NEW FACE~内藤選手・井野選手インタビュー~

  2009/09/01

 
▲ 内藤 香菜子 (ないとう かなこ)
センター / コートネーム:カナ
▲ 井野 亜季子 (いの あきこ)
リベロ / コートネーム:ノア

  今シーズンから新たにレッドロケッツに加わった新戦力。ともに豊富な経験を持つ即戦力の2人、内藤香菜子選手、井野亜季子選手に「新天地」で戦う決意を語ってもらった。


◆対戦相手として抱いていた印象


――お2人がレッドロケッツに入るまでの経緯を教えて下さい
井野 :NEC に入ろうと決めたのは、フランスリーグを終えた4月頃です。もともと海外でプレーをするのは2年間と決めていたのですが、日本に帰ってからどこでプレーするかは決まっていませんでした。そんなときに高校時代から合宿などでお世話になっていたNECに声をかけていただき、ここでプレーしようと決めました。
内藤 :私の場合は、悲しいことに所属チームの廃部が決まり、全体移籍もできなくなってしまった6月、個々の移籍に切り替えられました。先のことを考え始めたのはそこからです。ありがたいことに、いくつか声をかけていただいたのですが、昨シーズンのチームの様子を自分なりに見てきたなかでも、NECはとても魅力のあるチームだと思っていました。東のチームが少なくなってしまいましたが、これまでもずっと「関東のバレーを盛り上げていきたい」という志を持ち続けてきましたので、NECでプレーしようと決意しました。

――これまでは対戦相手として、レッドロケッツはどんなイメージのチームでしたか?
内藤 :優勝回数も多く、常に上位に定着している強いチームという印象でした。実際に戦うなかでも組織力があり、クレバーなチーム。いろいろな策を持って挑んできたのですが、ことごとくその上を行かれてしまい、なかなか超えることができない。簡単に勝てる相手ではない、手ごわいチームだと思いながら戦っていました。
井野 :小さい頃、テレビを見ていた選手がいっぱいいるチームでしたので、スター選手が多い、クールなイメージがありました。でも実際に入ってみたら、みんなとても面白くてお茶目で(笑)。まったくクールではなかったです。
内藤 :私が入ったときはすでにノア(井野選手のコートネーム)がいて、チームに馴染んでいたのでさらにお茶目度が増していました(笑)。チームも若返って、新しいチームになった、全体的に変化のときだったのかもしれませんね。合流したとき、私は別メニューだったのですが、みんなが練習しているところを見たら「早くみんなとプレーしたいな」と思いました。どんなチームにも若手へ切り替わる時期が必ずあります。頑張っている若手の姿を見て「自分たちもこんなふうにやってきたな」「あんな問題があったな」と、新しいチームで初心を思い出すことができた。とても新鮮な気持ちになりました。


◆「カナさんはおっちょこちょい」「ノアは意外と人見知り」

――これまでのシーズンで、内藤さんと井野さんが話す機会はあったのでしょうか?
内藤 :ないですね。
井野 :もちろん、カナさんの存在は知っていましたよ。
内藤 :私も知っていたよ。「新人のいい選手がいるな」と思ったら、あっという間に海外へ行ったと聞いて(笑)。でも、どこかで「いいじゃない」と思ったんだよね。外から見ていても、小さな枠におさまっているのはもったいない選手だな、と感じていたから。
井野 :そうですか? 嬉しいですね。海外行きを決めた当時は20歳になる年だったので「大人になる」という思いが強くて、どうしてもチャレンジしてみたかったんです。でも日立佐和をやめるときも、会社の方々や周りにいたたくさんの方に「頑張れ」と送り出してもらって、今でも変わらず応援していただいています。自分のなかでは「もっと大きなところで挑戦したい」と飛び出したけれど、佐和に入ってチャンスをもらえたから、海外でプレーすることができて、今はこうして NECの選手になれた。本当に感謝しています。
内藤 :そうだね。すごくいいことだし、ありがたいね。

