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レッドロケッツ応援記~12/8 対久光製薬スプリングス戦 前半戦は充実の内容もフルセットの末に惜敗~

  info_category1.gif2013/12/09



 第3セットの半ばを境にして、まるで2つの異なるゲームを見たようだった。レッドロケッツの大いなる可能性が感じられた1つ目のゲームから一転、後半の2つ目のゲームではバレーボールという競技が持つ難しさや怖さを改めて知ることになった。
 開幕戦から連敗スタートを強いられたレッドロケッツは、今回の滋賀大会でも初日にホームの東レアローズにフルセットで惜敗。勝ち切れない要因として、山田監督は「1つはオフェンス。アタッカーの個人技だけではなく、チームとして、セッターとそれぞれのアタッカーのパイプを太くし、できるだけ多くの得点パターンを作ることが必要」と語っており、「まずは1勝」を合言葉に、この日の久光製薬スプリングス戦を迎えていた。


 
 立ち上がりは、これ以上ない内容だった。今季初スタメンの近江と白垣がスパイク、大野のブロックも決まって、たちまち3点をリード。6-4からは、島村の速攻や松浦のブロックで6連続得点を挙げた。その後も白垣が難しいトスを決めて、一時は最大11点をつけて相手を圧倒する。大野が試合後、「昨日のミーティングでサーブを攻めようと言っていた。流れを持って来られた」と振り返ったように、チームで意思統一された攻撃的なサーブが威力を発揮。内田は緩急を織り交ぜたボールで相手を崩し、開幕前に「サーブの意識を高めていきたい」と語っていた近江も、針の穴を通すような絶妙なコースを突いた。25-17で第1セットを奪うと、第2セットもレッドロケッツの勢いは止まらない。
 近江が久光製薬のエース新鍋のスパイクを1枚ブロック。大野がおとりに入り、ノーマークになった内田がきっちり決めたプレーは、松浦のトスワークが光ったレッドロケッツらしいコンビネーションだった。4点あったリードを一度は追いつかれたが、大野と白垣のブロックですぐに引き離し、その後も主導権を握ったまま、25-20でこのセットもレッドロケッツがものにした。安定したサーブレシーブでリズムを生み出した鳥越は、第2セットまでについて、「サーブが走ったし、キャッチもしっかり返って、自分たちの思うような攻撃ができていた。でも、相手のミスに助けられた部分も大きい」と語っている。たしかに久光製薬のミスは多かった。ただ、それもサーブ、ブロック、レシーブの関係性が良好だったレッドロケッツが、相手に見えないプレッシャーを与えていた側面もあったはずだ。



 一気に試合を決めたかった第3セット。それまでのように大量リードこそ奪えなかったが、レッドロケッツは島村の速攻、大野の1人時間差、近江のブロックで着実に得点を重ねた。しかし、セット半ばあたりから試合の流れが相手に傾いていく。
「久光製薬さんが修正し、ミスも少なくなってきた。そういう中では、こちらのオフェンスでいかに切っていけるかが必要でしたが、それが思うようにできませんでした」(山田監督)
 14-14以降、4連続失点と5連続失点でまたたく間に突き放され、17-25と第3セットを落としてしまう。
白垣のスパイクと大野のサービスエースで好スタート切ったかに見えた第4セットも、主導権を握っていたのは久光製薬だった。流れを変えるべく投入された秋山は、内田、近江、島村の得点を演出したが、流れを引き戻すまでには至らない。それでもレッドロケッツは、白垣のサービスエースや、リベロ岩崎が身を挺して拾ったボールを島村の速攻に結びつけ、諦めずに追いすがった。八幡の渾身の一撃で一時7点あったビハインドを逆転した場面では、選手も、会場につめかけたサポーターも一体になって盛り上がったが、再び逆転を許し、23-25。勝敗の行方は、ファイナルセットへと委ねられた。



 雌雄を決する第5セットには、先週の日立リヴァーレ戦でリーグデビューを果たしていた渡邉がスタートから起用される。「夏場にきつい練習をしてきて、準備万端でコートに入りました」と語った渡邉は、近江や島村をうまく使って勝利を目指した。しかし、相手の勢いが勝り、8-15でセットを落とし、2試合連続となるフルセット負けとなってしまった。
  敗戦が決まった瞬間、がっくりと肩を落とし、まさかの逆転負けに呆然とする選手もいた。ただ、鳥越が「開幕戦よりも2試合目、昨日よりも今日と試合を重ねるごとに良くなっている。あと一歩だと思います」と話したように、下を向く必要などまったくない。山田監督も「もちろん悔しいですが、今こうして壁にぶつかっていることは悪いことだとは思っていません。修正点は見えていますから、それを克服し、徐々にチーム力を上げていきたいです」と力強く語っている。この後、リーグ戦は約2週間の中断期間に入り、チームは11日に開幕する天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権に臨むことになるが、気持ちを整理するには絶好のタイミングと言えるかもしれない。
 まだまだリーグは始まったばかり。レッドロケッツの逆襲に期待しよう。



(取材・文:小野哲史)
 




――今シーズン初めてスタメン出場を果たしました。振り返っていかがですか?
 チームの流れを変えるのが自分の役目だと思っているので、盛り上げるという部分で、もう少しできたら良かったかなという反省はあります。
 
――第3セット半ばまではチームの雰囲気がとても良く見えました。
 良かったとは思いますが、自分のプレーも攻撃パターンが同じになってしまい、相手に読まれ始めてからは、思うように決められなくなりました。
 
――この試合で見つかった収穫と課題は何ですか?
 私はオープントスを打つことが多く、短いトスを切り込んだり、誰かと絡むプレーがうまくいっているので、良かったことはどんどん継続していきたいです。課題は3セット目途中からもそうだったように、消極的なミスが目立ったこと。攻めた上でのミスではなかったので、流れを引き寄せることができませんでした。
 
――今日は得意のバックアタックも多く見られましたし、ブロックも3本決めました。
 自分の強みの部分はこれからももっと出していくことで、チームに貢献していけると思います。
 
――昨日まででチームは開幕から3連敗。チーム状況はどんな感じでしたか?
 正直な所、あまり良くありませんでした。みんなギリギリまで落ち込みましたが、でもやっぱり落ち込んでいる暇はないということで、今日の試合は思い切り笑顔で頑張ろうと臨みました。そういう意味で、とても良い入り方ができました。あとはそれを継続する力、集中力を高めていけるかだと思います。
 
――次の試合への抱負と、ファンの方へのメッセージをお願いします。
 みんなで力を合わせて、元気良く、勝ちにこだわってやっていきたいです。まずは1勝できるように、練習からしっかり取り組んで、ファンのみなさんに恩返しができるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。
 

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