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2020/08/02

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廣瀬七海×古谷ちなみ チームを盛り上げる“起爆剤”対談 「武器はブロックとバックアタックだけじゃない。チームの魅力を伝えるSNSでも起爆剤になります!」

 長いリーグ戦の中では、どうしてもチーム状態の浮き沈みが起こる。選手個人でも、激しい戦いの中で疲労や怪我を始めとする体調管理を続けながら、結果を求めていくことは難しい時がある。
 そんな時でも、チームの勢いを失わない、『起爆剤』的存在。常に前を向き、明るく、前進する2人に話を聞いた!



強みはブロックとバックアタック

――同じオポジット(※注1)のお2人、それぞれの強みや特徴など、どんな印象を持ちあっていますか?
廣瀬 ちなみさん(古谷選手)はめちゃくちゃ跳ぶ。そしてストイックです。常に努力するし、自主練も熱心にするタイプなのでものすごく尊敬しています。でも、私にも高さという武器があるのと、ブロック力は負けないと思っています。印象だけでなく、自分の強みもアピールしてみました(笑)。

(※注1)オポジット=攻撃のスペシャリスト。セッターの対角に配置されることが多く、常時攻撃に参加することから、強烈なスパイクとバックアタックの能力が求められる。

※画像をクリックして廣瀬七海選手の選手紹介がご覧になれます


古谷 さすがだね(笑)。ウミ(廣瀬選手)はケガをして自分が苦しい時でも、チームのため、人のために自分を捧げられる人です。私にも経験がありますが、ケガをしてナイーブな時こそ自分のことばかり考えがちなのに、その状況でもウミはチームを助けようと行動しているのがすごく伝わってくる。同じ立場だったら私は絶対自分のことしか考えられなくなってしまうし、日頃から人のことを考えていないとできない。常に周りのために、と考えているウミをとても尊敬しています。プレーの面で言えばスパイクもだけど、最近は特にブロックがすごい。手足が長いから「ここは出てこないだろう」というところまで手が出て来るし、海外の選手と対戦している感じに近いかな。でも、私も自分が納得いくまでやること、あれだけやったから大丈夫、と思って勝負所で力を発揮できるのは強みだと思っているので、そこは負けずに頑張ろうと思います。

※画像をクリックして古谷ちなみ選手の選手紹介がご覧になれます

廣瀬 嬉しすぎますね(笑)。ちなみさんは空中にいる時間が長いし、体幹が強いからいろんなことができるからうらやましいです。ブロックを変に出せば当てて飛ばされるし、脚の筋肉も強い。何より、ポジティブなところがうらやましくて、素晴らしいです!

――オポジットは攻撃の要であり、そこからの攻撃をどう活かすかがチームの武器でもあります。お2人は今、それぞれどんなことを課題として取り組んでいますか?
古谷 個人的にはバックアタックが好きで、チームの中でも一番バックアタックは自信を持って頑張りたいプレーなので、今はテンポを変えたり、いろいろと挑戦しています。これまでは「バックアタックしかない」という状況でしか打てていなかったのですが、今年はもっと積極的に、コンビの中に当たり前にバックアタックを絡められるように取り組んでいます。

※会場がどよめく強烈なジャンプサーブも古谷選手の大きな武器の一つ



廣瀬 私はブロックで中心になることです。今シーズンは自分たちの強みとして、ブロックディフェンスを強化しているので、強みを生かし、よりうまく回すためのブロックができるようになりたいので、尊敬するサワ(大野果奈=2018年引退)さんのような存在に私もこれからなれるように、今頑張っています。
古谷 実際にブロックはすごく重要だよね。相手のスパイクを止めるだけではなく、どこへどうやって跳ぶかで後ろの人がレシーブしやすくなるし、上手な人は駆け引きもうまい。「この選手はクロスに打つだろうから、クロスへかけよう」と勝負したり、あえて「クロスに打つだろう」とわかっているから、変に手を出して利用されるよりも、「クロス側は空けるからレシーブで拾ってね」とか、すごく重要。あれ、言いたいことがありすぎて、うまくゴールできなくなってきたけれど大丈夫かな?(笑)
廣瀬 大丈夫です。私がつないでゴールします(笑)。ブロックは攻めるだけでなく、レシーブと連動したディフェンスでもあって、ちなみさんが言いたいのは、レシーブが強い人、得意なところに行くように、たとえばストレート側にリベロがいるならクロスを締めてストレートに打たせるとか、クロス側にセッターがいるならばセッターに取らせて2本目を上げさせないようにしようとか、あえてそのコースを空ける駆け引きがうまい、ということですよね?(笑)。
古谷 そう、ありがとう。ゴールしました。二人三脚だね(笑)