――NECにとっては経験豊富なお2人の加入が、とても心強いですね
井野 :カナさんは年齢で分けるとトップグループ所属ですが(笑)、私は真ん中、まだまだです。一番上の2人がガイコン者なので…。
内藤 :ガイコン…? ひょっとして既婚?(笑)
井野 :それです、既婚!(笑)。外国人選手で結婚している選手は多くても日本ではまだまだ少ないので、スギさんやカナさんを見ていると「主婦ってすごいな」と思います(笑)。寮に住んでいればご飯も出てくるし、お風呂も入れる。2人は練習が終わってからスーパーに行って、ご飯をつくるわけですよね。家庭とバレーを両立させている姿に憧れます。
内藤 :ノアと話をしていると、いつも楽しいよ(笑)。
井野 :ありがとうございます。カナさんはしっかりしていそうに見えるのにおっちょこちょいですよね。電車を乗り間違えたり、乗り過ごしたり(笑)。
内藤 :確かに(笑)。オンとオフのときはだいぶ違うみたい。ノアは、チーム内では誰とでもすぐに打ちとけることができるのに、普段は異常なほどに人見知りをするよね。
井野 :公式の場が苦手なんです。人前でマイクを持って挨拶と言われても、その場で思いついたことを話すタイプなので、自分も周りも何を言っているかわからない(笑)。
内藤 :これからこのチームで徐々に慣れていけばいいじゃない。試合後のインタビューで特訓だね(笑)。


◆2人で新しい風を吹かせたい

――お互いに対して、期待するところはどこでしょうか?
内藤:私たちはお互いに違う要素を持ってここにきていると思うし、サマーリーグや国体予選を見ていても、今までなかったものや、ノアが入って見えたことがたくさんあると思う。だから遠慮せず、それをみんなに伝えて、今のメンバーで戦う方法を自分たちで見つけ出していくために、ノアにはみんなをどんどん引っ張っていってほしいです。
井野:カナさんと私が見てきたこと、やってきたことはNECにも自分自身にも絶対にプラスになるものだと思うので、私たちが新しい風を吹かせて波に乗っていきましょう。
内藤:乗っていこう、NECに2人の名前を定着させていきましょう。

――それでは改めて、今シーズンの目標を聞かせて下さい
井野:私は去年、一昨年を見ていないので、自分が入ってからのNECしか知りません。過去のことはわからないので、今このチームで過去を上回りたい。新しくなった分は個人がレベルアップして、NECのよさである組織バレーを展開していきたいと思います。
内藤:まず個人的には、1日も早くプレーできるように復帰することです。とはいえ「試合が始まるから」と焦って後悔はしたくない。自分のペースで、いつでも出られる準備をしながら、早くみんなと一緒にプレーがしたいです。

――では最後に応援して下さる方々にメッセージをお願いします
井野:海外で周りに日本人がいない状況のなかでプレーしているときに、「元気をもらっています」とたくさんのコメントや手紙をいただき、本当に嬉しかったです。その言葉で逆に私が元気をもらえたし、1人じゃないと思えました。日本に帰ってまた自分のプレーをすることで、これまでの修行がプラスになっていること、それがみなさんのおかげでできていると感じてもらえるようなプレーをコートの上で見せたいと思いますので、NECレッドロケッツを始め、内藤香菜子、井野亜季子をこれからもよろしくお願いします!
内藤:応援して下さる方の存在なくして、私たちはバレーをすることはできません。私自身も武富士のみんなの思い、チームを応援して下さった方々、バレーを応援して下さる方々の思いを背負っているんだという気持ちを、今も持ち続けています。今年は本当に深い意味で、みなさんの力がとても必要だと痛感させられ、ありがたいことなのだと見直すことができました。全国で応援して下さる方々に少しでも還元できるように、プレーを見てもらうことはもちろんですが、みなさんのおかげでやっているということをもっと出していきたいと思います。変わらず応援していただけたらとてもありがたいです。

応援してくれる人たちへの感謝。誰よりもその思いを抱く2人が、レッドロケッツに加わった。新たなスタートを飾る2選手に、そして新生レッドロケッツへのご声援をよろしくお願いします!

(取材・写真:田中 夕子)

  

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