~ 私たちがチームを引っ張る ~ 代表選手座談会

  info_category3.gif2014/07/02



シニア全日本チームの一員として、6月のモントルーバレーマスターズに出場した白垣と大野、そして、次世代の代表候補として招集され、合宿を重ねている島村と鳥越。今季のレッドロケッツの主力として期待がかかる4選手が一堂に会し、遠征や合宿で得た経験と、それを今季にどう生かすのか、また、互いに求めていきたいことなどを語り合った。
 
島村 春世
Haruyo Shimamura
センター
白垣 里紗
Risa Shiragaki
サイド
大野 果奈
Kana Ono
センター
鳥越 未玖
Miku Torigoe
リベロ

 
――昨季はチームの主力として活躍されましたが、チーム、ご自身の結果をどのように振り返っていますか?
大野 最終戦に勝って5位で終われたのは、チーム全員でまとまることができたという点で良かったと思います。でも、自分のプレーはリーグ終盤で調子が落ちてしまい、チームに全然貢献できなかったので、今季はリーグ全体を通じて調子が落ちないようにしていきたいと思っています。
鳥越 チームの結果は、その前のシーズンより落ちてしまいましたが、1レグでいいスタートを切ることの大切さなどを実感できたシーズンでしたし、個人的にもリベロが1人という状況が長く続いて、不安やプレッシャーの中で最後まで戦えたことで自信になりました。誰かのために頑張るということや、責任感を学べたシーズンだったと感じています。
白垣 昨季は2セット獲ってからフルセットに持ち込まれて負けてしまう試合が多くて、粘り強さや最後まで集中力を保つことが欠けていました。個人的にはスタートから出場したり、リザーブに回ったりと様々でしたので、いつ、どんなときにコートに出ても力を発揮できるよう意識していましたが、波があったりと、あまり納得のいくプレーができませんでした。
島村 勝てる試合を何試合か落としてしまったという印象があります。入れ替え戦に回るかもしれないというところで最後までもつれ込み、最終戦の岡山戦に勝って、入れ替え戦を回避しましたが、最後の1点を取るという粘り強さや、諦めない気持ちの大切さは欠けていた部分が多かったので、そこは修正しないといけません。先輩方がチームを離れ、かなり若いチームになったこともあり、この4人が中心となって、精神的にももっと強くなり、後輩たちを引っ張っていきたいです。
 
――島村選手も言われたように、昨季まで活躍された先輩たちが数人勇退されました。それについては、どのように捉えていますか?
鳥越 勇退の話を聞いたとき、最初に「まずいな」と思ったのが正直なところです。でも、今まで先輩たちに頼ってばかりだった部分があるので、そういう意味では成長できるチャンスでもあります。だから今は、このチームでやってやろうという気持ちの方が強いです。
白垣 私も最初に聞いたときは、びっくりしました。ただ、残ったメンバーで進化していかなければならないし、誰かが引っ張っていくというより、上も下も関係なく、全員が「自分がやる」という気持ちを持って行動することで、チームとして一つになれるんじゃないかなと思っています。
島村 毎年、勇退する方がいるので、そのたびに危機感を感じますけど、結局は残ったメンバーでやらなければいけません。残ったメンバーでどれだけできるかというのを楽しみにしながら、今は頑張っているところです。
大野 みんなも言いましたが、先輩が抜けて、今いるメンバーでやらなきゃいけないですし、今まで先輩たちに頼りっぱなしだったので、それができない今季は自分たちが後輩を引っ張っていけるように意識しています。全員でひと皮むけることができたらと思っています。



――白垣選手は今季、初めて全日本に選出されました。どういう理由で選ばれたと思いますか?
白垣 正直、わかりません。選ばれたと聞いて、初めは「えっ?」と思いました。どうして選ばれたのか、本当に(全日本の)眞鍋監督に聞きたいぐらいです。ただ、選ばれたということは何かを評価していただいたと思いますし、まず自分のできることを全力でやって、いろいろな経験をさせてもらいながら、そこで勉強しようという気持ちの方が大きかったです。そして、実際に全日本チームに参加してみて、バレーボールに対する視野が少し広がったように感じています。
 
