秋山キャプテン×近江副キャプテン対談

  info_category3.gif2014/06/30



2014/15シーズンに向かってスタートした新生レッドロケッツ。新たにキャプテンに就任した秋山と副キャプテンの近江が、昨季を振り返りつつ、今季にかける意気込みやキャプテン、副キャプテンとしての決意を語ってくれた。
 

秋山 美幸
Miyuki Akiyama
キャプテン

近江 あかり
Akari Oumi
副キャプテン


――昨シーズンを振り返って、チーム、ご自身についてどうお考えですか?
秋山 私を筆頭にすごく怪我人が多くて、チームとしては苦しいリーグでした。でも、苦しい中でもみんなで力を合わせて戦い抜きましたし、(敗れればチャレンジマッチ行きとなっていた)最後の試合がそれを象徴するような内容だったと思います。怪我人がいなければとか、もっとこうしていればというのはいろいろありますが、苦しいなりにプラスになることもあったと感じています。
近江 自分自身は2012/13シーズンよりも苦しいことがたくさんあって、チーム自体もうまく行かないことが多かったです。ただ、怪我人が多い中、それぞれが与えられた場所で、全力で頑張った結果がリーグ5位だったと思っています。

――近江選手は全日本にも選ばれ、国際試合にも出場しました。その経験はレッドロケッツでどう生かせましたか?
近江 サーブに関しては自信を持って帰ってきた部分があったので、そこは少しチームに貢献できたのかなと思います。

――昨季のリーグは、5連敗からのスタートでした。うまく行かなかった原因は?
秋山 相手にやられたというよりは、自分たちから崩れてしまったのが原因だったと思います。それでも、試合は毎週続きましたので焦っている暇はなかったです。
近江 そうですね。2レグ、3レグあたりからだんだんエンジンがかかってきたと思います。



――キャプテンと副キャプテンということですが、秋山選手は以前に副キャプテンの経験がありますね。
秋山 はい。スギ(杉山)さんがキャプテンの時を含めて3回副キャプテンをやりました。キャプテンとなると大学以来ですね。

――今までのキャプテンの中で、とくに影響を受けた方はいますか?
秋山 NECのようなチームでキャプテンをやる人というのは、みんな影響力があります。長くいる分、いろいろなキャプテンを見てきましたので、それぞれの良いところを今のチームで生かしていきたいですね。とくに誰が、という選手はいません。

――近江選手はこれまでキャプテンなどの役職は?
近江 中学の頃にやったことはあります。高校では役職はなく、大学時代は副キャプテンでした。

――今回の就任はいつ、どういう経緯で決まったのですか?また、そのときの心境は?
秋山 5月終わり頃の新体制が決まったとき、監督から指名されました。キャプテンだから特別何かをするというのは私の中にありません。現役のなかで、NECで一番長くやっていますから、その経験を後輩たちに伝えていきたい。責任も一番負わないといけませんが、今までもそういう気持ちでやってきたので、キャプテンになったから何かをやるということはあまり考えていないです。
近江 先輩方が多く勇退して、年齢的にはアキさんの次になりましたから、そろそろ役職がつくだろうなとは何となく感じていました。副キャプテンになったからには、今まで先輩方がやってきたことを今度は自分たちがやらなければいけないと思っています。アキさんを支えながら頑張っていきたいです。

――新キャプテンになられて、山田監督から言われたことは?
秋山 山田さんも「キャプテンをやったことなかった?」みたいな感じでした(笑)。あとは「今まで通りでやってほしい」ぐらいです。背番号の下にキャプテンマークが入りますが、やること自体は変わらないかなと。大学時代にキャプテンだったときは、学年に関係なく、みんなでチームを作るということを意識していたので、それは今季もやりたいなと思っていることです。



――昨季までの主力選手が勇退されました。寂しい気持ちや戦力的な不安は?
近江 決まった以上はやるしかないので、切り替えてやっています。
秋山 誰が抜けたからと言ってダメージを受けたり、引きずっても仕方ありません。今季は今季のメンバーで、また新しいチームを作るだけです。経験のある選手が抜けたので、影響があるかないかは試合もしてみないとわかりませんが、そういうことを含めて、今の時期からみんなでやろうという方針で取り組んでいます。

――昨季までは松浦選手がムードメーカーでもあったと思います。松浦選手が抜けて誰がその役割をやっているのでしょうか?
秋山 (笑顔で近江選手を指差して)一番、声が聞こえます。
近江 私自身、そういう盛り上げとかは得意ではありません。でも、年下の選手が増えて、今は率先して声を出そうという選手がいないし、「声出しなよ」とか言うのも得意ではないので、自分がまず声を出す。そして、それを見て、「あかりさんが声出してるから私も出さなきゃ」と感じて、自分から出してくれればいいなと思っています。
秋山 頼りになります(笑)。

