レッドロケッツ応援記 ~3/2 対JTマーヴェラス フルセットの勝利を掴み4強一番乗り~

  info_category1.gif2013/03/04



「このチームには、まだ伸び代がある。これからの試合が一段一段の階段だと思って、セミファイナル、ファイナルに向けて成長していきたい」
 山田監督は試合後にこう語った。翌日からの4レグに向けた、強い決意の言葉だった。
 3レグの最終戦。対戦するJTは順位こそ6位と苦しんでいるものの、攻守にバランスの取れたチームである。ここ3試合も上位チームとの対戦をする中、白星を重ねて勢いに乗っている相手だ。それを証明するかのように、序盤のレッドロケッツは守勢を強いられた。2-5となったところで、山田監督はすぐさまタイムアウトを要求。ここから巻き返しがはじまった。島村の得点で反撃の口火を切ると、近江の連続得点で追い上げる。大野がネット際のボールを押し込んで逆転に成功。8-7で最初のテクニカルタイムアウトを迎えた。



 ひときわ光彩を放ったのが、近江のブロックだ。スピードを生かしたJTの移動攻撃を、抜群の読みとタイミングでシャットアウト。しかも、そのほとんどが1枚ブロックである。相手の得点パターンを封じ、完全にゲームの流れを掌握した。「データでもわかっていたし、センターのワイド攻撃に対するブロックは得意としています。うまく対応できてよかった」と近江。中盤以降は相手に連続得点を与えず、25-15と理想的な試合展開で第1セットを先取した。
 第2セットもレッドロケッツが序盤から走った。長いラリーからイエリズが強打をたたき込んで先制すると、島村の移動攻撃や松浦のツーアタックなどで8-3。その後も近江のライト攻撃、大野の速攻で着実に得点を積み重ね、危なげない試合運びでセットを連取した。



 何かのきっかけで流れが変わるのが、バレーボールの難しさであり醍醐味でもある。第3セットもレッドロケッツは中盤まで主導権を握っていた。一度はリードを許したものの、近江のブロックで19-17と点差を広げた。ストレート勝ちまであと一息のところだった。しかし、JTのタイムアウトで流れが変わった。スパイクが決まらない。サイドアウトがなかなか奪えない。タイムアウトや選手交代でも悪い流れを断ち切れず、まさかの8連続失点を喫しこのセットを失った。
 流れを取り戻したいレッドロケッツは、第4セットのスタートから杉山と白垣を投入する。この采配が功を奏し、白垣のバックアタックを絡めた攻撃がJTのブロックを揺さぶった。しかし、相手も試合巧者である。「私たちが変化できなかった。JTには能力の高い選手が多く、かけ引きもうまい。それに対応できず、逆に仕掛けられた」と内田。激しいラリーが続いた。リベロの鳥越が相手の強打を拾い、相手も同じくボールを落とさない。地上すれすれのところで、互いの意地が交錯した。波状攻撃から島村が決めて19-22と追い上げた。相手のミスを誘って1点差まで迫った。杉山が起死回生の移動攻撃を決めて23-23。しかし、最後に突き放され、試合はフルセットにもつれ込んだ。



「オフェンス面で相手に対応されてしまい手詰まりになった。しかし、最終セットはそれぞれが役割を果たして勝つことができた」
 山田監督の言葉通り、第5セットはレッドロケッツが息を吹き返した。急先鋒が杉山である。高さのあるブロックでネット際に立ちはだかった。相手のバックアタックをシャットアウトして波に乗った。ピンチサーバーの秋山が相手のリズムを崩して10-6と点差を広げた。島村が会心のブロックを決めて13-8。最後は内田の連続得点で、2時間10分の死闘に決着をつけた。
 レッドロケッツは白星を「17」に伸ばし、他チームの試合結果により4強入りを一番乗りで決めた。4レグはセミファイナル、その先のファイナルを見据えた戦いになる。「流れの中から先の展開まで見越して、いかにゲームを組み立てていけるか。とくにオフェンス面で課題が出たので次につなげたい」と山田監督は言う。蓄積した疲労を抜きつつも、今まで以上に神経をすり減らす戦いが待っている。まさに総力戦だ。
「自分たちがやってきたことをしっかり出して、セミファイナル、ファイナルにつなげられるような展開に持っていきたい」
 選手たちに迷いはない。内田は目をまっすぐに見据えてこう話した。いよいよ迎えるレギュラーラウンドのクライマックス。レッドロケッツの進化が止まることはない。

 





――チームは見事にフルセットの勝利をものにしました
第1、2セットはレッドロケッツのペースでしたが、第3セットからは相手もリズムをつかんで苦しい展開になりました。フルセットで勝てたのはうれしいですが、やはり3-0で勝っていたほうが今後にもつながったと思います。ただ、3度目の対戦になれば相手も研究してくるので、簡単に勝てる試合はありません。4レグ以降はチーム力で、1点に対する執着心を持って戦っていきたいと思います。
 
――張選手自身、今日の試合はワンポイントでの出場でした
今のレッドロケッツのセンター線はとても調子がいいです。もちろん私もセンターとして試合に出られるように頑張っていますが、チームも勝っている状態です。そこで必要とされるのが、やはりブロックとサーブ。ワンポイントであれ、そのときの状況で与えられた役割をしっかりと果たしていきたいと思っています。
 
――3レグを首位で折り返しました。好調の要因は?
去年よりも2段トスを打ち切ることが多くなりました。攻撃面がとても成長したと思います。
 
――では、張選手が成長したところは?
自信を持ってこれと言えるものはないですが、スパイクにしてもブロックにしてもサーブにしても、ミスを減らすことを意識しています。とくに今はワンポイントで入ることが多いので、まずはミスをしないことが重要だと感じています。
 
――4レグに向けて抱負をお願いします
チームとしては、残りの試合に全勝してレギュラーラウンドを1位で突破し、勢いをつけてセミファイナル、ファイナルに臨みたいと思います。個人的には、出場する時間は短くても必ずチャンスは巡ってくるので、そのときはチームのために貢献できるように頑張ります。

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