~開幕に向けて~ 近江選手へのインタビュー

  info_category3.gif2013/11/25



昨季はルーキーながら、攻守の柱としてチームを引っ張った近江選手。その後、全日本チームにも招集され、今季は数々の貴重な経験を積んできた。レッドロケッツの若きエースが、ここまでの歩みと、今リーグに向けた意気込みを明かす。


 【プロフィール】
 氏名  近江 あかり
 身長  171cm
 生年月日  1989/11/10
 出身校  東海大学
 コートネーム  アカリ

 
――昨季、近江選手は新人ながらチームを牽引しました。振り返ってみて、いかがですか?
(内定選手だった一昨季はシーズンを通して出場していないので)初めて1レグから4レグまでプレーし続けて、体力的にも精神的にも思っていた以上に大変でした。「私がスパイクもしなきゃいけない、レシーブもしなきゃいけない」と考えてしまって、思うようなプレーができなかった時期がありました。そんな時に、スギ(杉山)さんが「全部、自分でやろうとしなくていいんだよ。アカリが決めなかったら私や他のみんなで決めるから」と言ってくれたのですが、私にとってそれはとても大きかったです。
 
――リーグでのベスト6、新人賞受賞については?
嬉しかったです。とくに、新人賞が良かったですね。ベスト6はV・プレミアリーグでプレーしている限り、受賞のチャンスはありますが、新人賞は3年目までの1回きり。いただいた当初はそれほど意識しなかったのですが、周りからそう言われて、すごく光栄な賞だったんだなと実感しています。



 
――今季は全日本にも招集されました。黒鷲旗が終わって、少しはゆっくりする時間があったのですか?
1週間弱オフがありました。4日間ほどは実家に帰ったのですが、あと何日後には全日本だと思うと緊張してしまって、リフレッシュできたのか微妙です。。
 
――5月にスタートした全日本チームの44名の中に選ばれました。
全然知らない人ばかりで、ずっと緊張していました。もうダメでした(苦笑)。ヨーロッパ遠征のメンバーにも入れていただいたのですが、合宿中に足首を捻挫してしまい、行くことができませんでした。
 
――6月からはユニバーシアードの日本代表に名を連ねました。ロシアでのエリツィン杯とユニバーシアードは、いずれも5位という成績でした。
故障が完全に回復していなかったこともあって、思っていたプレーはほとんどできませんでした。でも、海外で外国のチームと試合をするということ自体は、貴重な経験になったと思います。とくにエリツィン杯の初戦にストレートで負けたロシアは、シニアのチームで参加していて、相手のサーブが良く、自分のレセプション(サーブレシーブ)もまだまだだと思い知らされました。
 
――その後、再び全日本チームに合流しました。全日本での練習はいかがでしたか?
NTC(ナショナルトレーニングセンター)の合宿では、ウエイトトレーニングを毎日やるうえ、ボール練習やゲームが詰め詰めで、体力的にかなりきつかったです。新しい戦術も覚えなければいけないので、頭も使いましたね。私が全日本で求められているのは、レセプションです。それは眞鍋監督にも言われたので、一番時間をかけて練習しました。


 
――全日本で活動する機会が増えるとともに、注目されていると感じることも増えたのでは?
ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)などは夜に生放送でテレビ中継されていましたから、やはりすごかったです。でも、目立つことが苦手なので、取材されたり事前番組の収録などは慣れなかったですね。
 
――試合ではワンポイントで出る場面が多かったと思います。その中で、近江選手ご自身がやりたかったことはできたのでしょうか?
これまでバレーボールをやってきて、ピンチサーバーという役割は初めてのことでした。スタメンで出ていれば、たとえばサーブは1セット中、3回ぐらい回ってきますが、ピンチサーバーは1セットに1回。どれだけ相手を崩し、チームに貢献できるかはその1回にかかっていますから、サーブに対する1球の思いなどは、とても勉強になりました。8月のワールドグランプリで何度かピンチサーバーで入った時は、緊張もあって自分のサーブに自信を持てていませんでした。でも、それではダメだと考えて、グラチャンまでの期間でサーブを磨いていった感じです。
 
――グラチャン初戦のロシア戦では、終盤の連続サービスエースで第1セットを獲りました。その成果ということですか?
そうですね。自信にもなりました。時間をかけて取り組んだレセプションも、少しずつ自分の身についてきたと思います。
 
――ロシア戦の勝利は、エリツィン杯で対戦していた経験も生きたのですか?
そうですね。どういうメンバーがいるかわかっていたし、ガモア選手などこれまでの主力選手が抜けて若手も多くなったことから、波もあるだろうとミーティングで聞いていたので、絶対に穴はあると思っていました。それに初戦ということもあって、勢いに乗っていけました。
 
――グラチャンの5試合で印象に残っている試合や場面がありますか?
4戦目、ストレートで勝ったドミニカ共和国ですね。第3セットはデュースにもつれ込んだのですが、そういう場面に出させてもらったことは自信につながったし、何よりブロック1本でチームが盛り上がるというのを体感できたことは印象深かったです。
 
――海外のチームの中で、とくに目に留まった選手はいますか?
タイのオヌマー・シッティラック選手ですね。今大会のベストスコアラーでした。9月のアジア選手権でも対戦して知っていたのですが、身長は自分とそれほど変わらないのに、スパイクのコースは広いし、パワーはあって、勝負強さもありました。見習いたい点ばかりでした。
 
――観客も連日満員で、普段のVリーグではなかなか味わえない雰囲気もあったと思います。
ピンチサーブに入ってそういうことを気にすると、緊張して絶対にミスするので、とにかく狙う相手とポジション取りだけを意識して、あとは「無」でプレーしました(笑)。でも、東京体育館も3階席までびっしり埋まっていて、女子バレーが注目されている喜びがありましたし、声援も聞こえたのですごく力にもなりました。

――全日本で経験したことを、どのようにレッドロケッツに生かしていきたいですか?
1つはサーブです。全日本の他のメンバーも、海外の選手もみんなサーブが良くて、NECに合流したら、その差を改めて感じました。前回のリーグでもNECはサーブ効果率が5位だったので、そこは自分も変えていきたいし、チームメイトの意識も高めていけたらと思っています。
 
――リーグ開幕を間近に控えて、どのような抱負がありますか?
求められるものは今まで以上に多くなると思いますが、昨季、スギさんに言われたように「自分が、自分が」となりすぎないようにして、みんなと力を合わせてやっていきたいです。そして、落ち込んでいる仲間がいたら、私がそうしてもらったように声をかけてあげる。そういう選手になりたいです。また、全日本で出番が少ない中で心掛けたのは、誰かがポイントしたら大げさにでも喜んで、チームが元気づいたらいいなということでした。プレー以外の面でも声や態度でチームを盛り上げていきたいですね。
 
――最後にファンのみなさんにメッセージを。
新しい選手も加入し、チームにとっては大きな力になってくれるはずです。サイドアタッカーも増えて、誰がスタメンに出てもおかしくないぐらい技術もあるので、どの選手が出ても良い試合をして勝てるように頑張っていきたいです。昨季は最後(ファイナルラウンド)に悔しい思いをしたので、またあの場に立って、前回よりもさらに上に行けたらと思っています。
 
(構成/小野哲史)




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