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レッドロケッツ応援記  ~2/2 対日立リヴァーレ戦 理想的なバレーを展開するも、後半に崩れ悔しい逆転負け~

  info_category1.gif2014/02/03



 シーズンオフは、リーグの開幕があれほど待ち遠しかったにもかかわらず、いざ戦いが始まってしまうと、時間の経過がとてつもなく早く感じる。V・プレミアリーグ2013/14シーズンのレギュラーラウンドも、この日で前半戦の折り返し。ここまで5勝8敗と黒星が先行しているレッドロケッツだが、開幕した頃と比べれば、試合を重ねるごとにチームが進化しているのは間違いない。
 実際、2月1日のJTマーヴェラス戦も、山田監督は「試合全体に波があった。つかんだ流れを放さないで得点を重ねるしたたかさや、劣勢であってもリズムを引き戻す地力をもっとつけないといけない」と反省ばかりを口にしたが、セットカウント3-1で厄介な相手をきっちり下している。そして、さらなる高みへ――。今季初の3連勝を目指すレッドロケッツは、5シーズンぶりに戦うV・プレミアリーグながら前節を終えて4位につける日立リヴァーレに立ち向かっていった。
 内田が「サーブが狙い通りに走っていた」と振り返った第1、第2セットは、これ以上ない充実の内容だった。いきなり白熱したラリーとなった最初のポイントをものにすると、大野、島村という今季のチームを牽引するセンター線が速攻やブロックで存在感を示した。じわりじわりとリードを広げ、内田のスパイクで18-12とした後に3点差とされるも、白垣が起死回生のブロック。ワンポイントのサーバーとして起用された金子は、「少ないチャンスの中で、自分がどれだけチームに貢献できるか。絶対に決めるという強い気持ちで打ちました」と、鮮やかなノータッチエースを相手コート中央に突き刺した。



 25-20で第1セットを奪ったレッドロケッツの快進撃は、第2セットに入るとその勢いをさらに加速させた。島村の速攻と都築のブロックで、またたく間に4-0。1点差に迫られれば、白垣の連続得点で突き放す。リベロ鳥越の守備範囲の広さが光り、身体を張った献身的なプレーは何度も会場の観客を沸かせた。セット半ば過ぎには松浦のサービスエースや白垣のブロックで4連続得点。一度は逆転を許したものの、落ち着いた対応で再逆転に成功し、このセットも25-22でものにした。
 第2セットまでの出来について、「攻守のバランスが良く、終始、相手の良い所を出させないバレーができました」と語った山田監督。しかし、「このまま行ける」「行ってほしい」というレッドロケッツサポーターの願いとは裏腹に、第3セットからは一転、日立ペースになってしまう。
 サイドアタッカーの1人を代えてきた相手に揺さぶられ、その選手に注意を向けると、今度はセンターのパオリーニに高さのあるスパイクを叩き込まれた。山田監督が「出足で走られ、流れが向こうに傾いたまま試合を運んでしまったのが悔やまれます」と言うように、第3、第4セットともに序盤で5点前後のビハインドを負ったことで、選手の気持ちの中には少なからず焦りが生じたのかもしれない。ラリーのさなか、オーバーハンドパスで相手コートのスペースにボールを落として得点した松浦の冷静なプレーや都築の安定感のあるスパイクなど、随所で好プレーもあり、2点差まで迫る場面もあった。しかし、もったいないミスも増え、第2セットまでに見られた思い切りの良いプレーは徐々に影を潜めた。「キャッチやスパイクで流れを変えようと思った」と途中交代で入った近江やハナも奮闘したが、19-25、21-25と第3・4セットを落とし、セットカウントで並ばれた。
 それでもゲームはまだ終わっていない。「ここからもう一回行くよ!」。選手たちは仲間に、そして自分自身に言い聞かせるようにファイナルセットに入っていく。良い意味で開き直ったレッドロケッツはハナが先制し、大野がサービスエース。流れを引き戻したとまではいかなかったが、第3、第4セットの悪い流れは断ち切ったと言っていい。相手も必死のプレーで応戦してくるため、激しい点の取り合いとなり、レッドロケッツは島村の強打や近江のブロック、大野の速攻で何とか抜け出そうとした。息詰まるような攻防は終盤まで続き、13-13。しかし、勝利までのあと2点が遠く、悔しい敗戦となってしまった。
 山田監督は「悔しい結果です」と語った後、試合を振り返るために何度も沈黙し、頭の中を整理させるのが大変な様子だった。それだけショックが大きかったということだろう。
 今季、フルセットでの敗戦はこれで5度目。勝負の世界に「たられば」を持ち込むのは禁物だが、もし5敗のうち、2つでも3つでも勝てていれば、レッドロケッツの置かれた状況は相当違っていたかも知れない。ただ、その5敗の相手がいずれも現在4位以上にいるチームであることを前向きに捉えたい。レッドロケッツと上位勢との間に絶望的な実力差があるわけではなく、サーブで相手を崩し、ブロックでワンタッチを取る。サーブレシーブをきっちりセッターに返球し、1本のスパイクを決めきる。そうした一つ一つのプレーを勝負所でできるかどうかが、今後も接戦にもつれた試合で勝敗の行方を左右するカギとなる。
次節からいよいよ突入する第3レグ。レッドロケッツの真価は、ここから問われる。
(取材・文:小野哲史)
 


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――残念な結果になりました。まずは試合の感想からお願いします。
 本当に悔しいですね…。
 
――2セット目までは伸び伸びとプレーしているように見えました。
 サーブが狙い通りに走っていましたし、つなぎもうまくかみ合って、コートにいる全員が個々に生きていたのが、1、2セットを獲れた要因だったと思います。
 
――第3セット以降、うまく行かなくなった原因は何ですか?
 センターの外国人選手に思うようにやられてしまった感じがあります。サーブでもっと攻めて、その選手を使わせないようにするとか、ブロックでプレッシャーをかけるとか、工夫すれば良かったかなと試合が終わってから思いました。
 
――ファイナルセットで持ち直した感じがありますが、勝利にはわずかに届きませんでした。
 終わったばかりで今は原因が見つかりませんが、この試合で負けた悔しさは糧にして、次にファイナルセットの試合になった時は、「絶対に取るんだ」という材料にしなければいけません。また、チームとしてもうちょっと安定させ、勝利につなげられるように練習に取り組んでいきたいです。
 
――今日は、ご自身のプレーはいかがでしたか?
 アタック得点をもっと重ねたかったのですが、それがあまりできませんでした。相手あっての競技ではありますが、結果は負けたので、自分自身も何かが足りなかったのでしょうし、チームがもっと盛り上がっていくためにも、私が技術をもっと向上させるように努力したいと思います。
 
――今日でレギュラーラウンドの半分が終了しました。ここまでを振り返っていかがですか?
 もっと勝ち星が欲しかったという気持ちも当然あります。でも、徐々に上がってきてるチームですし、試合を重ねるごとに1人1人の経験となり、自分に必要なものが何かが明確になっているので、残り2レグで十分に巻き返せます。3レグ、4レグで勝ち星を積み上げていきます。
 
――最後にレッドロケッツファンのみなさんにメッセージを。
 いつも応援ありがとうございます。みなさんの熱い声援は選手に届いていますので、それに応えられるように、これから1勝でも多く挙げていきたいと思います。
 

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