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2021/02/23

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~2/20 対JTマーヴェラス 驚異の粘りでファイナルセットに持ち込むも、前回王者に惜敗~

 V・ファイナルステージのセミファイナル前日、金子監督とキャプテンの山内は熱い想いを語っていた。
 「世の中が大変な状況の中で、スポーツをやる意味をチーム全体で考えてきました。我々ができる準備をして出すだけです。苦しい状況、難しい状況があると思いますが、誰1人たりとも下を向くことなく、全力で戦っていきたいです」(金子監督)



 「今シーズンは『挑続~For the TEAM~』というチームスローガンを掲げました。『For the TEAM』の中には、1人ひとりがチームのことを想って行動するという狙いがあって、明日もそれを実践するのみです。今までやってきたことに自信を持って戦います」(山内)
 迎えたセミファイナルの第1試合では、V・レギュラーラウンドを全勝で突破してきた東レアローズがデンソーエアリービーズに快勝。レッドロケッツは、残り1つとなったファイナル進出の枠を前回王者のJTマーヴェラスと争うこととなった。試合前には、今リーグでスパイク賞を獲得した島村とサーブ賞に輝いた山内の個人表彰があったが、島村は個人賞の喜びよりも、「久々のセミファイナルに対する気持ちの方が強かった」と振り返る。



 「今季は、個人的には230試合出場や初めてスパイク賞を受賞できましたが、まずはチームとして優勝という目標があって、そのためのセミファイナルだったので、どうしても勝ち切りたかった。勝って(ファイナルで)東レさんを倒すんだという思いしかありませんでした」
 しかし、そうした強い思いが気負いになったわけではないだろうが、立ち上がりからミスも重なり、いきなり4失点。ようやくエンジンがかかり出したのは、4-10から山田のブロックなどで2点差に迫ったあたりからだ。サイドアタッカー陣を中心に得点を重ね、澤田の好レシーブからは相手のミスを誘って、16-16とついに同点。19-23とされても古賀のスパイクとブロックで一気に追いついた。だが、デュースに入ると、3度のセットポイントを生かせず、27-29で最初のセットを落としてしまう。



 続く第2セットも序盤から走られ、12-16から古賀のフェイントやネリマンのバックアタックで追いつくも、すぐに引き離されて21-25。しかもセット終盤には、ネリマンが左脚を痛めるアクシデントに見舞われ、チームとしてはますます苦しい窮地に立たされた。
 第3セットに入っても流れは変わらず、1-4、9-15と相手に先行される時間帯の方が多かった。それでも1人ひとりの「自分が何とかしてやろう」という気持ちが、一気に引き離されてもおかしくなかった状況で、踏みとどまらせる力になった。また、サポーターの存在も大きかった。この一戦は、レッドロケッツにとっては5試合ぶりとなる有観客試合。会場の大田区総合体育館には、多くのレッドロケッツサポーターが訪れ、さながらホームゲームのような雰囲気を作り出していた。



 「ロングラリーが続いて、こちらが失点した場面でも、ハリセンの音が鳴りやまなくて、『次、頑張ればいいよ』と言ってもらっているようで心強かった」(島村)
 「ほぼホームゲームという形で、たくさんの方が私たちの背中を押してくださったのは力になりました」(古賀)
 セッターの澤田は「真ん中のゾーンでの決定打を自分自身、うまく通せなかった」という反省を持ちながらも、ネリマンに代わって廣瀬が入った第3セットからは「打点を生かすことで決め切ってくれる選手がたくさんいる。まずは1本1本丁寧に、しっかり心を込めてトスを上げようと意識しました」という。廣瀬はサーブ直後に好守を見せ、曽我と小島が必死に返球すると、古賀が相手の攻撃を鮮やかに1枚ブロック。澤田が相手コート後方のスペースを突く頭脳的なプレーで得点すると、リリーフサーバーで入った川上のサーブが相手の守備を崩し、上野がチャンスをきっちりものにした。22-22から古賀のバックアタックと廣瀬のブロックで抜け出したレッドロケッツが、25-23でセットを奪い返した。