※廣瀬選手は連動したブロックディフェンス強化を課題にあげる



「素直で真面目」ゆえ、駆け引きは苦手?!
 

――攻撃専門と言われるポジションですが、試合の中で「何をやっても決まる」と思えるような時はどんな感覚でプレーをしていますか?
廣瀬 自分の感覚として「今日はめちゃくちゃ決まった」と思う試合の映像を見返すと、実はその前に何本もリバウンドを取っていたり、ブロックされたボールを周りの選手がフォローしてくれて、そこから切り返して攻撃した結果、スパイクが決まった、ということがすごく多かったんです。だから一般的な「ゾーン」という感覚ではなく、私の場合は周りの人にカバーしてもらって最終的に決められた、というイメージですね。
古谷 私はフィーバータイムになった時は、ゲームにたとえるならマリオがスターを取りまくっているイメージです(笑)。どんな障害物があっても進めるし、どこへ打っても決まる。頭は冷静なので、いつもならただ打つだけのボールを小細工して落としたり、プレーも変わる。そういう時は、どれだけ打っても決まる、といういいイメージがあります。



――それでもこの人のブロックは嫌、という選手はいますか?
古谷 どんなボールに対してもしつこく来られるミドルブロッカーは嫌ですね。常にワンタッチを取って粘り強くつなげる選手や、アウトサイドの選手ならば「こっちに手を出しているけれど、止めるのはこっちです」と駆け引きされると、根が素直なので策にハマってしまうタイプなんです(笑)。ミドルの選手では東レの大野果歩さん、埼玉上尾の青柳(京古)さんが対戦して嫌なブロッカーでした。
廣瀬 私は普通に荒木(絵里香=トヨタ車体)さんが嫌です。「こんなところまで?」と思うぐらい、めちゃくちゃ手が出てくるからびっくりしちゃうし、勝負所で、うわ、荒木さん、と思ってビビッてブロックされちゃう(笑)。勝負所がわかっている選手なので「ここは絶対に止めてやる」と伝わってくるし、もちろん対抗しようとするけれどいざ直面するとひるんでしまって。2シーズン前の試合でそれを思い知らされたので、すごく悔しかったし、「私もブロックがうまくなりたい、うまくなろう」と思ってブロックを練習してきました。対戦するのは本当に嫌ですが(笑)、荒木さんがいてくれたおかげで私も頑張ろうと思って練習に励むようになったし、とても尊敬しています。

――ではレシーバーで嫌な選手は?
古谷 チイ(佐藤澪)さんも(小島)満菜美さんも全然決めさせてくれません。ブロックアウトで飛ばした、やった、と思ってもチイさんはタタタタっと走って拾っちゃうし、守備範囲が尋常ではないです。
廣瀬 難しいボールも普通に拾って、何もなかったように「いけー」って叫んでいますよね(笑)。私は駆け引きしてくるのでヒナ(岩﨑紗也加=2018年引退)さんが嫌でした。サーブを打つ前や、攻撃に入る前にわざと目を合わせてくるので、駆け引きされているのがわかるから逆に自分が考えすぎてしまうので、シンプルにできなくなる。要は真面目なんです(笑)。

※廣瀬選手が「嫌なレシーバー」にあげた元NECレッドロケッツ・岩﨑紗也加さん(※現チーム広報)



