったポイントだった。12-8とし、さらに相手を突き放したかったレッドロケッツ。ところが、ホームの大声援を背にした岡山が巻き返しを図った。内田が「変化してくる相手のサーブに対し、ボールを見てしまって脚が動いていなかった」と振り返るように、レッドロケッツはサーブレシーブを乱され、苦し紛れに打つスパイクも相手ブロックにつかまった。逆転されてからはハナの得点で食らいついたが、16-16以降は岡山ペース。「自分の活躍でチームを勢いづかせたい」と、流れを変えるべく投入された八幡が1点を決めたものの、22-25でこのセットを落としてしまう。


 
 セットカウント1-1、もう一度先行しようと臨んだ第3セットは、序盤に5連続失点を喫したものの、八幡、島村、大野のブロックで早い段階に同点にする。その後も着実に得点を重ねたレッドロケッツが、21-18と試合を優位に進めた。だが、そこからの1点が遠かった。松浦が試合後、「せっかくこちらに良い流れが来ていた時に、自分たちのミスで追いつかれた」と唇を噛んだように、勝負所で手痛い6連続失点。内田のスパイクで一矢報いたが、またしても22-25でセットを失った。
 終わってみれば、第3セットをあと一歩で取れなかったのが、見えない部分で尾を引いたのかもしれない。鳥越らが「攻めていこう!攻めていこう!」とチームを鼓舞しながらスタートした第4セット。序盤こそ一進一退の攻防が続いたが、7-6からの6連続失点後は岡山の勢いを止めることができず、16-25の一方的な展開で試合終了を迎えることとなる。セットカウント1-3、悔しい敗戦だった。


 
 「昨季の3位決定戦の雪辱という位置づけで準備してきた試合。第2セット中盤から連続失点でリズムを崩す場面が見られ、そこから消極的にゲームを運んでしまったことが反省点です」
 悔しさを押し隠しながら試合を総括した山田監督。しかし、収穫がなかったわけではないという。「良い流れの時はセンターを起点に良いオフェンスを組めたり、サーブで崩してブロックで連携を取るパターンができていました。また、メンバーチェンジも多く使いましたが、良い時は誰が出ても自分の役割を果たせていたと思います」
 サイドアタッカーのハナと都築、リベロの岩崎といった新戦力も随所で見せ場を作り、昨季からのメンバーもそれぞれがパワーアップした姿をコートで披露してくれた。「開幕戦は絶対に勝ちたい」と意気込んでいた選手たちである。この敗戦が悔しくないはずがない。しかし、試合後に島村が語った「勝負の世界だから負けることもある」という言葉を前向きに捉えたい。どんな結果に終わろうと、大切なのはそれを次に生かすこと。選手たちの視線は、すでに次の戦いに向けられていた。
 
(取材・文:小野哲史)


 
 



――開幕戦、残念な結果に終わってしまいましたが。
 開幕戦ということで絶対に勝ちたかったのですが、それは相手も同じこと。しっかり反省して切り替えて、チームとしてポジティブに明日に向かうことが大切だと思います。
 
――八幡選手は第2セット途中からの出場でした。どういう意気込みでコートに入っていきましたか?
 たとえスタメンで出られなかったとしても自分の役割はわかっています。連続失点で流れが相手に傾きかけていた場面だったので、自分の活躍でチームを勢いづかせて、少しでもチームに貢献できるように、という思いで入りました。
 
――やろうとしていたことはある程度できましたか?
 自分に求められているのは、点を取ることと、後ろに回っても安定したプレーをすること。できていた部分もありますが、試合に勝てなかったということは、まだまだ足りない点があったからだと思います。もっと上を目指してやっていきたいです。
 
――第3セットの半ばすぎには、セッターがいない場面のラリーで、八幡選手が躊躇なく、何度もトスアップに入っていました。
 はい。自分は何でもできないといけないですし、それはつなぎのプレーでも同じです。あの場面は結局、ミスをしてしまいましたが、今後もどんどん積極的にいろいろなプレーに絡めたらなと思います。
 
――八幡選手は今日を迎えるまで、どんな部分を強化してきましたか?
 チームとしての課題はアタック。オフェンスの攻撃力が足りないということで、その強化をテーマに取り組んできました。自分もそこを強みにできたらチームにもっと貢献できると考え、まずはアタックをやってきたつもりです。サイドアタッカーなのでパワーで打ち切ることも大切ですし、私は背が低いので、フェイントなどの軟攻も効果的に使って、どんな形であれ点を取れるようにしてきました。
 
――明日以降はどのように戦っていきたいですか?
 チームはしっかり固まっているので、今日負けたことでブレることはありません。夏場にしんどい練習をみんなでやってきましたから、1人1人が自信を持って、「自分がチームを引っ張る」という気持ちで臨めば、結果は必ずついてくるはずです。信じて頑張るだけです。
 
――レッドロケッツのサポーターにメッセージを。
 今日は残念な結果になってしまいましたが、長いリーグ、しっかり勝ち星を積み重ねて、最後にみんなで笑えるように頑張ります。応援、よろしくお願いします!

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