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レッドロケッツ応援記 ~3/16 対トヨタ車体クインシーズ戦 ストレートの快勝で20勝に到達。レギュラーラウンドもいよいよ最終章へ~

  info_category1.gif2013/03/18



 九州では早くも桜の開花が宣言され、首都圏でも浮き立つような陽気が春の訪れを感じさせる。しかし、函館市はこの日、最高気温が5度。街には至るところに残雪が見られ、春の足音はまだ聞こえていなかった。ただ、北海道では8シーズンぶりに女子のV・プレミアリーグが開催されるとあって、会場の函館市民体育館は試合開始のだいぶ前からファンが発する熱気に包まれていた。
 先週にファイナルラウンドへ進出する4チームが出揃い、レギュラーラウンドも残り4試合。レッドロケッツには、函館大会に臨むにあたっての2つのテーマがあった。1つは、あまり観戦する機会のない北海道のみなさんにレッドロケッツのバレーボールを見ていただくこと。そしてもう1つが、ファイナルラウンドへ向け、チームをもう一段階ステップアップさせることだった。出身地である北海道へ凱旋となった山田監督は言う。
 「ずっと言っていることですが、優勝までの一戦一戦を階段だと思って、常に“自己ベスト”を目指す。前回の自分たち自身を超えられる内容のバレーボールをしようとここまでやってきています」
 


 トヨタ車体クインシーズには今季3戦全勝。分がいい相手ではあるが、ここまで得点ランキングでトップを独走するカナニ・ダニエルソン選手の攻撃は警戒しなければならない。逆に言えば、カナニ選手をしっかり抑えることができれば、それがレッドロケッツにとって勝利への近道となる。
 ところが、近江が「相手のスタメンがこちらの予想とは違っていたので、最初は少し戸惑いがありました」と振り返るように、意外な形でチームの対応力が求められることになる。そんな事情も影響してか、序盤から走り出す展開には持ち込めなかった。
 イエリズのバックアタックと連続サービスエースで5-2とするも、その直後に追いつかれ、セット半ばまでは一進一退。ちなみにこの日は、第2セットも第3セットも10点前後までは大きなリードは奪えず、両チームがじっくり得点を重ねていく形でゲームが推移した。しかも第2セットのレッドロケッツは、先制した後に3連続失点を喫し、山田監督は早い段階でのタイムアウトを余儀なくされている。各セットともに、決して楽な戦いではなかった。
 それでも、集中を切らすことなく自分たちのプレーを続けることで、流れは徐々にレッドロケッツに傾いていった。14-13から島村、大野の速攻と、近江の1枚ブロックで4点リード。さらに相手のミスを見逃さず、イエリズのブロックと白垣のスパイクが決まり、25-17で第1セットを先取する。



 第2セットは、22-19の場面でピンチサーバーとして起用された金子が魅せた。気持ちの入ったサーブで相手の守備を崩し、イエリズの連続得点を演出したのだ。金子は、ピンチサーブを任されながらサーブミスを犯した2月のホームゲームが胸に引っ掛かっていたという。「何が何でもミスがないように、かつ攻めに行こうとコートに入りました。出番が来てうれしかった」。同世代の大野や鳥越、また島村や白垣といった近い世代の選手の活躍が刺激にならないはずがない。金子の積極的なサーブからセットポイントをもぎ取ったレッドロケッツは、島村の速攻で25-20。セットカウントを2-0とした。
 続く第3セット、セット中盤に内田のブロックなどで5連続得点を挙げたレッドロケッツが、19-13とトヨタ車体を一気に突き放す。その後、鳥越の好レシーブから張がトスを上げ、内田が決めた場面では、レッドロケッツの「全員で戦う」という気迫が伝わってきた。終盤にはセッターの松浦が白垣のバックアタックを効果的に使い、25-19で試合を決めた。

 

 この日、15得点をマークして攻撃陣を牽引した島村は試合後、「自分の持ち味である力強いサーブやスパイクを出せたと思う」と言いながらも、「今日は決まっていた部分も、セミファイナルの相手には決まらないかもしれない。これから先のことを考えれば、課題が見つかったゲームでもありました」と語っている。実際、この日は相手のミスに助けられた部分も少なくなかった。ただ、個々の選手の、そうした貪欲なまでの向上心が、今季のレッドロケッツを支えているのは間違いない。
 レギュラーラウンドを締めくくる来週の鳥取大会では、ここまで2位につけ、セミファイナルでも最大のライバルになる久光製薬スプリングスとの一戦が控えている。隙を見せることなく、しっかりと自分たちのバレーを披露し、自信を持って4月のセミファイナルを迎えてほしい。
(取材・文:小野哲史)
 





 
――ほぼ完勝と言えるようなゲームでした。チームの出来、ご自身の出来はいかがでしたか?
 相手のスタメンがこちらの予想とは違っていたので、最初は少し戸惑いましたが、うまく対応できて良かったと思います。私自身の出来は“ボチボチ”といった感じです。
――スパイクはもちろん、1枚ブロックを決めたり、サーブも緩急をつけるなどの工夫が見られました。自分なりにテーマや目標があったのですか?
 スパイクではインナーのコースを意識しました。ブロックは相手のローテーションも変わったことで難しい面もありましたが、トスがネットに近かったら抑え込むつもりだったので、それはうまく行きました。サーブに関しては、相手が片足クイックに入るのが得意だったので、短いサーブで少しでも攻撃へ行きにくくなるよう、いろいろ考えながらプレーしました。
――トヨタ車体には今季は3戦して一度も負けていません。それによってやりやすい面がありますか?それとも、逆にやりにくいのでしょうか?
 やりにくいとは思いませんが、相手は力もありますから気を抜くことはできません。もちろん、どのチームも気は抜けないのですが…。
――昨季とは違い、シーズンを通して、全試合でほぼ全時間にコートに立っています。ここまでを振り返ってみて、いかがですか?
 昨季はチームの結果も振るわなかったので、しんどかった部分もありましたが、今季はここまで結果も出ているので、気持ちも充実して楽しくプレーできています。
――エースとしての自覚のようなものが芽生えてきたのでしょうか?
 まだエースとは思っていません。それよりも、スパイクが調子悪かったらレシーブで頑張ろうとか、どこかの面で必ず貢献しようと考えています。以前は全部ひとりでやろうとして、空回りすることが多かったのですが、今は自分が、自分がというよりも、チームがうまく回ればいいかなという感じですね。
――最後にファンのみなさんにひと言、お願いします。
 最下位だった前回から捲土重来という形で、チーム一丸でやってきました。今は首位に立てていますが、自分たちは常に挑戦者です。その気持ちを忘れず、上位の常連チームを倒していきたいと思っています。NECには全日本に選ばれるような大エースはいませんが、全員の力を集結させ残りの試合も勝ちに行きます!

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