――大野選手も全日本選手としては今季、初めて試合に出場しました。
大野 やっぱり嬉しかったです。スイスでのモントルーバレーマスターズに出場したのですが、外国人選手は私と同じぐらいの身長でも、パワーや高さがあって、自分もそういうプレーができる選手になりたいなと思いました。
 
――島村選手は昨年度の全日本に選ばれて、ヨーロッパ遠征に参加し、それが昨季の大活躍につながったように感じます。国際試合に参加すると、どんなことを学べるのでしょうか。
島村 海外と国内とでは、対戦相手のパワーや高さといったフィジカルが全然違いますから、力強いスパイクや速いサーブ、高いブロックを前に、改めて自分の未熟さを感じることができます。それによって、自分のプレーをもっと改善したり、向上させようと思えるので、海外で外国チームと対戦できる経験は、とても大きいと思います。
 
――そういう意味で、今季の白垣選手や大野選手にはさらに期待がかかりますね。
白垣、大野 頑張ります!

 

――6月に参加したTOKYO2020代表チームの合宿では、どのような練習をしたのですか?
鳥越 最初の1週間は、構え方やレシーブをするときの面の作り方など、基礎的なことが中心で、アタッカーの人たちもスパイクのフォームのチェックとかをやっていました。残りの1週間はチーム練習でした。
島村 私は、NECではあまりやらないディグとかも練習しました。
大野 マルチプレイヤーってやつですかね。
島村 それ、言いたかっただけでしょ(笑)。でも、そういうことです。
 
――それぞれ遠征や合宿を終えて、みなさんがレッドロケッツに合流したのがいつで、合流後はどんな雰囲気で練習をできていますか?
鳥越 合流したのは6月14日です。
島村 ただ、始まりが違いました。シニアチームは5月中に行っていて、私たちは6月からでした。
白垣 遠征から帰ってきて、みんな「楽しくできている」と言っていました。もちろん、前が楽しくなかったわけではないですけど、みんながこの鍛錬期にそれぞれ自分と向き合って練習ができているから、すごく良い雰囲気になっていると感じました。
大野 練習が終わった後に、みんなで円陣になってその日の反省をするのですが、昨季までよりも、年下の選手たちが積極的に発言しているなと思いました。


 
――この鍛錬期、みなさんはどんなことにチャレンジしていきたいですか?
大野 昨季に引き続き、誰もがどのポジションでもできるようにというのを今季も継続してやっていきたいし、中堅という立場になったので、しっかり後輩たちを引っ張って頑張っていきたいです。
鳥越 プレーの面では、まだ波があるのでその波をなるべくなくして、みんなに信頼されるような、安定したプレーをできるように努力します。あとは今まで思ったことが言えなくて、もったいないなと思うことが結構あるので、思ったことや言いたいことは、自分の中に溜めたり中途半端に伝えるのではなく、みんなにしっかりと伝えられるようにしたいと思います。
白垣 私は基本的に高いトスを打つタイプですが、今はチーム全体で速い攻撃を重視して取り組んでいるので、私もそういう部分を鍛錬期に磨いて、リーグで使えるようにしたいです。あとは入部5年目として、チームを引っ張っていく立場でもあるので、しっかりした気持ちを持って毎日過ごしたいと思います。
島村 NECは「トータルバレーボール」を目指しているので、ポジションは関係なく、サーブレシーブやディグもどんどん取り入れていかないといけませんし、そうすることで周りを助けることにもなると思います。今季はそこに特化し、プラス攻撃面で昨季を上回れるようにやっていきたいですね。


 
――今季からV・プレミアリーグは、レギュレーションがいろいろと変わります。選手のみなさんは、どんな影響がありそうですか?
島村 影響ありますね。
白垣 まず3レグ制なので、短期間ですし、スタートが本当に大事だなと。昨季のようなスタートだと、かなり危ない結果になってしまいます。
鳥越 たとえ負けるにしても負け方が大事ですね。
島村 とにかく2セットは絶対に獲る。そのためにも1、2セット目が重要です。一昨シーズンぐらいから試合の出だしは課題に挙がっていて、練習でも集中力を高めたまま継続できるようにと、初めから気持ちを盛り上げて練習に入っていますが、そこは意識次第だと思います。みなさん、どうですか?
鳥越 その通りです。
大野 その通り!
 
