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NEWSNECレッドロケッツ ニュース

2021/01/25

試合レポート

■レッドロケッツ応援記 ~1/23 対日立リヴァーレ 今季最後のホームゲーム、サポーターの前で勝利を飾る新年負けなしの3連勝!~

 今季最後のホームゲーム。緊急事態宣言の再発動に伴い、該当地域での出場辞退やリモートマッチへの切り替えを余儀なくされるチームもある中、レッドロケッツはホーム神奈川、川崎市とどろきアリーナで規定に則り、有観客でのホームゲームを行った。



 さまざまな意見もあるのを承知のうえで、あえて観客を入れて試合を行う意味。金子監督はこう言った。
「いろんな意見があって、いろんな見られ方をされると思いますが、すべてのアスリートはオリンピックが開催されると信じています。できるだけお客さんを入れて、無事(五輪が)開催されるようにいろいろな方が尽力している中、我々もこうしてお客さんを入れて試合を行うことでモデルケースとなるようなチームになりたい、という願いを込めました。こうして試合をすることで多くの方にモチベーションとなるようなプレーを見せたいと思いますし、ゲームを見に来た方々が試合を見て元気になって、そのままこれからも元気で過ごしてもらうことを切に願っています」



 試合開始前には、前節の久光スプリングス戦でVリーグ通算230試合出場を果たした島村の偉業を称え、セレモニーを実施。事前に寄せられた動画メッセージや写真が次々大型ビジョンに流れ、目に涙を浮かべる島村の姿を見て、チーム全員の心は1つになった。
 この試合、今季最後のホームゲームは絶対に何が何でも勝とう、と。



 そんな思いをプレーに乗せるかのように、試合の立ち上がり、まずはネリマン、曽我のスパイクでレッドロケッツが先行。中盤も古賀、曽我のスパイクで得点を重ねるたび、会場にはハリセンの音が鳴り響く。
 だが、リーグも中盤から終盤へ差し掛かり、上位進出のために1つも負けられないのはレッドロケッツだけでなく日立も同じ。金子監督も「サーブで攻めてくることは予想していた」と言うように、緩急をつけた日立のサーブに揺さぶられたことでミドルが封じられ、攻撃がブロックに捕まり連続失点を喫し、ジュースの末にこのセットを25-27で失う。



 しかし第2セットに入ると、レッドロケッツが覚醒。島村の速攻や古賀のスパイク、ネリマンのバックアタックと武器である攻撃が次々決まり、序盤から主導権を握る。途中出場の上野も攻守で存在感を発揮、終盤には古賀のサービスエースでさらに得点を重ねたレッドロケッツが25-18で第2セットを奪取した。
 今季好調を維持する理由はいくつもあるが、あえて1つ挙げるとしたら、途中交代の選手も活躍する。まさに全員バレーを体現していることでもある。日立戦もまさにそんな試合で、第2セットの25点目を決めた上野もその象徴だった。



 現在スパイク決定率でトップを走る島村に対して、どのチームもマークを厚くし、島村に攻撃へ入らせないようなコースを狙ってサーブを打ってくる。そこでも技や力を駆使して決めるのが島村の凄さでもあるのだが、レッドロケッツ同様ミドルブロッカーを武器とする日立は、この試合島村を徹底マーク。そのシフトを冷静に見ていた上野が途中から投入されたことで、効果的な攻撃が展開されたのも流れが変わった一因ではあるが、それも「自分1人の力ではない」と上野は言う。
「監督から『2枚ついてもうまくいなすような攻撃をしてほしい』と言われてコートに入りました。もともとブロックを使った攻撃は得意ですが、テンポを変えたり、攻撃のパターンを切り替えてみようと思えたのは前に出ていたジョンさんがいたからわかること。自分のスパイクが決まったのも、ジョンさんや、スタートから出ていた人がいるおかげです」



 第3セットも第1セットと同様にジュースへもつれる接戦となったが、ここでも途中出場の山内が攻守で貢献。最後はリベロの小島が好レシーブでつないだボールを古賀が決め、26-24でレッドロケッツが制した。
 勢いそのままに、第4セットもネリマンのブロックや古賀のサービスエースで9-8とレッドロケッツが先行。しかし中盤、日立のサーブに崩され攻撃が単調になり、相手にチャンスを渡してしまう。古賀が「中盤に追い上げられてビハインドの状態が続く中、私たちのチームは組織的に動こう、とやってきたのに『ここを止めるから後ろはレシーブでお願い』とか、そういう会話が全くできなくなっていた」と振り返るように、相手に押されたことでそれぞれの視野が狭まり、いい流れの時には当たり前にできていた確認が滞る。



