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2021/02/15

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~2/14 対埼玉上尾メディックス 悔しい逆転負けを喫するも、3位でV・ファイナルステージへ~

 昨年10月に開幕したV.LEAGUE・DIVISION1WOMENの2020-21シーズンも、いよいよV・レギュラーラウンドの最終戦。すでに次週のV・ファイナルステージ1~4位決定戦進出を決めているレッドロケッツにとって、この埼玉上尾メディックス戦の位置づけは「持てる力を出し切ること」だった。小島は言う。
 「セミファイナルに向けて、ここをしっかり勝ち切ることによって、自分たちに良い流れが来ると思う。そういう意味で相手どうこうではなく、自分たちが今までやってきたことをしっかりと出していくことをチームのテーマにしていました」



 金子監督も「目の前の一戦に対して、この1週間でやってきたことを出し切る。上尾さんの高さに対して、こちらがオフェンスで支配できるようにしていく」というプランを描いていた。ただ、相手の上尾も自分たちが勝利し、かつ他チームの結果次第で、1~4位決定戦進出の可能性があり、モチベーションは高かった。互いに負けられない同士の一戦は、第1セットから白熱した展開が繰り広げられた。



 立ち上がりにペースを握りかけたのは上尾だったが、曽我のワンレッグ攻撃やネリマンの強打で、すぐに盛り返すと、中盤には山田が鮮やかなシャットアウトブロック。小島がファインレシーブでつないだボールは、相手のスパイクミスを誘った。先にレッドロケッツが握ったセットポイントはしのがれ、デュースにもつれ込んだものの、最後は古賀のスパイクとサービスエースが決まり、26-24でレッドロケッツが第1セットを奪った。



 ところが、山田が「相手の執念を感じた」と語ったように、第2セット以降、上尾の気迫あふれるプレーに押し込まれる場面が増えていく。セット半ばからじわじわと点差を広げられた第2セットを22-25で落とすと、第3セットのスタートから起用された島村は、闘志をみなぎらせていた。
 「リモートマッチということで少し静かな部分もあったので、自分が入ったときには盛り上げるような声掛けをやっていこうと。とにかく盛り上げて、自分にトスを上げてもらって、ミドルが攻撃の起点になっていこうと考えていました」



 しかし、気合いとは裏腹に、第3セットは序盤から走られ、いきなり2-8。ファーストテクニカルタイムアウトの直後に、澤田に代わって送り込まれた塚田は、ベンチからの「オフェンスがうまく通っていなかったので、しっかり枚数を増やして、どうにかオフェンスを修正してほしい」という指示を忠実に守ろうとした。
 「(リリーフサーバー以外で)コートに入ったのは久しぶりでしたが、決まったら自分も喜んで、自信を持ってやろうと思っていました。アタッカーを生かすために打ち切らせることを意識しました」



 交替策は功を奏したかに見えた。入った直後に島村のブロードと速攻をお膳立てすると、山田のブロードと速攻も引き出し、一気に3点差に迫る。明らかに流れを変えた塚田は、「相手のブロックが高くてミドルを通すのは難しいとも思っていましたが、そこにとらわれずに気持ちで打たせたというか、託したという感じです」と振り返る。さらに塚田は自らブロックも決め、「実戦でブロックを決めたのはいつぶりだろうという感じだったので、嬉しかった。自分の中でもブロックがウィークポイントだと思って練習で取り組んできて、なんとか1本でも結果を出せたのは自信になりました」とも話した。
 それでも3点差からは縮めることができず、またしても22-25でセットを落とすと、第4セットも16-16あたりまでは競り合ったものの、終盤に引き離されてしまう。21-25となって敗戦が決まった後、島村は歯がゆい思いを吐露した。
 「上尾さんの高いブロック力を想定して、練習でも高い相手への対策をやってきましたが、そこを突破するのは今回の試合では難しかったかなと。ワンタッチを取られ相手の良いリズムで攻撃をさせてしまった。自分たちが良いときはブロックディフェンスでしっかり対応してきたが、今日は私たちの攻撃の良い形までもっていかれなかったことが大きな反省となりました」