 これで息を吹き返したレッドロケッツは、第4セットに入ると、サポーターからの押せ押せムードも手伝って、この試合で初めて自分たちのペースでゲームを進めていく。序盤は島村のブロードや上野のブロック。中盤には廣瀬が3本のスパイクを突き刺し、上野の好サーブから島村がダイレクトで押し込む場面もあった。25-15でセットタイに持ち込み、古賀は確かな手応えを感じていたという。「アクシデントがあった中でフルセットまで持ち込めたのは、チームとして成長できたと思います」
 だが、ここでズルズルと引かないのが、JTの王者たるゆえんなのかもしれない。最終セットは、6-6あたりまでは互角だったが、レッドロケッツは少しずつリードを許し、終盤に島村や古賀の得点で粘ったものの、万事休す。12-15でセットを落とし、ファイナル進出の道が閉ざされてしまった。
 澤田は「絶対に勝つ気持ちで入ったのですが、フルセットで負けて悔しい」と肩を落とし、金子監督は「最後はJTさんの経験値で負けました」と悔しさをかみ殺すように語った。優勝だけを見据え、チーム全員で戦ってきただけに、その道が阻まれた今、すぐに気持ちを切り替えるのは難しいかもしれない。しかし、古賀は「明日(21日)は今季のこのメンバーでできる最後の試合だと思うので、しっかり勝ち切りたいです」と力を込めた。
 21日の今リーグ最終戦となるデンソーとの3位決定戦。レッドロケッツらしい全力プレーで勝利をつかみ、笑顔で有終の美を飾りたい。

■Hot Topics 廣瀬七海
 ネリマンのアクシデントという非常事態が発生し、第2セットの16-19となったとき、突如として出番がやってきた。「緊張していた」のは突然のことだったからではなく、「久しぶりのリーグ戦だったから」と廣瀬は明かす。
 それもそのはず、リーグ戦の出場は昨年12月5日以来、8試合ぶり。ワンポイントではなく、この日のように比較的長い時間コートに立った試合となると、10月24日の開幕2戦目まで遡らなければならない。ただ、自身の心の内は「スパイクでは振り切って得点を取りに行き、ブロックでは相手が嫌がるくらいプレッシャーをかけていく」と気合が入り、過度な緊張は「先輩たちが『ここまで来たら、思い切りやろう』と声をかけてくれた」のが、心を落ち着かせるきっかけになったという。
 第3セット以降はスタートからレフトに入り、第3セットの9-15からはダイナミックなスパイクやブロックで一挙に4点をマーク。終盤にも勝負所でスパイクやブロックを決めて存在感を示した。さらに第4セットも要所で攻撃力を発揮し、ネリマンの離脱を感じさせないほどの活躍を見せた。
 金子監督は廣瀬について、「非常に良い仕事をしてくれました。とくにブロックの部分で、ドルーズ選手のアタック決定率を4割以下(試合全体では40.4%)にしたのは、高い貢献度だったと思います」と高い評価を下している。    
 廣瀬も3本を決めたブロックに夏場からの取り組みの成果を実感していた。
「男性コーチに何本も何本も打ってもらって練習していたので、やってきたことを出せたのは嬉しかったし、スタッフには感謝しています」
 ただ、そうした活躍も「勝てなければ意味がない」と唇をかんだ。「とくに5セット目は、ミスや決まらないスパイクが多かったので、詰めの甘さが出てしまいました。もっと集中して精度を高くしていかないといけません」
 廣瀬の潜在能力の高さは、多くのサポーターが知るところ。その能力を爆発させて、廣瀬は21日の今リーグ最終戦でチームに勝利をもたらす。

(取材・文:小野哲史)

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RESULT

最新の試合結果

V Cup ファイナルラウンド

NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

1

vs

24 - 26
25 - 20
21 - 25
17 - 25
-
3

埼玉上尾メディックス

2021/03/28 16:00

大田区総合体育館

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