古谷 強行突破しないとダメだよね。今はデータバレーが盛んだけど、データにこだわりすぎるとデータにないことに追われちゃうから、私はデータを覆したい。大学時代も、データに取られていないことをやればデータ以上になると思っていたので、これからもそうでありたいな。
廣瀬 カッコいい(笑)。

――では攻撃面で。この選手はすごいと思う選手や、意識する選手はいますか?
古谷 石川真佑選手(東レ)です。ブロックでシャットされても次を考えているし、むしろシャットされたら今度はその人の前から点を取ろうとするのが伝わってくる。大半の選手はシャットされたらその逆へ打とうと考えがちなのに、あえて止められたほうを狙えるメンタル、テクニックはすごいですね。
廣瀬 私は石井優希選手(久光)です。今は何でもこなせる、何でもできるイメージの選手です。相当努力されただろうな、と思いました。スパイクもいろいろなコースへ打てるし、技もたくさんある。しかもサーブレシーブやディグもできるので、バレーボールと熱心に向き合って、努力をされてきて、今こんなにすごい選手になったんだ、と思ったら、すごいな、と尊敬するし、石井さん、大好きです(笑)。
 


「できる」と思いこませて「データを覆す」
 

――試合についておうかがいします。試合の前日や当日、ルーティーンはありますか?
廣瀬 私は細かくつくります。夜のお風呂、湯船に入る時間を10分と決めて、その時間に映像を見る。出てからは試合前日だけ使う、ちょっと特別な勝負化粧水をつけます(笑)。それから必ず体幹トレーニングをして、イメージトレーニングとして、日記に「次の日はこういうプレーをする」と書くのですが、読み返すと全然違うのが欠点です(笑)。試合当日も会場へ向かうバスの中で聞く音楽の順番、消すタイミングを決めたい。そうしないと精神的に落ち着きません。
古谷 マメだね。私は決めたことを続けられないタイプなので、ルーティーンはつくらない。だからここが勝負、という時は「できる、できる」と頭に思い込ませたり、いいイメージを想像して、こうなればいいと考えるようにするかな。実際それがはまるとできたことが自信になるし、「いいことを想像すればこうなるんだ」と思える。むしろ思い込みだね。できると思えばできるし、言霊じゃないけれど、やりたいことを口に出せばできるようになると思っているので、プレー中も思ったことを口に出すように意識しています。

※古谷選手の一日を追った「選手に一日密着~バレーボール選手ってどんな生活を送っているの?~」は公式YouTubeチャンネルよりご覧頂けます


――「盛り上げ役」で「起爆剤」となるお2人ですが、会場や試合中はどんな雰囲気を好みますか?
廣瀬 お客さんがたくさんいると盛り上がるし、しかもそれが赤だとテンションが上がります。NECのホームゲームはもちろんですが、デンソーのホームゲームも上がりますね(笑)
古谷 たくさんのお客さんがいるほうが興奮するし、どんな形でもいいから決めに行こうと思うよね。そういう面で、お客さんを乗せたり、巻き込むのが(峯村)沙紀さん(2019年引退)は本当にうまかったし、カッコよかったですね。
廣瀬 長いラリーを取った時は、自分たちだけでなく応援のおかげで取れた1点だと思うんです。攻める時も盛り上がるし、得点を取った時はさらに盛り上がる。最高ですよね。
古谷 逆にチームがうまく行かない時、「頑張れ」という声を聞くと「1人で戦っているわけじゃないんだ」と思いますね。ミスをしたりうまく行っていない時は孤立しがちですが、そういう時、ふいに「頑張れ」という声が聞こえると、背中を押されている感じがします。

※スタンドが真っ赤に染まるホームゲームは選手たちの士気を盛り上げる


 


