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レッドロケッツ応援記 ~1/12 対久光製薬スプリングス戦 フルセットの激闘も勝利にあと一歩届かず~

  info_category1.gif2014/01/14



 秋から春にかけてリーグ戦を戦うVリーガーは、毎年のことながら、シーズンの途中で新しい年を迎えることになる。今季初勝利を挙げた2013年の最終戦から、2014年の最初のゲームまでのインターバルは約3週間。この間、この大阪大会に向けて十分な準備をしてきたという。その成果は1月11日、首位を走るJTマーヴェラスとの一戦で発揮された。山田監督が、「つなぎ負けをしなかった。粘って、何回でも切り返してチャンスを作ることができた」と振り返ったように、ホームの大声援を背に戦う相手をフルセットの末に撃破。攻撃をリードした松浦の組み立てや、勝負所で好プレーを見せた近江の存在感が光り、2014年を幸先良くスタートした。



 そして迎えた翌12日の相手は、前回覇者の久光製薬スプリングス。開幕5連敗と出遅れたレッドロケッツだが、その後2連勝を挙げ、ようやくエンジンがかかってきた。この日から突入する第2レグで、その勢いをさらに増すために、また、前回の対戦でセットカウント2-0から逆転負けを喫した雪辱の思いも込めて、強豪の久光製薬に挑んでいった。
 しかし、第1セットは立ち上がりから相手の怒涛の攻撃に晒され、14-25。レッドロケッツらしさが見えたのは、仕切り直して臨んだ第2セットに入ってからだ。セッターの秋山と、「自分が出たら少しでも雰囲気が良くなるように頑張ろうとコートに入った」という都築をスタートから起用した山田監督の采配がズバリ的中する。このセット最初のポイントを決めた都築は、4-4から3連続得点を挙げ、渾身のガッツポーズでチームに勇気を与えた。一旦は追いつかれたものの、大野や島村の速い攻撃で得点を重ね、相手に主導権を渡さない。17-19から秋山のツーアタック、白垣と近江のスパイクで逆転に成功した直後のプレーは圧巻だった。相手のエース長岡の強打を都築が左腕を目一杯伸ばしてレシーブし、続くスパイクも秋山が身体を投げ打ってレシーブ。最後は白垣がブロックアウトを奪って、長いラリーをものにした。レッドロケッツの粘り強さが凝縮された、大きなワンプレーだった。最後はこのセット途中交代の松浦がブロックを決め、25-22でセットを奪い返した。



 「相手の高いブロックに対して、ブロックアウトやリバウンドを取ってからの切り返しといったブロックを利用した攻撃は、ある程度できました」
 試合後、そう語った山田監督の言葉通り、レッドロケッツは第3セットも自分たちのリズムでゲームを進めた。内田と大野の得点で3点を先制。常にリードを保ちながら、相手に追い上げられても大野がスパイクや連続サービスエースで突き放した。テクニカルタイムアウトや相手のタイムアウトでベンチ前に集まる際、松浦や鳥越の元気な声が響く。選手たちの表情から、充実感と、たしかな手応えが感じられた。セット終盤に同点とされるも冷静さを失うことなく、島村が起死回生のブロック、さらに近江の好レシーブから都築が絶妙なフェイントを決めた。25-21。セットカウントも2-1とリードする。
 ところが、第4セットに入ると、切り替えてきた相手の前に思うようなプレーができなくなる。島村や都築が随所で得点したが、15-25でセットを落とし、前日に引き続き、ファイナルセットへともつれ込んだ。「フルセットになると1点のミスが大きく響いてくる」(都築)。それをわかっていたからこそ、レッドロケッツの選手たちは集中力をより一層高めて、最終セットを迎えた。大野のサービスから島村が押し込み、6-6からは大野と内田の得点で一歩抜け出した。堪らずタイムアウトを取った久光製薬だったが、結果的にこれが勝敗の行方を決めることになった。レッドロケッツは8-6から手痛い5連続失点。最後まで逆転を信じて粘ったものの、11-15でセットを奪われ、勝利をつかむことはできなかった。
 あと一歩届かなかった要因を、岩崎は「ちょっとしたことが重なった結果」と言った。おそらくは、それがすべての選手の思いを集約している言葉なのだろう。まったく歯が立たなかったわけでも、自分たちらしさを発揮できなかったわけでもない。だからこそ、悔しい。山田監督は、現状を打開するための課題として、オフェンス面を挙げた。
 「アタック得点がほしいです。その部分では、一番期待しているオポジットがもう一つ機能していません。個々のアタッカーとセッターの関係性をしっかり詰めて、勝負所でしっかり点が獲れるオフェンス、コンビネーションを築き上げていく必要があると思います」
 ゲームの中で勝負所があるように、長いシーズンの中にも〝踏ん張り所〟がある。どれほどの強豪でも、レギュラーラウンドの28試合を楽に乗り切れるチームなどないのだ。レッドロケッツにとっては、その〝踏ん張り所〟が今の時期なのかもしれない。次戦からは2週に亘り、4戦連続でホームゲームを戦う。サポーターの力強い後押しを借りて、この苦境を脱し、上昇気流に乗っていきたい。
(取材・文:小野哲史)
 
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――悔しい結果になりました。今日のゲームを振り返っていかがですか?
 私たちのチームには大砲がいないため、昨日のJT戦のようにつなぐ全員バレーで勝機を見出しました。今日もつないでブロックフォローにしっかり入り、そこからの切り返しを徹底しましたがが、最後の一歩が届かなかった印象です。ここという1点が奪えず、とても残念です。
 
―― 一歩届かなかった原因は何だったのでしょう?
 相手に強打で決められたというのは、それほど多くなかったと思います。どちらかと言うと、自分たちに原因があって、たとえば私の二段トスが少しブレてしまったことなど、、直接的な失点につながらなくとも、僅かなミスが重なって相手との差になった気がします。
 
――チームとして良いプレーや場面もありました。どんな点が収穫でしたか?
 相手のブロックが高かったので、そのブロックを利用してリバウンドを取り、そこから切り返したり、ワンタッチを取って得点するなど、年末年始のインターバル期間にずっと練習してきたことはある程度出せました。それは今後の試合にも生かせると思います。
 
――1セット目に出遅れ、流れをつかめない試合がこれまでにも何度かありました。
 スタートが良くない部分はチームの課題です。練習の時から試合をイメージしてスタートするようにしていきたいです。
 
――今回の大阪大会は岩崎選手の地元でもあり、凱旋試合となりました。特別な思いはありましたか?
 昨季まで所属していたパナソニックの方など、たくさんの人が応援に来てくれました。パナソニックでたくさんのことを学びましたし、お世話になった方々や一緒にプレーした仲間のおかげで、今の自分があるということを改めて感じました。
 
――来週からはホームゲームが続きます。その抱負と、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
 まだ2勝しかできていませんが、リーグ戦は2レグが始まったばかりです。また気持ちを切り替えて、全員バレーで頑張りますので、応援をよろしくお願いします。
 

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