 金子監督が「今日は対相手というより自分たちのオフェンス力を出し切れなかった。とくに両レフトが徹底的にマークにあって、向こうのブロックディフェンスにしっかりはめられた形だった」と語ったように、ダブルエースの古賀とネリマンが苦しめられた。アタック決定率は古賀が29.3%、ネリマンが22.7%。2人そろって20%台に抑え込まれたのは、今季初めてのことだった。
 それでも小島が「自分たちに足りないものをこの試合が教えてくれた」と言ったように、選手たちはこの敗戦を受け止め、前を向く。V・レギュラーラウンドは、15勝5敗で3位。近年では、リーグ優勝した2016/17シーズンの15勝6敗をもしのぐ好成績で、V・ファイナルステージへ進むこととなった。さらにアタック決定率51.7%の島村がスパイク賞、サーブ効果率15.6%の山内がサーブ賞をそれぞれ初受賞。古賀やネリマン、山田らも各部門で上位にランクインし、このことから今季は個々のレベルアップも図られたことがわかる。
 さぁ、泣いても笑っても、今季のリーグ戦はあと残り2試合。まずは20日のセミファイナルで、前回王者のJTマーヴェラスを破るために、レッドロケッツの力のすべてを注ぐ。



■Hot Topics 山田二千華
 2年目の昨季は、故障で戦線離脱を余儀なくされた時期もあったが、3年目の今季はほぼフル回転の活躍。レッドロケッツの中でも、大きく飛躍した1人と言っていいだろう。
 「自分の武器であるブロックはチームの力になれるものだと思っているので、そこは一番出していかないといけないですし、自分がブロックの軸になるということを意識してやってきたつもりです」
 その言葉通り、184cmの長身を存分に生かし、今季は1セットあたりのブロック決定本数が0.63本。個人ランキングの堂々4位に名を連ねた。また、数字に表れない部分でも、相手スパイクをワンタッチし、チームのラリーからのポイントにつなげた場面が幾度となくあった。1セットや1試合に決めたいブロックの目標本数があるわけではないというが、山田は「チームの誰よりも(相手に)ブロックで印象づけたい気持ちはあるので、絶対にシャット(アウトブロック)は出したい」と、ブロックへの並々ならぬこだわりを持っている。
 一方、シーズンを通して試合に出続けたことで、「良いときと悪いときの行動を整理しつつ、もっと安定したプレーができるようにならないといけない」と、見えてきた課題も少なくなかった。オフェンス面も、この日、57.1%という高いアタック決定率をマークしながら自身の課題として挙げた。
 「今日もそうでしたが、ミドルを印象づけられないと、結局、サイドの選手が苦しくなってしまう。チームが良いときというのは、アタッカー全員が攻撃参加できて、決定率も高いときなので、その部分を底上げするためにも、自分がもっとオフェンスを磨いていかないといけないと感じています」
 選手として当たり前なのかもしれないが、「試合に出られているときが楽しい」と充実した表情を浮かべる。その充実度をさらに高めるには、やはり勝利を手にする以外にないだろう。山田は「今季は自分たちで考えて取り組んできた部分もあるので、そこを強みにしてもう一度、みんなで意識統一をし、最後まで勝ちに行きたい」と力を込め、すでに気持ちをV・ファイナルステージへと向けている。

(取材・文:小野哲史)
 
埼玉上尾メディックス戦ハイライト動画はこちらから

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V Cup

2021/03/20 12:00

所沢市民体育館

vs 埼玉上尾メディックス

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NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

3

vs

25 - 15
25 - 17
22 - 25
25 - 22
-
1

東レアローズ

2021/03/06 13:00

ブレックスアリーナ宇都宮

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