――ここ2シーズンは久光製薬が女子バレーボール界をけん引しています。どのように対抗していきますか?
鳥越 久光はレシーブも良くて安定しています。
大野 個々の能力が強いけど、私たちは全員で気持ちを一つにして戦っていくことで対抗していきたいと思います。
白垣 そうですね。チーム力ではどこが相手でも負けたくないし、そこに自信を持って行きたいので、みんなで力を合わせて頑張ります。



 
――みなさんは今季、今まで以上にチームの中心になっていただかなくてはいけません。ということで、同期入団同士でペアになって、お互いに「今季はこうしてほしい」ということを要求し合いましょう。チームのために厳しい要求をお願いします。
大野 ミクがキャッチをセッターにきちんと持ってきてくれたら、私が決めるのでキャッチを頑張ってほしいのと、私がブロックをするときに脇に入って、ネット際のボールをディグしてほしい。連携ですね。
鳥越 わかった。頑張る。私からの要求は、サワの良いところはスピードとパワーなので、速攻とセカンドテンポを使い分けて相手を翻弄してほしいのと、サワはどちらかと言うと闘志を内に秘めるタイプだから、それをもっと外に出して表現してくれたら、チームがもっと盛り上がると思います。
大野 よしっ、頑張ろう!(鳥越とガッチリ握手)
島村 私がリサに求めたいのは、NECの得点王。得点するのはスパイクだけじゃなく、ブロックやサーブでも何でもいいから、とにかく得点王になってほしいです。
白垣 頑張ります。
鳥越、大野 ステキー!(拍手)
白垣 ジョンはコートに入っていて本当に頼りになる存在なので、プレーや言葉、行動で、もっともっとチームを引っ張っていってほしいです。あとは一緒にコートに入っていて、このポイントが回らないっていうときに、うちらで切ろうねっていう気持ちを出していこう!
島村 オーケー!頑張ろう!

 
 
――それでは最後に今季の目標と、レッドロケッツのファンのみなさんにメッセージを。
鳥越 昨季以上に堅いチーム力を出して、1レグから「今季のNECは変わったな」と思われるようなプレーや行動で、皆さんから応援されるチームにしていきたいと思います。NECのファンは毎回会場に来てくださる方が多くて、本当に力になっているので、今季はファンの皆さんに今まで以上に良い試合を見せられるように頑張ります。引き続き、会場に足を運んで力を貸してください。
大野 リーグに向かう今の鍛錬期がとても大事で、ここでいかに技術を身につけられるかが重要になってきます。それを踏まえてのリーグですから、1日1日を大切にして開幕戦に向けて頑張っていきたいです。勝利を期待しているファンの方々の思いに応えられるように、サマーリーグから一戦一戦、全員で戦っていきたいと思います。
島村 リーグでの優勝を目指して、みんなで今、鍛錬期から頑張っていこうと話をしているので、それを目標にして、プレーでもフィジカルでも、自分ができることをすべてやっていくつもりです。昨季よりも一昨季よりも辛くなると思いますが、それをしっかり乗り越えてリーグに入っていきたいなと考えています。ファンの方々は本当に温かくて、自分たちが負けていても「次、頑張ろう」と声をかけてくださったり、ときには「こんな試合しちゃダメだよ」と厳しい言葉をいただくこともありますが、それもNECが勝ってほしいからこそ、です。今季は「今日の試合、良かったね」と言っていただけるように自分たちも努力しますので、会場での応援をよろしくお願いします。
白垣 若いチームなので、新しいNECを出していけるように、この鍛錬期からみんなで試合をイメージしながら、1日1日練習していきます。ファンの方々は良い方ばかりで、励ましてくださることも多いのですが、今度は私たちのプレーが皆さんの活力に何度もなれるように、みんなでエネルギーを出して頑張っていきます。ぜひ会場へプレーを観に来ていただきたいと思います。
(構成/小野哲史)

 

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