――昨季、全日本に選ばれて帰ってきてからも、そういう話をされていました。
近江 そうですね。今年もできる限り頑張って盛り上げていきたいです。

――新加入選手に目を向けると、セッターの山口選手が加わりました。近江選手にとっては同じ大学出身の同期生、秋山選手にとっては同じポジションを争う立場になります。
近江 若い選手が多いので、上の学年が増えたことは、チームを引っ張っていく上で助かりますね。
秋山 今までは挨拶をする程度の関係でしかありませんでしたが、雰囲気が良く、ムードメーカーにもなれるような選手です。今もトス練習などを一緒にやっています。同じポジションですが、チーム内にライバルがいるのはすごく良いことなので、お互いに刺激し合って、リーグが始まれば協力して戦っていければなと思っています。



――いま現在はどんな練習をしているのでしょうか。言える範囲でお願いします。
秋山 遠征メンバーも帰ってきて、細かい技術練習で個人個人のレベルアップをメインに取り組んでいます。サマーリーグが近いので、試合形式の練習も入ってきました。

――他のメンバーの成長ぶりやチームの雰囲気は、お二人から見ていかがですか?
秋山 技術的な細かいことをやっているので、みんながそれぞれ真剣に自分の課題と向き合っているのは感じます。ただ、雰囲気作りはもっとできたらいいなと思っているところです。
近江 一緒になって声を出してくれる選手も増えてきていますし、だんだん良い雰囲気になっている気がします。

――遠征や合宿に参加していた白垣選手や大野選手、島村選手や鳥越選手に良い意味での変化は見られましたか?
近江 まだ何日も経ってないので、どうだろう…。でも、ここは「変わった」と言った方が良いですね(笑)。変わったと思います(笑)。センターの島村や大野はキャッチ練習を積極的にやっていて、個人でできることが増えればバリエーションも増えますから、チームにプラスになるだろうなと楽しみに思っています。
秋山 島村と鳥越が参加した合宿では、センターもキャッチをするといった新しい取り組みをやっていたようで、「頑張らないといけないです」と話していました。また、白垣と大野も新しいことを学んで刺激を受けていて、かなり気合いが入っているようでした。

――キャプテン、副キャプテンの立場から、若手選手の中で、今季、特に期待する選手を1人挙げてください。
秋山 あかり!(笑)
近江 えーー!私ですか。
秋山 というのは冗談です。あかりが活躍するのは大前提なので。ただ、新人の選手たちがとても意欲的に頑張っているなとは感じます。そういう下からの底上げもチームには絶対に必要ですからね。
近江 遠征組や合宿組がいない間、6~7人でボール練習することがありましたがが、そのときに新人の佐川や柳田はできないことをコーチに聞いたり、積極的にやっている姿勢が見えました。そういうところは継続してほしいし、期待もしています。

――昨季の結果を踏まえて、今季はどう戦っていきたいと考えていますか?
近江 チームが若くなって、どうなるかわからない不安な面も少しありますが、若いからこそ怖いもの知らずで、勢いよく行けることもあると思います。そういう若い力を借りつつ、昨季より粘るバレーボールだったり、大エースはいないけれど、相手が嫌がる攻撃を、今、この鍛錬期に身につけて、それをリーグで発揮してどんどん上を目指したいです。
秋山 個人的にはシーズンを通して試合に出ることが一番の目標です。若い選手が多くいるので、練習からその選手たちが伸び伸びできる環境や状況を作ってていきたいし、そうして、今の時期にしっかり土台作りをすることで、試合ではみんなで団結して戦えるようにしたいと思っています。

――V・プレミアリーグは今季からレギュレーションが変わります(参加8チームによる3回戦総当たり制。第4セットまでの段階で勝利3点、敗戦0点、第5セットでの勝利2点、敗戦1点というポイント制を導入。レギュラーラウンド上位6チームがプレーオフに進出)。選手としては戦い方も変わってきますか?
秋山 3レグになるので、スタートダッシュが今まで以上に大事になります。昨季はスタートが悪かったので、そこはとくに意識したいところですね。あとはポイント制ということを考えると、どんな形でも勝つことにこだわっていかないといけないと思います。
近江 まだ未知の方式ですが、昨季も、たとえ負け試合でも諦めて取られたセットはありません。結果的にフルセットで負けた試合が多かったので、ポイント制になっても、今までやってきたことと同様、1セット1セット取りに行くことは変わりません。私自身は今のところ、戦い方でそれほど大きく変わらないと思っています。

――最後に今季の目標と、レッドロケッツサポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
近江 副キャプテンとしての自覚を持って、声かけなどは昨季以上にやらなければいけないという思いは自分の中にあるので、そこは練習でも試合中でも引っ張っていきたいと思っています。今までNECで活躍してこられた先輩たちが抜けましたが、若くなったNECを楽しみにしてほしいですし、また力をいただければ嬉しいです。
秋山 私はキャプテンだからということではなく、経験がある以上、その責任を負って、チームで良い結果が出せるように普段から気配りをして、若い選手たちに力を借りながら、良いチームを作っていきたいです。NECに入って8年目になりますが、8年間で見てきた良い部分や伝統は残しつつ、この新しいチームならではのものを生かして、今までで一番良いチームが作れたらいいなと。みなさんに応援したいなと思っていただけるチームにできるように頑張ります。引き続き、応援をよろしくお願いします!
(構成/小野哲史)
 
 

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