地域密着の秘策は「駅前広場でバレー体験」
 

――とはいえ今年は満員の観客の前で試合をするのが難しい状況でもあります。そういう今だからこそ、選手にできることは何だと思いますか?
古谷 その言葉を待っていました!
廣瀬 私たち、古谷と廣瀬、SNSでも起爆剤になります! NECは積極的にSNSを使って情報を出しているので、私たちがさらに引き出して、プレーの面だけでなく、この人はこういう人だよ、という魅力や面白さをどんどん伝えたい。特に甲(萌香)さんは、そこにいるだけで面白い人で、ワードチョイスと距離感、すべてが面白い(笑)。「100日後に死ぬワニ」ではないですが、「100日後に猫背が治る甲」とか(笑)、いろいろな企画で魅力をお伝えしたいです。

※自粛期間中に連載した「おうちでできる簡単トレーニング」動画は廣瀬選手が各動画の編集を担当

――改めて、お2人が伝えたいNECレッドロケッツの魅力とは何でしょうか?
廣瀬 みんないい人ばかりだし、人からそのチームを知っていくことも多いと思うので、それぞれの魅力をうまくピックアップして、そこから「こういう人たちがバレーボールをやっているんだ」「いいチームだな」と思ってもらえたらいいな、と思います。
古谷 まずバレーボールという競技の醍醐味も伝えたいよね。他のスポーツと違って必ず3回はつなぐ。それも魅力だと思うので、一緒にパスをしたり、体験してもらう機会もあればいいな、と思いますね。
廣瀬 スポーツってワクワク、ドキドキ、感動するものだと思うし、この人たちのプレーを見たら元気が出てくる、見ていて面白いと思ってもらえるようなプレーをしたいし、その姿を会場で見てもらえないならテレビ放送や配信で見てほしいですね。
古谷 私たちが発信するのはもちろん、周りの人にも「どうしてバレーを見るようになったんですか?」と聞いてみたいな。発信するばかりでは一方的だし、どうしてバレーを知るようになったか、見るようになったかを聞くことで、何か見えるものがあると思うし、意外な発見がありそうな気がする。
廣瀬 確かに! 実際テレビでプレーを見て感動した、と思う人もいるだろうから、そう感じてもらえるように、もっと頑張ります!

――ファンサービスも含め、今シーズンはどんなことにチャレンジしてみたいですか?
廣瀬 駅前広場を貸し切って、バレーボールの体験コーナーをつくりたいです。デモンストレーションでバレーボールをするのもいいと思うし、そうすることで歩いている人の目に入るし、知ってもらえるきっかけになると思います。まずはホームタウンで根づかせることが大事だと思うので、地域の人にもっと知ってほしいし、改札の中にもポスターを貼ったり、試合の日はとどろきアリーナまでレッドカーペットを敷きたいです(笑)。バレーボールだけでなく、いろいろな活動を通して関心を持ってほしいし、たとえ練習後のふざけた映像でも、それを見た人が笑顔になってくれたら嬉しい。大変な状況だからこそ、1人でも多くの人が笑顔になってくれたら嬉しいです。

※8月には廣瀬選手&古賀選手がデザインをプロデュースし、SNSのファン投票で決定したTシャツが販売される

古谷 ギャップだね。バレーをしている時の真剣な姿も、ふざけて笑っている姿もそれぞれの角度から見せて行けたらいいよね。バレーボール選手だけれど、身近な存在だよ、と感じてほしいし、そういう意味で壁を壊したいね。
廣瀬 キバツザイだからね。
古谷 起爆剤でしょ(笑)。

※取材中もユニークなジェスチャーを入れて終始大盛り上がり



――では最後に、新たなことへチャレンジする意思も込め、決意表明をお願いします。
廣瀬 1本のブロックからあなたを虜にします!
古谷 え? キャッチフレーズ?(笑)
廣瀬 違いますよ(笑)。今シーズンは特にブロックへ力を入れているので、ポイントを決めることや、相手に圧をかけること、後ろの選手がレシーブしやすくしたり、広い意味で「ブロックの廣瀬」と思ってもらえるような存在感を出していけるように頑張ります!
古谷 私はデータバレーを覆す。データを超える選手になりたいので、みなさん、たくさんの声援、たくさんの元気玉を送って下さい!


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