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レッドロケッツ応援記 ~1/18 対東レアローズ 惜敗も新たな戦力を収穫とし、今シーズン初のホームゲームへ臨む!~

  info_category1.gif2015/01/19



 雪の舞う寒空の下、秋田県秋田市立体育館での東レアローズとの一戦。2レグに入り、調子を上げて来た東レをこのまま走らせるわけにはいかない。前日のデンソー戦に勝利を収めた後、選手たちは「2レグの東レ戦は、後半戦を迎えるための1つのポイント」と口を揃えた。
 勝利に向けて、まず重視したのは「得点力の高い選手を抑えること」とセッターの山口は言う。まさにその言葉通り、第1セットの序盤は相手エースのスパイクをイエリズがブロックで仕留めるなど、狙い通りの展開でレッドロケッツが9-5とリードを得る。
しかし勝利するために「抑えるべきポイント」を掲げるのは、レッドロケッツだけでなく相手も同じこと。これまでの試合でもチームの得点源として活躍を残してきた島村、白垣に対して東レの徹底マークが続く。サーブで狙われ、十分な状況で攻撃ができず、サイドアウトからの攻撃を切り返され、中盤に手痛い連続失点を喫した。
 山田監督は言う。
「2レグに入り、相手チームもデータをもとに対策してくるので、今まで決まっていたコースにもなかなか決まらなくなったり、苦しい場面も多くなるのは想定内です。ただ、それでもやはりチームの攻撃において“軸”となる選手というのは、どのような状況にあっても崩れない選手でなければなりません。たとえ相手が崩しにきても、そこで踏ん張れる選手にならなければいけない。それを身を持って教えられた試合でした」
 これまではラリー中にも高い決定力を残してきた島村、白垣の攻撃を封じられ、なかなか思うような展開に持ち込めない焦りも生じ、スパイクミスも続く悪循環をなかなか抜け出せない。終盤になってようやく、連続得点で追い上げたが中盤の連続失点が響き、第1セットは22-25で失ってしまった。


 
 追う第2セット、山田監督は流れを変えようと積極的にメンバー交代を図り、セッターに秋山を、イエリズに代えてライトに柳田を、上野に代えて家高を投入する。
 前日のデンソー戦でも試合の途中に2枚替えで秋山と共に投入された柳田は「勝ちはしたけれど試合の中で必要な声がけが足りなかった。今日の試合で出番があったら『必ず頑張って声を出すこと』をアキさんと約束していたので、とにかく声を出して思い切って打つことを心がけていました」と言うように、投入された直後から得意とするファーストテンポのスパイクを次々打ち込み、徐々に流れを引き寄せる。
 一時は5点の差を追いかける展開を強いられていたが、柳田の活躍が起爆剤となりレッドロケッツが驚異的な追い上げを見せ、22-23と1点差まで迫り、会場のボルテージも一気に上がる。さぁここから逆転だ。そんな声も飛び交う中、逆転を狙うレッドロケッツだが、東レの手堅い守備の前に、その1点がなかなか取れず、競り合いながらも第2セットも23-25で落としてしまう。



 0-2と劣勢の中で迎えた第3セット、スタートから投入された柳田、家高が第2セットに引き続き攻撃面で活躍。山田監督も「それぞれが長所を発揮して、何とか流れを変えようという姿勢を見せてくれた」と高く評価したように、持ち味を存分に発揮し、逆転勝ちに向け懸命なプレーを見せる。
 しかし、相手コートに「落ちた」と思うような強烈なスパイクも相手選手の体にうまく当たって返球されてしまったり、中盤に入るとなかなか得点が取れず、東レのリードが広がる。秋山が「もともと1本で得点できるようなチームではないので、粘って粘ってみんなで得点を取りに行かなきゃいけない、と思いながらも、ラリーが取り切れず、それが焦りとなって最後まで波に乗り切れなかった」と振り返ったように、ラリーを制することができず、その差が点差となって相手を追う展開が続く。それでも最後まであきらめずにボールを追い、必死でつないで逆転のチャンスを狙ったが、追い上げながらも最後の1本が及ばず、第3セットも23-25、0-3で悔しい敗戦を喫した。

 勝てるチャンスが何度もあった。そう思えるだけに、試合後は選手たちの表情にも悔しさが目立ったが、途中出場した秋山、柳田、家高の活躍はこれから後半戦を迎えるチームにとって大きな収穫になったのは間違いない。
 後半戦、そして次節のホームゲームに向けて、秋山が言った。
「今日の試合では相手に粘られて、自分たちがやるべきことをできなかったという反省点や、脆さや課題もハッキリ見えました。ここでもう一回気持ちを引き締めるためにも、大きな力をいただけるとどろきでのホームゲームに臨めることはチームにとって本当に心強いことなので、たくさんの応援を力に変えて、来週はホームで連勝します」
 悔しい敗戦も、次への糧として。レッドロケッツの戦いは、これからが本番だ。





 
 1本1本、鮮やかなスパイクが決まるたび笑顔が弾ける。
 ずっと「この場に立ちたい」と願い続けて来た場所で、再びプレーができる喜び。家高の表情は、昨年までとは違う充実感と喜びで溢れていた。
 2014年6月に肩の手術を敢行した。ケガ、手術、リハビリ、復帰。言葉にすれば味気ないほど簡単なものに聞こえるが、その最中にいる選手にとっては、日々、不安や焦りとの戦いだ。5月に黒鷲旗を終え、わずかな休息期間を経て再び始動したチームは前年とは違う新たなコンセプトを掲げ、攻撃力向上のため、ミドルブロッカーの選手も前衛時だけでなく後衛でも守備や攻撃に参加するなど、これまで以上に幅広い役割が求められるようになった。
「ジョン(島村)やサワ(大野)、ブン(上野)はサイドの経験があったり、もともと攻撃力がとても高い選手ばかり。その中で自分は今までずっと、ミドルとして攻撃に参加するのは前衛の時だけ、という意識でしかなかったので、ここに自分が入ってちゃんと戦えるのかな、という不安がずっとありました」
 トレーニングや個別練習に重点を置く鍛錬期も、家高は別メニューでリハビリに取り組む。
「同じスタートラインにすら立てていない。『もっとやりたい』という気持ちは強くあるのに、体がついてこない。自分の中で、ものすごく葛藤した時期でした」
 それでもあきらめずに地道なリハビリ、トレーニングを続け、順調な回復を遂げ、ようやく試合に出るチャンスを得たのが秋田での2連戦だった。久しぶりの出場ではあったが、大学の先輩でもあるセッターの山口は「積極的に攻撃を呼んでくれる選手なので、トスも上げやすかったし、信頼して託すことができた」と言い、山田監督も「自分のすべきこと、オフェンス面で非常にいい働きをしてくれた」と家高のプレーや取り組む姿勢を高く評価した。
 全体練習の後に、ミドルブロッカーと、セッターが残り「コンビの精度を高めよう」と自主練習を重ねてきた成果も、試合の中でつかむことができたのも、家高にとってだけでなく、チームにとっても大きな収穫だった。
 ようやく同じスタートラインに立ち、これからはポジションをつかむための戦いに臨めることも、大きな喜びでもあり、それこそがチーム力を高める手段だと実感している。
「仲間であり、ライバルでもあるので、お互い切磋琢磨して、いいところを磨きあって、個々の能力を高めていきたい。もっともっと泥臭く、勝ち方にもこだわって、『チーム力』で戦って行きたいです」
 バレーボールができる喜びと、コートに立てる喜びを噛み締めて。きっと1戦ごとに進化する家高の姿が見られるはずだ。

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