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レッドロケッツ応援記  ~2/22 対日立リヴァーレ戦 ホームのサポーターとともに実現した価値ある勝利~

  info_category1.gif2014/02/24


            
 同じバレーボール、同じ1試合である。しかし、ホームで戦うゲームには、いつもとは違った、どこか特別な空気感が漂う。勝利を切望するたくさんのサポーターの存在がホームチームに力を与え、逆に、相手チームにとっては大きなプレッシャーとなるからだ。今季のレッドロケッツも、1レグでは相手のホームに乗り込んだ3試合はいずれも惜敗。そういう意味でも、川崎市とどろきアリーナに日立リヴァーレを迎えた一戦は、ホームゲームが生み出す力の大きさを改めて感じさせる試合となった。
 ただ、キャプテン内田が「出だしで走られてしまう課題が出た」と語ったように、第3セットまでは各セット、滑り出しが良くなかった。試合が開始されるやいなや、たちまち5連続失点。第2セットも3-6、第3セットも0-3とされ、山田監督は早いタイミングでタイムアウトを要求せざるを得なかった。第1セットは相手の先制パンチで0-5とされて目が覚めたのか、レッドロケッツは白垣の得点で反撃を開始。島村のブロック、近江のサービスエース、都築のスパイクで一気に同点とする。その後、白垣、島村、都築が懸命につないで相手のスパイクミスを誘うなど、徐々にレッドロケッツらしい粘りも出始め、内田や近江のスパイクで得点を重ねた。17-16からは都築の活躍で4連続得点。セットカウントでは途中交代で入ったハナがきっちり速攻を決めた。
 「久しぶりのフル出場で体力的に少しきつかったですが、あれだけの大声援の中でプレーできたので、本当に力になりました」。5試合ぶりにスタメン復帰となった島村がそう振り返ったが、厳しい局面に立たされた時、真っ赤に染まったスタンドからの後押しは選手の気持ちを奮い立たせる起爆剤となった。それは第2セットも同じである。3-6以降すぐには立て直せず、4-10と苦戦を強いられたが、2度目のタイムアウト直後に内定選手の家高が投入されたあたりから、少しずつ流れを引き戻す。近江がセンターに切れ込んでスパイク、島村の移動攻撃も決まり、セット半ばに追いついた。そこから激しい点の取り合いが続き、レッドロケッツは家高と大野のスパイク、ハナのブロックで応戦。最後は近江の狙いすましたサービスエースで、第1セットの25-19に続き、第2セットも26-24でものにする。



 ところが、相手が意地を見せた第3セットを16-25の大差で落とすと、第4セットも22-25。島村の移動攻撃と松浦のブロックで好スタートを切った第4セットは、内田や都築を攻撃の軸に着実に得点していったものの、22-22の勝負所で一瞬の隙を突かれ、振り切られてしまった。
 2セットリードからのファイナルセット突入。同じ日立を相手に、まったく同じ展開から逆転負けに終わった2週間前の嫌な記憶がよみがえる。スタンドからは「大丈夫だぞー!」「レッドロケッツー、一本ずつ行こう!」といった声援とともに、「同じことを繰り返すなよ!」といった厳しくも熱い檄が飛んでくる。もちろん、選手たちもそのことをよく理解していた。
 「あの時の雪辱を果たしたいという思いもありました」(島村)
 「今回はやられないぞ、という気持ちはありましたし、5セット目はスタートからしっかり行こうと声を掛け合って入りました」(内田)
 絶対に負けられない最終セット、レッドロケッツは内田のスパイクで先制。島村のブロックで主導権を握ると、内田が攻めのサーブで相手守備を崩し、再び島村が押し込んだ。都築が速いトスをきっちり決め、大野のブロック、松浦のサービスエースで11-5。またたく間に広がるリードに、ウォームアップエリアの控え選手は盛り上がり、サポーターのボルテージも最高潮に達しつつあった。以前、鳥越が「とどろきアリーナでの試合はやりやすい」と語っていたのは、選手とサポーターが生み出すこの一体感のことを言っていたのかもしれない。



 しかし、4強入りを目指す日立も簡単には諦めない。粘り強い守備から鋭い攻撃に転じ、レッドロケッツは2点差に迫られてしまう。12-10の場面でもサーブレシーブが乱れ、相手にダイレクトスパイクのチャンスを与えたが、このピンチを近江の1枚ブロックで脱すると、最後も内田のトスから近江が決め、15-11。2時間11分に及ぶ大接戦を勝利で飾った。
 「今日は取ることができたセットも含めて、チームオフェンスのリズムがつかめませんでした。単発の攻撃になりがちで、個々のアタッカーはよく頑張ってカバーしましたが、もう少し選手それぞれが動くことで他の選手が生きるようなリズムを作れれば良かったと思います」
 試合後、山田監督はそんな反省を口にしたが、そうした課題を一つ一つクリアしていくことで今後、4強入りがますます近づいてくるに違いない。都築が「私たちは勝っていくことが大事」と語った翌日には、レッドロケッツは現在3位の岡山シーガルズをストレートで撃破。4強入りに望みをつなぐ、貴重な9勝目をマークした。ホームとどろきで連勝し、大きな自信をつかんだレッドロケッツは、3月の残り8試合で勝負をかける。
(取材・文:小野哲史)
 
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――厳しい試合でしたが、大きな勝利でした。試合を振り返ってください。
 4強に入るためには絶対に負けられない試合だったので、とりあえず勝つことしか考えていなかったです。みんなで前回の対戦のリベンジしよう、やり返そうと言って試合に入りました。
 
――2セット先取してから追いつかれるという、第2レグと同じ展開になりましたが。
 3セット目からは、ただ単に流れが相手に行ったからだと思います。こっちも意識を集中してやっていましたが、バレーボールは面白いぐらい流れがある競技なので、それを相手がうまくつかみ、NECは機能しなかったのかなと。それでも、やっていて前回よりは押されていない印象はありました。
 
――そんな展開ながら、最後に勝つことができた要因は?
 絶対に4強に入るんだという目標でやっているからです。踏ん張れたのは、みんなのおかげです。
 
――今日は、セッターとしてはどういうプレーを心掛けましたか?
 みんなが打ちやすいトスです。とにかく心を込めて上げるようにしています。私が普通にタッチを良く上げられれば、しっかり決めてくれるメンバーなので。今日はそれが伝わってくれていれば嬉しいですね。
 
――トス以外にも、良い場面でサービスエースやブロックも決めていました。
 奇跡です。狙っていません(笑)。でも、練習の成果だと思うので、自信はつきました。私はそういう場面でしか得点を取れませんから、チームがより楽な展開に持ち込めるように、今日の結果に満足しないで、もっと得点を取っていきたいです。
 
――今日はホームゲームでした。サポーターの声援は聞こえましたか?
 絶対に勝ちたかったです。声援もよく聞こえます。応援というのはすごくて、本当に選手の力になるんです。それを感じさせてくれるのがNECのホームゲームで、ファンや会社の方々との一体感や選手の〝やってやろう〟感は特別なものがあります。
 
――最後に今後の抱負をお願いします。
 4強、絶対に行きます!私はチームでも年長の方ですし、セッターですから、いかにスパイカーを生かせるか。私がしっかりトスを上げていきたいと思います。
 

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