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レッドロケッツ応援記 ~4/13 3位決定戦は惜敗、4位で2012/13リーグを終了~
2013/04/13

決勝進出は残念ながら断たれてしまったが、今リーグ最終戦、「絶対に勝って終わろう!」、岡山シーガルズとの3位決定戦に、選手たちは並々ならぬ決意を持って臨んだ。
これが長いリーグの最終戦であることに加え、もう1つの理由がある。実に15シーズンに亘り、レッドロケッツの顔として活躍してきた杉山祥子選手が、今シーズン限りでの現役引退を発表。黒鷲旗が最後の試合となるが、前人未到の329試合連続試合出場記録も樹立したVリーグで、杉山の雄姿が見られるのはこれが最後になる。
チームの思いを、内田キャプテンが代弁する。
「チームのためにも、スギさんのためにも絶対勝ちたいと思って戦いました」

勝利への思いが強すぎたせいか、第1セットからプレーが噛み合わず、リズムを欠き、連続失点を喫するなど岡山のペースで試合が進む。メンバー交代を積極的に行い、流れを変えようと試みたが、多彩なコンビバレーを展開してくる岡山に対し、なかなか反撃のチャンスをつかめず、セミファイナルと同様に1、2セットを失い苦しい状況に立たされる。
後がない第3セット、ここで奮起したのが途中交代でコートに入った杉山と、試合終了後の個人賞授賞式でリーグの最優秀新人賞とベスト6にも輝くなど、シーズンを通して活躍してきた近江だった。
相手のサイドからの攻撃を杉山が確実にブロックでワンタッチを取って威力を弱め、近江が丁寧にパスを返す。そこからセッターの松浦がセンター線や白垣のバックアタックをうまく使い、1、2セットには見られなかった連続得点で序盤からレッドロケッツがリードを広げ、第3セットを25-17で奪取する。

セミファイナルの再現とばかりに、大逆転を狙った第4セットだったが、レシーブ時の連携ミスが生じるなど、もったいないプレーが目立ち、中盤から流れは再び岡山へ傾く。
終盤、内田の渾身のスパイクや、杉山のスピード溢れる攻撃に会場は大いに沸いたが、反撃もここまで。岡山のスパイクが決まり、20-25、セットカウント1-3で敗れ、最終成績は4位に終わった。
最後の最後で、やや不完全燃焼とも言うべき展開に終わってしまったことに対して、山田監督は「もっと高みを目指すためには、個の力を高めなければならないと痛感させられた」と振り返る。
悔しさを抱いた終わりに、課題ばかりが先行したが、若手も台頭し、昨年8位からの躍進も果たした。課題と収穫、それぞれを受け止め、山田監督が言った。
「セミファイナルやファイナル、この場でしか得られないものがたくさんあった。この経験、悔しさを生かして、まずは黒鷲で勝てるチームをつくります」

試合後、3階席まで埋め尽くしたレッドロケッツサポーターから、チームへのエールと共に、これまで長きに亘ってチームを支え続けてきた杉山へも温かなエールが送られた。
「長い間応援してくださった皆さんのことを思うと…、涙が出てしまって、ちゃんと見ることができませんでした」
涙を流す杉山の横で、内田、秋山、苦楽を共にしてきた選手たちも涙した。
一緒にプレーしてきた時間は短い。それでも、ルーキーの近江も同じ思いを抱いて戦っていた。温かなエールに、思わず、涙が出たと言う。
「スギさんのために勝ちたかった。終わっちゃったんだ、と胸がいっぱいになりました」
悔しい終わりではある。だがこれは、また新たな戦いへの始まりでもある。
今シーズン最後の公式戦となる5月の黒鷲旗に向けて、近江が力強く言った。
「このチームで戦う集大成として、勝って、いい結果で終わりたいです」
得難い経験と、悔しさを糧に。頂点を目指して、レッドロケッツの戦いは続く。



――最終戦を振り返って
何試合も対戦してきた中で、私たちはずっと同じ戦い方しかできなかったのに対し、シーガルズは引き出しがたくさんあると感じました。チームとしても、個人としても課題が見つかって、これからやること、やらなきゃいけないことがいっぱいあると痛感した試合でした。
――ラリー中の決定打や、この1本という場面での決定力が相手は上回っていました
セミファイナル、ファイナルを通して、個の技術不足と直面しました。技術だけではなく、メンタルの部分もあったかと思います。リーグ終盤になって、チーム全体が身体も心もきつくなってきた中で、キャプテンとしてみんなの力を発揮させてあげられなかった。みんなのいいところを引き出してあげられなかったのが自分自身の課題です。
――セミファイナル以降の戦いが初めてのメンバーも多くいました
レギュラーラウンドを1位通過し、セミファイナルではシーガルズに勝ちましたが、その後は2戦とも負けてしまいました。レギュラーラウンドでいい結果を出せましたが、今シーズンに積上がったばかりの自信だったから、それがすごく脆かった。もっと自信を積み上げていかなければならないんだ、と実感しました。
――今シーズンで杉山選手が引退を表明しました。内田選手にとって杉山選手の存在は?
私の目の届かないところ、見えないところを見てくれて、私が悪い時には注意して、叱ってくれるのがスギさんでした。優しくされるよりも厳しく言ってくれる人のほうが大事だと思うし、(チームの中で)上になればなるほど、なかなか怒られない。そういう状況で、チームを良くするために、時には真剣に怒ってくれるのがスギさんだったので、本当に感謝しています。
――たくさんの応援団がスタンドを埋め尽くしていました。改めて応援してくれた方へメッセージをお願いします
たとえ負けてしまったとしても、応援して下さる方々に元気や活力を与えられるような試合をしたかったのですが、今日はそれができず本当に残念です。これからもっと、「見に来てよかった」と思ってもらえるようなチームをつくっていきたいです。
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