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レッドロケッツ応援記  ~3/16 対東レアローズ戦 追い込まれてから反撃するも時すでに遅く、2年連続の4強入りを逃す~

  info_category1.gif2014/03/17


 
 レッドロケッツは15日にJTマーヴェラスに敗れ、11勝のまま。16日の第1試合では4位のトヨタ車体クインシーズがJTを下し、14勝目をマークした。レギュラーラウンド残り3試合で3勝差をつけられたレッドロケッツは、この日の東レアローズ戦を前に、今季の4強入りの可能性が限りなく低いものになっていた。とはいえ、望みが完全に断たれたわけではない。「我々はもう勝つしかありませんから」。山田監督がそう語ったように、ほんのわずかでも可能性がある限り、勝利を目指して戦うしかない。東レとは今季3戦して一度も勝てていなかったが、選手たちには3敗分の雪辱を果たすという思いも強くあったはずだ。



 しかし、負けられないというプレッシャー、あるいは絶対に勝つという気合いが空回りした部分もあったのかもしれない。立ち上がりは悪い時のレッドロケッツが顔をのぞかせた。2-3からの5連続失点で出鼻をくじかれ、流れを引き戻す間もなく6-12とされてしまう。ただ、そこでのタイムアウトを境に、選手たちはようやく冷静になってきた様子だった。都築がスパイクとサービスエースを決め、ハナ、島村のセンター線とセッター松浦のコンビも徐々に本来の形を作り始める。15-18の場面では、都築に代わって投入された家高がサービスエース。「チームの雰囲気を高めるためにもサーブで勢いづけたかった」と、得意のプレーで先輩たちを鼓舞し、相手が堪らずタイムアウトを取った直後には近江のブロックでついに1点差とする。だが、百戦錬磨の東レも簡単に引き下がらなかったことで同点には追いつけず、逆にセット終盤に走られてしまった。
 20-25で第1セットを落としたレッドロケッツは、第2セットに入ってさらに劣勢を強いられる。相手の勢いの前に、またたく間に3-11。島村は「バレーボールは気持ちの勝負」と考えているという。「気持ちが強ければ、コンビが多少合わなくても決まったり、相手がプレッシャーを感じてミスすることもあります。技術や戦術の前に、まず強い気持ちがなければ勝負になりません」。そんな思いから、リベロの鳥越と代わってベンチに戻った時も「気持ち!気持ち!」と仲間を叱咤し続けたが、流れはまったく変わらなかった。そんな島村の意地の3連続得点や、鳥越らの粘りから相手のスパイクミスを誘うなど、随所で光るプレーはあったものの、それ以上にチーム全体としてのミスが多く、13-25という大差で第2セットも失った。
 もはや絶体絶命の第3セット、チームのカンフル剤になるべく、スタートから起用されたのが八幡だった。「(2セット目までの良くない流れを変えるためにも)自分が決める、決めないというよりも、チームのすべての得点に力を出して、決まったら思い切り喜ぼうと心掛けました」
 5試合ぶりの出場、しかもセットの最初からコートに立つのは8試合ぶりということで、最初はやや硬さが見られた八幡。それでも「何とかしよう」という必死の姿勢は、少しずつチームメイトに伝わっていく。白垣がスパイク、島村がブロックを決め、ハナは速攻とブロック、さらにはサービスエースで存在をアピール。八幡もキレのあるスパイクで続く。鳥越のディフェンスや松浦のトスワークも含め、レッドロケッツに第2セットまでには見られなかった良いリズムが生まれ始めた。ピンチサーバーの家高はサイドラインいっぱいを突いたサーブで、またしてもサービスエース。21-20までは一進一退だったが、近江のスパイクとサービスエースで突き放すと、最後は島村が安定感のあるブロード攻撃で締め、25-21でセットを奪い返した。



 愛媛県武道館に足を運んだサポーターにも、ようやく明るい表情が浮かぶ。「いいぞ!レッドロケッツ!」。そうした力強い声援が、選手たちの背中をさらに後押しした。
 第4セットも高い集中力で東レに立ち向かった。白垣、ハナ、八幡の得点でセット半ばまでは互角の戦いを演じ、突き放されそうになると、ハナや都築の攻撃で踏ん張った。しかし、20-20まで続いた競り合いを抜け出したのは東レだった。レッドロケッツは最後まで諦めることなく戦ったものの、21-25でセットを落とし、悔しい敗戦となってしまった。
この結果により、わずかに残っていた4強入りの可能性は完全に消滅。掲げてきた目標を達成できずに終わった選手たちの、ショックの大きさは想像に難くない。それでも山田監督ははっきりと言った。「優勝を目指していたわけですから、当然、残念な気持ちはあります。でも、昨季を超えようとやってきたのは単に結果だけでなく、選手1人1人の内面の部分だったり、チームの総合力のことでもあります。順位とは別に、去年より成長できたというものをつかみ取り、最後の2試合で今季のリーグを締めくくりたいと思います」
 たしかに4強入りは逃したが、落ち込んでばかりもいられない。現時点で5位のレッドロケッツ以下、6位の日立リヴァーレ、7位のJTは同じ勝ち数で並んでおり、この中の1チームがV・チャレンジマッチ(V・チャレンジリーグ2位チームとの入れ替え戦)に回ることになるからだ。とくにレッドロケッツにとっては次節21日、日立との直接対決が大一番となるだろう。一昨季に味わったあの屈辱を再び繰り返すわけにはいかない。残り2試合、絶対に負けられない戦いは続く。
(取材・文:小野哲史)
 
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――残念な結果になってしまいました。試合を振り返ってください。
 「悔しい」の一言しかないですね。昨日のJT戦の反省があって、今日は出だしから頑張ろうと話していたのに、我慢できずに苦しい展開になってしまいました。
 
――2セット目までは思うような展開になりませんでした。
 すべて自分たちでリズムを崩してしまった感じです。それでも粘ってつなぐというのを、3セット目に入る時にもう一度、思い出そうとみんなで言っていて、ある程度は修正ができたと思うのですが、それを最初から継続できなかったのが悔しいです。
 
――継続できない原因は見えているのでしょうか?
 私自身もチームとしても、ふとした時に気の緩みが出たり、集中力が途切れたりしているのかもしれません。ちょっとしたことでも、積み重なるとそれが負けにつながっていくのかなと。
 
――追い込まれた後の第3セットは素晴らしい内容でした。
 自分たちのバレーができている時のNECは強いので、それをいつでもしっかりできるようにならないといけないと思います。
 
――今日の敗戦で、目指してきた4強の道は断たれてしまいました。
 目指してきたことが途絶えて、もちろん悔しさはあります。でも、このリーグはあと2試合残っているので、そこで自分たちがどういう戦いをできるかということに頭を切り替えないといけません。チャレンジマッチに行かないように、あと2戦、悔いの残らない試合がしたいです。
 
――最後にレッドロケッツサポーターのみなさんに一言。
 ファンの方の温かい声援や厳しい声は試合中、私たちの耳によく届いています。そういう声を聞くと、もっとしっかりしなくちゃと思えたり、元気づけられたりするので、本当に感謝しています。4強に残れず、今季もあと2戦となってしまいましたが、もう一度、NECらしいバレーを思い出して、レギュラーラウンド最終週は今季の最高の試合ができるように頑張ります。
 

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