 15-19と点差が開く中雰囲気も沈む。だが流れも日立へと偏りかけたその状況で、再び流れを引き寄せたのが古賀だった。ライトからスパイクを決め16-19とした後、自身にサーブ順が巡ってくる。「タイムアウトの時に、それぞれの役割をしっかり果たそうと話したので、自分はサーブで崩して攻撃を絞ることを意識して打った」というサーブが、日立のディフェンスを崩す。ダイレクトで返ってきたボールを山内、ネリマンが確実に抑え、山田のブロックやスパイクで連続得点。声は出せずとも、ハリセンの音がより大きく響く中、あえて笑顔は見せず淡々とした表情で古賀はサーブを打ち続けた。



「ここでしっかり最後畳みかけないとまた一緒の展開になってしまう。だから(点数が)決まった時も喜んではいたけれど、すぐに切り替え、と意識しながら打ちました」
 最後も古賀のサーブで崩したところをネリマンが決め25-19。3-1で勝利したレッドロケッツは2021年に入ってから負けなしの3連勝。多くのサポーターと共に勝利を分かち合った。



 バレーボールというスポーツが1人の力ではできないように、ホームゲームも1人の力ではできない。会場を設営する人、入場がスムーズにできるよう誘導する人、ホームゲームで流れる映像をつくり、販売するグッズを揃え、1人でも多くの人に「楽しかった」と思われるようにアイディアを出し、実行する人たち。コートで戦う選手はもちろんだが、その舞台をより輝かしいものにすべく、目立たない場所で尽力する人たちがいる。そして何より、大きな声を張り上げて応援したいのを我慢して、ハリセンに願いと祈りを込めて叩くファン、サポーターの存在がなければ、これほどの盛り上がりにはつながらない。
 すべての力が結集したからこそできた試合で、つかんだ勝利。その喜びを噛みしめ、全員の思いを主将の山内が代弁する。
「今、こういう状況で最後のホームゲームが本当に開催されるか心配でした。実際、お客さんを入れて試合をすることがいいことなのか、というのも考えました。でもお客さんがいる前でプレーすることで、私たちの気持ちも高ぶらせてもらえた。1つ1つのプレーにお客さんの後押しがあって、そのつながりがあったからこそ、チームが勝つことができたと思います」



 たくさんの思いと、たくさんの感謝が交錯して、大きな力につながった、今季最後のホームゲーム。それぞれが抱く「ありがとう」の気持ちを形にして返せるように。いよいよ迎える終盤、ファイナルへ向け、ホームゲームで送られた大きなパワーと共にレッドロケッツは挑み続ける。



【HOT TOPIC 小島満菜美選手】



 紛れもなくその1本は、彼女が取った得点だった。
 第3セット、25-24。次の1点を取るのはどちらか。手に汗握る緊迫した場面で、日立の強打がレッドロケッツコートに放たれる。落ちてもおかしくないボールの先にいたのが、リベロの小島だ。懸命に上げたボールをセッターの澤田はネリマンにトス。しかしネリマンのスパイクが日立のブロックに捕まる。
 落ちた、と思う先にいて、決まった、と思う1本を上げたのはまたも小島だった。必死につないだボールを最後に古賀が決め27-25。VOMを受賞し、試合後のコートインタビューでは「そこで拾うのが自分の仕事」と笑顔を見せたが、あの1本がもしも落ちていたら結果は違っていたかもしれない。小島にとっても、それは絶対に逃がせない1本だった。
「セットはとってもなかなか乗り切れない。この試合は絶対に落とせない試合だったので、この1本は死んでも落とせない。絶対に自分がつなぐ、と必死でした」
 リベロとは損な役回りだ。実は隣のスパイカーの守備範囲を少しでも狭くさせようとフォローしていたために逆をつかれたサーブであっても、リベロが弾いたり、うまく返せなければ会場からはため息がもれる。しかもパスで崩されても攻撃で挽回できるスパイカーと違い、守備専門とされるポジションは常に高い要求と向き合い続けなければならない。
 決して派手ではなく、自ら得点を取ることもできない。だが、それでも確実にチームを勝利に結びつく1本の先には、食らいついて、ボールをつなげたリベロの存在がある。だからこそ彼女たちは、守護神、と呼ばれる。
 諦めず、拾い続けて仲間に託す。できることはシンプルで、この先も変わらない。
「レシーブするだけじゃなく、そのレシーブから攻撃につなげられるようにするのが私の役割。私が拾った時は常に(攻撃が)4枚入れるように、もっと精度を高めて、攻撃の枚数を増やせるサポートをしたいです」
 どんなボールも決める攻撃陣も逞しい。だがそこに、どんなボールもフォローする鉄壁の守護神がいるから、レッドロケッツは強い。

1/23 日立リヴァーレ戦ハイライト動画はこちら

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3

vs

19 - 25
25 - 14
25 - 21
25 - 19
-
1

デンソーエアリービーズ

2021/02/21 12:30

大田区総合体育館

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