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決勝進出ならずも、リーグに向けてつかんだ手応え ~平成25年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会リポート~

  info_category1.gif2013/12/16

 先に開幕したVプレミアリーグでは、勝利まであと一歩まで何度も迫りながら、なかなかその1勝が遠かった。
リーグ戦の4試合を戦い、天皇・皇后杯が開幕。5日間で4試合を戦い、勝ち抜かなければならないトーナメント戦は、心身ともに負担のかかる大会ではあるが、捉え方によってはプラスにすることもできる。
 負ければ終わりの状況。1点の重み、1試合の大切さがこれ以上ないほど実感できる貴重な機会でもある。もちろん大会の覇者となるべく、勝利を目指すのは当たり前だが、ただ勝つだけではなく、これからのリーグにつながるきっかけをつかむために、レッドロケッツは短期決戦に挑んだ。



 初戦は龍谷大学と対戦。プレミアリーグのチームと対戦できるまたとない機会を得て、挑戦者として勢いをぶつけてくる相手に対して、試合の立ち上がりなど、苦戦を強いられる場面もあったが、要所で立て直し、3-0での快勝。内田キャプテンは「まだ課題もあるけれど、まずは勝てたことが今は大きい」と安堵した。
 続く準々決勝はVプレミアリーグのトヨタ車体クインシーズと対戦。まだリーグでの対戦機会はないが、序盤からサーブが走り、攻守両面においてレッドロケッツがトヨタ車体を圧倒。センターの島村は「結果で見るほどいいところばかりではなかったけれど、(今シーズンのVプレミアリーグでは)まだ勝ち星がないので、プレミアのチームに勝てたことは自信になります」と笑みを浮かべた。
 


 危なげない勝利でベスト4進出を果たし、迎えた準決勝。
 対するは、昨年のリーグ、天皇皇后杯、黒鷲旗の覇者、久光製薬スプリングス。
 先週の対戦では、2-0とリードしたところから、悔しい逆転負けを喫した。だからこそ、次は絶対に勝ちたい。特に並々ならぬ決意を持っていたのが、トヨタ車体戦では攻撃だけでなくレシーブでも好プレーを連発した白垣だ。
「自分たちが、やるべきことをすれば勝てる。相手がどうこうというよりも、まず自分たちのバレーをしようという強い気持ちで臨みました」



 第1セットの序盤から、その白垣がサービスエースで連続得点を挙げ、上々のスタートを飾る。しかし久光製薬も、前回の対戦データを生かしたメンバー構成でこの試合に臨んでおり、サーブ、ブロックなどレッドロケッツのわずかな隙をつき、連続得点で逆転されてしまう。高いブロックに対しても果敢に攻めるが、相手のディフェンス力が上回り、なかなか点差を縮めることができず、1、2セットは久光製薬が連取する。
 0-2と後がない状況まで追いつめられたが、前回の対戦でここから久光製薬が逆転勝利を飾ったように、レッドロケッツにチャンスが残されていないわけではない。このセットからレフトに入った都築がジャンプサーブでエースを取り、6-3とレッドロケッツがリードする。
 チームの攻守の要でもある近江も、高い打点からのスパイクに加えて、スピードのある攻撃で次々に得点。全日本から戻り、直後のリーグ開幕でなかなかコンビが合わなかったと反省を口にしながらも、「マコさん(松浦)が、私にはどういうトスがいいか、わかって上げてくれるので助けられた」と言うように、随所で勝負強さを発揮。さらに松浦、大野のブロックなどで得点し、21-22と1点差で終盤を迎える。
 さらにこの場面で都築、ハナが連続ブロックで久光製薬の攻撃を仕留め、23-22とついにレッドロケッツが逆転。まさに大逆転勝利への布石と思われたが、久光製薬も譲らず、試合はデュースへと突入する。
 レッドロケッツも近江のスパイクで得点したが、あと1点が取り切れず、接戦の末、25-27で第3セットを競り負け、決勝進出を果たすことはできなかった。


 
 山田監督は「相手のブロックが高いことはわかっているが、そこでいかにブロックを利用した攻撃ができるか。勇気を持った攻撃ができるように、壁を超えるために、これからの練習で鍛錬し続けていきたい」と言う。
 リーグでの対戦時に勝機を感じていただけに、この敗戦は悔しいものとなったが、決してマイナスばかりではない。チームでつかんだ収穫をセッターの松浦が代弁する。
「リーグでなかなか勝てず、苦しい思いをしてきたけれど、ここで天皇杯があったことで気持ちを切り替えることができた。この流れを、これからのリーグにつなげたいです」
 2013年の試合は、残すところわずか2つ。すべての経験を糧として、レッドロケッツが進化を続けながら次戦へと挑む。


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