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レッドロケッツ応援記 ~2/10 対トヨタ車体クインシーズ戦 交代選手が引き寄せた“流れ”で快勝し、首位キープ~

  info_category1.gif2013/02/12

 バレーボールには“流れ”が存在する。そのことを改めて感じさせられたゲームだった。
 好レシーブから相手のミスを誘い、いきなり3点を先取。16-7の9点差でテクニカルタイムアウトを迎えたときには、チームにもサポーターの間にも「このセットは行けそうだ」という雰囲気が漂っていた。もちろん、選手たちに油断があったとは思えない。
しかし、じわりじわりと迫ってくるトヨタ車体の追い上げの前に、そこまではレッドロケッツにあった流れが、次第に相手に傾いていくのを認めないわけにはいかなかった。



 ピンチサーバーの張が相手の守備を乱し、イエリズがきっちり決めるなど、随所で好プレーはあった。それでもトヨタ車体の勢いは止まらず、19-20と逆転を許してしまう。
「自分たちのペースで試合を運び、点差がついたところから追いつかれるという今季の悪いパターンが出てしまいました。先に走ることができたら、最後の25点まで気を引き締めていかないといけないのですが…」
 試合後、杉山はそう語った。良いリズムのときに一気に押し切れなかったのは、たしかに今後修正すべき課題である。それでも悪い流れを引きずったまま易々と相手にセットを与えなかった点は、今季のレッドロケッツを支えている底力と言ってもいいだろう。
イエリズの高いスパイクとサービスエースで再び逆転に成功。デュースに入ってからは近江の連続得点で、27-25とレッドロケッツが第1セットをものにした。


 
 ただ、左右に大きく行き来していた流れは、第2セットに入ると途端に見えにくくなった。ほぼ一進一退の得点経過の中から一瞬の隙を突かれ、23-25。セットを落としたことで、山田監督は第3セットからセンターに杉山、ライトに白垣を投入し、チームに再び流れを呼び込もうとした。近江が「途中から入った選手の活躍が勝利につながった」と振り返ったように、その起用はズバリ的中する。
 白垣は思い切りの良いスパイクを次々と放ち、それによって相手からのマークが薄くなった内田や島村も決定力を増していった。また、杉山はベテランらしい冷静なブロックで、リベロの鳥越ら、味方のレシーバーを守りやすくさせた。加えて内田が2本、松浦が1本のサービスエースを奪うなど、このセットは攻めのサーブが機能したのも大きかった。
 第3セットを25-19で奪取したレッドロケッツ。第4セットは序盤こそ大きなリードを奪えなかったものの、白垣の強打や内田の1枚ブロックなどで15-9とし、徐々に流れをつかみつつあった。ただ、この試合に勝てば勝率が5割に到達するトヨタ車体も必死のプレーで応戦し、2点差まで肉薄してくる。それでもレッドロケッツは、第1セットと同じ轍を踏むことなく、相手に傾きそうになる流れを全員の力で決して手放さなかった。終盤は杉山のブロード攻撃が冴え、マッチポイントは島村がブロック。25-21でトヨタ車体を振り切り、レッドロケッツは2試合ぶりの勝利を手にした。
 


「勝ちはしましたが、イージーミスから連続失点をするなど内容的には課題が残るゲームでした」
 試合後の山田監督は、勝利したことに安堵の表情を覗かせはしたが、大きな満足感を得られたわけではない様子だった。それはつまり、チームとしてまだ伸びる余地を残しているということでもある。前日に敗れた東レ戦もそうだったが、数字に現れない細かいミス、小さなミスをなくしていくことが、今の地位をより磐石なものに変えていくはずだ。
 いずれにしても28試合に及ぶレギュラーラウンドの約3分の2を消化し、選手は今、肉体的にも精神的にも疲労のピークを迎えているかもしれない。その言葉を投げかけると、白垣は「それは他のチームも同じ条件だし、そんなことは言っていられません」と笑って一蹴した。しかし、首位を走り続けるというプレッシャーは並大抵のものではないだろう。その点では、試合の予定が組み込まれていない今週末を挟んだ約2週間のインターバルを、少しでも恵みの時間にしてほしいと願う。
 そして、心身ともにリフレッシュした状態で迎えられる23、24日のホームゲーム。大勢のサポーターの前で、ライバルたちから勝利をつかんだとき、一つの通過点として見据えている4強入りに大きく近づくことになる。
 
(取材・文:小野哲史)
 
 

 

――第2セット途中から起用され、チームに勢いをもたらす活躍でした。今日のゲームを振り返ってみていかがですか?
コート内のムードを変えることを第一に考えて入りました。監督からとくに指示を受けたわけではなく、練習でやってきたことを出し切ろうと、思い切ってプレーすることだけを心掛けました。
 
――昨日の東レ戦は悔しい敗戦でしたが、その影響はありませんでしたか?
昨日は相手にやられたというよりは、自分たちで崩れて、相手を楽にさせてしまいました。今日はそういうことがないようにと臨みましたし、自分自身もチームとしても反省点を生かし、しっかりと気持ちを切り替えられたと思います。
 
――豪快なスパイクを何本も打ち込む場面が見られました。持ち味は発揮できましたか?
セッターのマコさん(松浦選手)を信じてバックアタックに思い切り入れましたし、フロントでも相手と駆け引きをしながらベストなプレーをチョイスすることができました。
 
――山田監督は、プレーに安定感が出てきたと白垣さんを評価していました。
ミスをしないことが前提となりますが、相手をよく見てプレーすることはこれまでもずっとやってきたことです。まだまだ課題はたくさんありますが、そういう部分が徐々にできてきているから、試合で使ってもらえているのかもしれません。
 
――チームのムードはどうですか?
まだ完全に乗っているというわけではないので、これからも苦しいときはみんなで踏ん張って、盛り上げながら目の前の相手に挑んでいきたいです。
 
――この後、約2週間のインターバルがあり、次節はとどろきアリーナでのホームゲームです。それまでをどのように過ごしますか?
イージーミスで波に乗れなかったことが多かったので、もう一度、基礎を見直し、個人のスキルをレベルアップさせ次のホームゲームに臨みたいと思います。
 
――最後にファンの方々にメッセージをお願いします。
残りの試合も厳しい戦いが続くと思いますが、みなさんの声援を力に変えながらこれからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!
 

このレポートの試合

2013-02-10 トヨタ車体クインシーズ ○ 3-1 ●

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